1. ボーン・イエスタデイ(1950)
「ビリー!」と大声で叫び「何よ!」と大声で答える、実に粗野な場面だ。無教養な女性が洗練されていくのは後の「マイ・フェア・レディ」を思わせるが、おもしろさという点ではかなわない。教育映画風というか説教的すぎるのが難点なのかもしれないが、舞台劇のおもしろさもあるし、何と言ってもビリーの成長していく過程が良い。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-08 12:43:47)(良:1票) |
2. ほらふき丹次
《ネタバレ》 ほらは吹いても実直で曲がったことは大嫌いの丹次の人柄がにじみ出る。そういう丹次に惹かれ世話になるはつこにもいじらしさを感じる。そして、良い役をしているのが東野英治郎の巡査。ハッピーエンドにならなかったのが実に残念。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-31 07:19:13) |
3. 本日休診
戦後の日本の下町風景、コメディタッチながらなかなか笑えないのは戦争の傷跡や貧しさのせいだろうか。それでも暗くなりすぎないのは、町医者三雲先生の人徳なのだろうか。戦後からの復興を込めたラストシーンが印象的。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-14 21:43:37) |
4. 北北西に進路を取れ
ちょっぴり「シャレード」に似ていて(似ているのはケーリー・グラントだけか)、それよりも断然おもしろい。ヒッチコック映画の最高峰と言ってもよいだろう。 実は最初見た時は、ロジャー・ソーンヒルがなぜ間違えられたのか見落としていた。だから何か訳がわからないうちに話が進んでいったのだが、それでもおもしろかった。 DVDで改めて見てみると、間違えられた訳だけでなく、ほかの部分でも見落としや感違いがあったことに気づき、改めてこの映画が良くできていることに感心した。 随所にユーモアが見られ、サスペンスの緊張感とバランスが取れていると思う。一番笑ったのは、競売シーン、おおまじめなとこらが何とも言えない。 [映画館(字幕)] 8点(2012-05-14 17:39:41) |
5. 慕情(1955)
《ネタバレ》 映画のテーマ曲は有名すぎるほど有名な美しい曲である。またハン・スーインの自伝もおそらく波瀾万丈なものに違いない。 ところが映画では、ほぼ全面にこの美しいメロディーが流れるためか、甘ったるく薄っぺらな印象を隠せない。言葉では「ハーフ」だとか「妻帯者」だとか深刻なものも飛び出すのに、表情にはその深刻さが伝わってこない。 朝鮮戦争の動乱も戦争の悲惨さが感じられないまま、突然エリオットの死が伝えられる。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-28 23:05:55) |
6. 菩提樹
《ネタバレ》 映画「サウンド・オブ・ミュージック」を見ながら、子どもの頃に見たよく似た映画を思い出しました。その映画では、奥さんになった修道女とその家族の合唱団でしたが、違っていたのは確か神父さんが合唱指導していたような・・・。 記憶を頼りに探し求めること数十年、それがこの「菩提樹」であった。ようやくDVDを買い求めて鑑賞しました。そうか、この映画だったのだ、子供たちを笛で集めるところで確信、なつかしいことこの上なし。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-20 08:17:54) |