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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1244
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  亡霊怪猫屋敷 《ネタバレ》 
ホラー映画というよりは、予告編に書いてある「怪談映画」がふさわしい。個人的感覚としてはそれほど怖いところはなく、ネコもそれほど邪悪な感じではなく、気楽に見られる大衆娯楽映画になっている。 劇中年代としては昭和30年代と20年代、さらに江戸時代(17世紀初めか)の三段階で、時間を遡ってからまた帰って来る。江戸時代がカラーなのは意外感もあったが、ここからがメインの物語だという雰囲気も出していた。現代部分も単純な白黒ではなく、青みをかけた深みのある色調なのがいい。  江戸時代パートは有名な鍋島化け猫騒動をもとにしていたようで、大村藩(実在の藩名)という設定は場所が若干ずれているが、殺された若侍の「竜胆寺」という家名はそれらしさを出している。囲碁の勝負で喧嘩するなどは大人気なく、また飼いネコに向かって末代まで祟れと言い聞かすのは荷が重そうで無理があると思った(そもそも人の話を聞いていたように見えない)が、これは原話からしてこういうものだったらしい。なお壁の死体は有名なエドガー・アラン・ポーだった。 悪役の家老が好色なのはお決まりの設定だろうが、若い腰元はともかく若侍の母親(眉を剃ってお歯黒をつけている)から手籠めにしたのは意外感があった。凌辱場面では刺激的な描写を避けていたようだが、帯を解いて着物を脱がすという定番の展開を別の場面で見せていたのは代替措置のようなものか(?)。化け猫の犠牲者が曲芸のような動きをさせられていたのが目についた。 伝統怪談の部分は当然救いのない感じで終わったが、現代に戻ってまた新たな展開があり、終盤は一気に文明世界の話に戻ったようでほっとさせられる。最後の最後にまた新手のネコが出現したのも悪くない。ちなみに悪気のなさそうな看護師の人がやられ役にならなかったのもよかった。  以下は個人的感想として、300年にもわたる呪い疲れでもうネコも人も成仏を望んでいたところ、子孫が来た機会にやっと供養してもらえて感謝したのではないか。最初のうちは、わざわざこんな屋敷に来て療養するなど意味不明と思っていたが、終わってみればちゃんと療養の効果が上がったらしいのは「猫の恩返し」だったのかも知れない。最終的にはネコ嫌いの人もネコ好きになる映画で大変結構だった。
[DVD(邦画)] 6点(2022-08-06 09:41:00)
2.  本当の目的 《ネタバレ》 
製作国は今でいう北マケドニアとコソボである。撮影は全てマケドニアだったそうだが、言語はマケドニア語のほかアルバニア語(コソボの主要言語)が使われているとのことで、終盤の男連中(コソボの役者)が話していたのがアルバニア語だったのかも知れない。なお景観が印象的な湖はマケドニア・アルバニア・ギリシャの国境にあるプレスパ湖だったらしい。 内容的にはミステリー調の物語で、最初は見ず知らずだった女性2人が、原題の「9月の3日間」を通じて互いに理解し共感し合い、最後に何事かをなす展開になる。初めのうちは人物像もわからず突き放した気分で見ていたが、その後次第に愛着もわいて来て、最後はそれぞれ納得のいくよう決着してもらいたいと願いながら見ていた。 ちなみにヘイトと言われるかも知れないが、個人的には普段から白人女性の外見をあまり魅力的に感じないことが多いので、この映画でも主要人物2人とも可愛くないのが出て来たなと思っていた。しかし後になるとそれぞれ外見的にも人物的にも格段に魅力が増し、特に「売春婦」と言われた人物が終盤いきなり清楚系に化けたのは意外だった。  ほか社会的なテーマに関して、まず元大臣が建設したホテルの件は、地元貢献なのか汚職による蓄財か、あるいは単に現地の歴史的習慣なのかも知れないがよくわからない。また女性への性的虐待に関する問題意識が根底にあったようで、主要人物の境遇もそうだが、特に引っかかったのが「この国自体が売春宿みたいなもの」という発言だった。 劇中では、警察官が反社会的勢力と結託して「売春宿」を作ろうとし、これを「質のいいやつ」にするために、「放浪してる女」ではなくロシア人を使うつもりだと言っていた。ここでロシア人が上物扱いというのもどうかと思ったが、下に見られた「放浪してる女」という字幕のところで、原語の台詞ではЦиганки(ロマまたはアッシュカリー?の女性)とかМолдавки(近年ヨーロッパで最貧国扱いされているモルドバ共和国の女性)と具体的に特定していたらしいのはかなり侮辱的に聞こえた。これが現地の実態なのだとすれば結構厳しい告発になっている。 ちなみにネット上にあったモルドバ人女性の人身売買の記事(マケドニア語、2004.10.17)によれば、売られる先は主にロシア・トルコ・バルカン半島だそうで、マケドニアでも警察官が仲介した事例があったとされていた。この映画も適当な作り話ではなかったらしい。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-29 08:25:06)
3.  ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。 《ネタバレ》 
和歌山県の太地町立くじらの博物館を舞台にした映画である。冒頭から人とクジラの息の合った演技に驚かされる。 当然ながらクジラに対する地元の思いが語られているほか豆知識なども出ており、クジラとイルカの違いはわかったのと(大事なことらしく二回言っていた)、手触りがナスというのは見た目で想像した通りである。またご当地PRとして近隣の那智勝浦町や串本町の名所も紹介している(那智山青岸渡寺はめちゃめちゃ赤い)。 ほか特に前半では、監督が大阪出身なのと関係あるかわからないが関西風コメディのような雰囲気で、険悪になりそうなところを笑いに転じる面白さは高等技術かも知れない。「ご無沙汰」まで言わせてさっさと次に行くなど切れのいいところも見える。  物語としては、行き詰っていた博物館の組織体制を規格外の人物(さかなクンのイメージ?)が再編する話である。この男がリーダーになったのはなぜか、と取材スタッフがメモしたところからその疑問を解いていく形だが、結論としては誰かを敵にして攻撃するのでなく存在を認めること、素直に心を伝えようとする姿勢が大事ということらしい。その上で本当のリーダーは誰だったのか、というのが最後のオチになっており、ドラマとしても作り込まれていて少し泣かせるところもある。 反捕鯨団体の存在も意識されていたが、終盤で最大最悪の敵が来たと思ったらただの2人連れで(エンドクレジットでは「外国人観光客」)、いかにも人相が悪く洒落のわからない連中だったが、たとえ敵に見えても(敵であっても)忌避することなく、虚心に語りかけていきたいとの思いを見せたのかと思った。地元以外の日本人としても聞くべきものがあるように思われる。  出演者では、まず武田梨奈さんがオラオラ系女子になっていたのが可笑しい。序盤でいきなり蹴りを見せたのは元ヤンか何かだったのかも知れないが、今回は暴力ではなく「サーフィン」が見せ場になっている。また岡本玲という女優は和歌山市出身だそうで、美女というより親しみやすい方言女子になっていて好きだ。以上2人に主人公を含めた3人は、年齢差がありそうに見えるが役者はみな同年齢で、劇中で平たい関係になって馴染んでいたのも自然なことだったらしい。 個人的には別のところで見たことのある飯田祐真さんという人に注目していたが、クレジット順が下の割に重要人物で可愛い役だったのは嬉しい。また制作会社のAD(演・彩羽(いろは))の顔つきにはかなり目を引かれた。ほかリポーター役の本谷紗己という人は本職がモデルで「和歌山市観光発信人」だそうで、この人の出番も結構可笑しい。 そういう面を含めて、娯楽性と社会性をほどよく配合したいい映画だった。
[インターネット(邦画)] 8点(2019-10-19 17:23:39)(良:1票)
4.  火垂るの墓(2008) 《ネタバレ》 
2008年は戦後63年のため周年記念にはなっていないが、夏の公開であるから戦争回顧月間の催しという扱いかとは思う。撮影場所は海が淡路島、陸地も主に兵庫県内(どちらかというと播磨の方)のようである。 この物語に関して、要は戦争が全部悪いのだ、という単純な感想が得られにくいのは原作もアニメも同じだが、この映画ではわりと簡単に西宮の未亡人が悪いといって終わりにしたくなる。いきなり最初から人格低劣で厚顔無恥なところを見せつけるが、その後の行動を通じて印象が好転するわけでもなく、最後まで単に賤しい人物にしか思えない。この映画ほどあからさまに出て行けと言われてしまっては出て行かない方が変であり、アニメ版に関してよく言われるように、清太がもう少し我慢すべきだったとは言わせない作りになっている。  この映画の特徴点の一つは原作にない人物を出していることで、うち2階の男に関しては、厭戦気分の背徳的な人間が排除されて虐殺される姿を見せたかったらしい。また校長一家はいわゆる天皇制の犠牲者ということだろうが、あるいは物語的に、兄妹がこの一家を頼っていれば助かったかも知れないと思わせておいて、結局その道も閉ざされていたという失望感を出す意図があったようでもある。全体的にあまり戦争が前面に出ていないので、こういったエピソードで反戦色を増すことを考えたのかも知れないが、特に未亡人を含めて、国家というより民衆主体の排除と弾圧で犠牲になった人々を描こうとしたと思われる。 またこの映画で最大の特徴点は、題名の「火垂るの墓」について、失われた多くの生命の名を刻むものという意味づけをしたことと思われる。兄妹がやった連日のホタル祭りのせいでホタルの墓が大量にできていたが、わざわざ全部に名前を付けていたのは、その一つひとつがかけがえのない生命だったことの示唆になっている。特攻機の灯火をホタルに喩えたのは乗員が虫けらのように死んだことを思わせ、また空襲で死んだ少年の名札を読んでいたのはその生命を尊んで記憶しようとしたように見える。最後に節子の名前が墓標に記されたところで実質的にこの物語は終わり、そのため清太のその後は捨象されたのだと解される。当然ながら誠実に作られた映画であり、エンディングの音楽も心に残った。  キャストに関しては、子役は別として名の知れた役者も出ているが、当時実質的に目を引いていたのは松田聖子だったようで、舞台挨拶でこの人が登壇すると歓声が上がっていたのはさすがである。また校長一家の長女役の谷内里早という人は俳優の国広富之の娘ということで、顔はよく見えないが歌声は印象的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2019-08-10 09:55:41)
5.  火垂るの墓(2005)<TVM> 《ネタバレ》 
この物語に関して、要は戦争が全部悪いのだ、という単純な感想が得られにくいのは原作もアニメも同じだが、最も戦争との関連付けをはっきりさせているのがこのドラマと思われる。ただし前面に出ているのは西宮の未亡人である。 自己の保全が優先で他人は見えても見えないふりというのは当時も今も普通にあるだろうが、このドラマでは自分の子を守るため、準身内のはずの親戚の子どもと義弟をあえて切り捨てたことで非情さが際立つ結果になっている。その行動を否定することはできないが、しかし子ども相手にあからさまに追い出すでもなく嫌がらせをして出て行くように仕向けておいて「私が追い出したわけじゃありません」とうそぶく神経は自分にはなく、さすが鬼は違うと思わせるものがある。終戦直後に兄妹を探し回っていたのは、戦争が終わったとたんに人の心を取り戻したという甘っちょろい演出かと思ったが、その後は泣き言も言わず最後まで筋を通したらしいのは立派である。結果としては戦地で男が敵を殺し、内地で女が子どもを殺したのが戦争だったという主張らしい。 嫌がらせの動機に関しては、夫の戦死で軍隊への反感を抑える気がなくなり、それで軍人の子である兄妹を切り捨てる決心をした形になっている。軍人の子には人権がないかのような理不尽さを感じるが(出身成分による差別?)、しかし少年の方も社会活動には積極的に参加しておいた方が無難だったとはいえる。父親も妹だけ見ていればいいとは言わなかったはずで、ここは少年の思い込みが過ぎたということだろうが、そもそもこのドラマでは父親をなぜか原作より格上にしており(海軍大佐、戦艦「長門」艦長?)、それだけ少年の思いも強かったのかも知れない。なお火事場泥棒のような行動は戦災でも震災でも憎まれて当然である。  そのようなことで、しっかり作られたドラマだとは思うが、しっかりし過ぎて見る側の精神的ストレスが大きくなりすぎて皮肉ばかり言いたくなる。未亡人役の女優は前から別に好きではなかったが、今回はっきり嫌いになった。母親たるもの地獄に堕ちても本望だという顔を好演している(褒めてはいない、単純に顔が嫌いだ)。ちなみに長女の60年後は変にニヤついた顔が前から嫌いだ。 なお皮肉ついでに失言と思われることを指摘しておくと、親戚の子どもと義弟だけでなく、長女も切り捨てれば残った者は楽になる、と言っていたのは言い過ぎだ。次女も三女もいなくなればもっと楽になり、要は長男だけ残ればいいということか、と言いたくなる。
[DVD(邦画)] 5点(2019-08-10 09:55:39)
6.  放課後戦記 《ネタバレ》 
NMB48を今年卒業した市川美織(みおりん)の初主演映画である。同名の舞台劇をもとにした映画で、舞台の方は2016/10/5~10/10の6日間で10回の公演があり、主演は市川美織(この映画の主役)と、りりか(この映画の準主役)がそれぞれ5回ずつ務めたとのことである。なおその舞台版もDVDで見た(市川美織主演の方)。 どうせよくある殺人ゲームだろうと思っていると完全に騙されてしまう。実際はかなり重苦しいテーマで、それほど派手なアクションもないまま沈滞ムードで話が進む。またかなり複雑な構成で、難解すぎる内容を細切れの映像や台詞で表現しようとしているが、見ている側としては完全に置いて行かれてしまう。特に、舞台版のW主演をこの映画でも実質的なW主演にしようとしたからか、わざと両者を区別しにくくした(あるいは区別できなくした)ように見えるのが問題で、これが観客の理解を困難にするというよりほとんど不可能にしている。極端に独りよがりな印象があって一般人には全く勧められないが、みおりんファンにも勧めない(勧めなくても自発的に見たはずだ)。  ところで、途中のわけのわからない展開は放っておいて結果的にどうなったのかを考えると《以下ネタバレ》、 まず最後はハッピーエンドだったと思うことにする。主人公の「瀬名」は、これまでずっと別の「瀬名」に助けられてきたが、危機に際して初めて主体的に行動したことで、今度はその別の「瀬名」を助けた形になったらしい。 最後の言葉は「瀬名」が自分で自分を肯定できる人間になったことを意味している。人が自分を肯定できず、かつ周囲からの肯定も得られなければいつ死んでもおかしくない危険な状態になるだろうが、この映画では最後に2人の「瀬名」が互いに肯定し合う関係ができており、これが自己肯定の表現だったと取れる。2人いるから二重人格ということでもなく、2人が統合された状態がこれからの「瀬名」であり、また死んだように見えた連中も「瀬名」の中に統合されているはずで、例えば絵本はこれからも(暗黒系でないのを)描き続けるのだろうと思われる。 以上のようなことを一応考えたが、物語の論理的帰結としてこうなっていると断言できないのがこの映画の腹立たしいところである。  キャストとしては主演以外にも若手女子が多数出ているが、個人的に知っていた人では秋月成美さんの守護天使役(「養護」)が似合っており、また生徒会長役の小宮有紗という人は最も普通の意味での美少女で、本来の登場人物(「支配」)よりもかなり可愛い方に寄っている。大野未来さんがまとめ役(「親和」)のようなことをしていたのが大人びた感じで少し嬉しい。 しかしここで問題なのは、主演の人が低身長かつ小顔のため、この人と比べると普通の体形でも大女で顔も大きく見えてしまうことである。ただこの映画では他の出演者にも小柄な人を出しており、少なくとも身長に関しては意外に目立たなかった。 最後に、市川美織さんの今後ますますの活躍を期待します。
[DVD(邦画)] 6点(2018-11-24 18:56:59)
7.  ホワイトアウト フローズン・リベンジ 《ネタバレ》 
邦題は気分的なカタカナ言葉を長々と連ねているが、原題の”Прячься”というのは隠す/隠れるという意味の動詞の単数命令形のようで、要は「隠せ」とか「隠れろ」の意味かと思われる。 日本向け宣伝では「クローズド・サークル・サスペンス」とされており、非常に真面目な作りで変な見せ場は全くない(オカルト・SF・ファンタジーなし)。人里離れた測候所で消息を絶った5人と、後日、それを捜査に来た捜査官2人を中心に、何が起こったのかを次第に明らかにしていく物語で、時間差のある出来事が並行して進んでいく形になっている。それで特にわかりにくいわけではないが、最初に時間を遡った場面で、画面の左下にロシア語で「二日前」と表示されていたのを字幕で説明していないのは不親切である。 世間的な評判としては悪くないようだが、自分にとっては申し訳ないがそれほど感慨深い話でもなかった。ただし名探偵の相棒を気取っていた若手捜査官が、最初に自ら進んで残留したのが残念な結果になったのだなとは思う。また昔起こった殺人の理由は不明瞭なまま終わったが、こういう国ではそういうことがよくあった(ある?)のだろうなと思わせる台詞は出ていた。  なお舞台の測候所は高地にあり、それほど厳寒期でもなく地表面も見えるので「ホワイトアウト」の状態に至る場面はなかったが、天候によっては全く視界が効かなくなり、また晴れれば遠くの平地まで視界が広がって開放感が生じるといった変化は出していた。序盤のヘリコプターで空からしか来られない場所ということが印象づけられるので、当方としては字幕に出ていた「ウラルから極東まで」のどこかをイメージしていたわけだが、実際の撮影場所はクリミア半島だったらしいのは意外だった。そういうつもりで見れば、遠方の都市部のように見える場所はクリミアの首都シンフェロポリかという気もするが、そのように思ってしまうとかなり興醒めである(シベリアとかだと思いたかった)。 そのほか登場人物に関して、妻役の女優はハンガリー生まれのロシア人で、NHKの「坂の上の雲」にも出演したマリーナ・アレクサンドロワという人だが、この映画では単なる化粧の濃い美女であって特に可愛く見えるところはない。19歳の男を誘惑する30歳の女(女優の年齢は27~28歳くらい)という役どころで、素っ裸になりそうでいてならないのはちゃんと抑制がかかっている。
[DVD(字幕)] 5点(2018-06-10 19:30:00)
8.  ポエトリーエンジェル 《ネタバレ》 
田辺・弁慶映画祭第10回記念映画とのことで、撮影の多くが和歌山県田辺市で行われている(他に栃木県)。田辺市は全国を代表する梅干しの産地らしく、主人公を梅農家の息子という設定にしたことで、あまりくどくない適度なご当地映画になっている。 「詩のボクシング」というのは実在の競技で、表現手段としては狭く「詩」限定ではなく散文でも詩吟でも何でもありということらしい。劇中で出場者が「詩」とはとても思えない好き勝手な表現をしていたのも、それ自体は咎めだてするようなことではないようである。  監督によれば「誠実に作ったつもり」とのことで最終的にそうなっていたのは当然として、しかし序盤はかなりふざけた映画という印象が強い。特に最初の練習試合では、こんな出鱈目な連中を部活で真面目にやっている生徒と対戦させるのは無礼ではないかとも思われた。メンバーは変人ばかりだが、特にサークルの指導者が怪しすぎるのとやかましすぎるのと適当すぎるのとバカすぎるのが極めて不快で、こんなのを記念映画にしてしまっていいのかという気分だった。 ただその間も主人公男女のまともなドラマが展開していき、後半の試合では発表内容も少しましになる。それまで停滞していた主人公のアイデアも、やっと父親に聞かせるだけの実のある内容に発展したようだった。また、ずっと攻撃的防御の姿勢で固まっていた少女が、劇中初めて皆の前で率直な思いを一生懸命告げたのは当然ながら少し泣かされた(これで負けたというのが信じられない)。ラストの笑顔にもまた和まされ(こういうのに弱い)、結果的にはいい印象を残す映画になっていた。 なお試合の場面は競技かるたなどと比べて緊迫感はなく、個々の発表内容もそれほど感心はしなかったが、高校生は真面目なのが比較的多いのでよかった。自分としては最初の対戦での「詩吟の板屋」の発表がシンプルで好きだ。  キャストに関しては、主人公男女のうち男の方は前から知っていたが、少女役の若手女優は今回初めて存在をしっかり認識した(正確には直前に見た「咲-Saki-」(2017)から)。同じ監督の短編映画「チキンズダイナマイト」(2014)に続いてのキャスティングとのことで、当初の取り付く島のなさそうな固い表情と、殻を外した状態でのかよわい素直な表情の対比が印象的だった。また富田望生という人にも注目していたが、今回は可愛く押し倒される役だった。
[DVD(邦画)] 6点(2018-05-06 19:58:26)
9.  ホラーの天使 《ネタバレ》 
「葵わかな初主演映画」とのことで、朝ドラヒロインの初主演映画としては自慢にもならない感じだが、まあ若いうちはいろいろあるということか。また「くちびるに歌を」(2014)で主人公(本来の)だった恒松祐里、「先輩と彼女」(2015)で印象に残る水谷果穂といった人々が出ており、ほかにアイドル役で現役アイドルも2人出ているが、アイドル映画というより普通に若手女優の出る映画という感じである(男は無視)。 内容としては一般的なフェイクドキュメンタリーで、ほとんど全面的にPOVを取り入れている。映画撮影・漫才・アイドル合宿の3グループの話を並行させておいて最後に統合してみせる形になっており、終盤で一気にネタばらししているところもあるが、序盤でも真相を示唆するものが一部出ていたようなので、そういうものを探しながら謎解きの気分で見る趣向と思われる。  監督としてはとにかく怖い映画を作ろうとしたとのことだったが、純粋に怖い映画というより不快な映画という印象が強い。特に女子のやることが非常に気に障るので精神的に負荷がかかり、その上に突然バケモノが出てギャーギャー騒いで血が飛散するようなのを見せられてはやかまし過ぎて閉口する。前記の取っつきやすい謎解きを含め、主に若年者を面白がらせるホラーとしてはよくできているのだろうとは思ったが、ある程度年を取った立場としては付き合いきれないところもある。これがこの監督の作風と思えばいいのかも知れないが。 なお少しよかったのは人物造形で、特にアイドルの「ミク」はこの人物の本質的なところがよく出ていると思ったが、だからといって好きになれるキャラクターというわけでは全くない。題名の意味は結局わからなかったが、これはもしかすると出演者の誰かをそれぞれの好みで天使認定すればいいのだということか。主要人物として男も出てはいるが、若手女子しか印象に残らないのは間違いない。
[DVD(邦画)] 5点(2018-01-06 10:59:08)
10.  僕等がいた 後篇 《ネタバレ》 
前篇で高校生は終わりかと思っていたら、後篇でも1/3くらいまで引続き老け顔の高校生が出るので、釧路編に対する東京編と思うべきものらしい。新登場の比嘉愛未さんも最初は高校生役で、この女優自体は嫌いでないが、大人の女性に高校の制服を着せるのはもうやめてもらいたい。 内容としては前篇より深刻度が増しているので少し真面目に見ることを強いられる。老け顔の男が、かなり厳しい状況になってもグレたり暴れたりせず抑制的な態度なのは感心した。飛行機に乗って釧路へ行く夢など結構泣かせるものがあり、この男関連のドラマは悪くない。 その一方でヒロインの方は、見る側としても早く幸せになってもらいたいと思っているのに、プロポーズの場面ではもう呆れ果ててしまって勝手にしろと見放した。以降は顔を見るのも嫌になったので、最後だけ唐突にハッピーエンドにしてももう遅い。恐らく世間には愛を一途に貫くこと自体に至高の価値を見出す人々がいるのだろうが、その他グループに属する者としては付き合っていられる限度がある。 原作からしてこういう内容だとすれば何を言っても仕方ないが、前後篇で4時間もあることからしても最初から原作準拠志向の企画だったということか。これに比べると、最近見た「先生!…」(2017)がいかに一般向けに手際よくまとめられていたことかと思う。 なお余談として、本仮屋ユイカ嬢は大人になっても可愛いので劇中人物にも幸せになってもらいたいと思っていたが(「ばいばい」が切ない)、最後の姿は従来のイメージをちょっと外した感じで意表をついていた。
[DVD(邦画)] 4点(2017-11-05 17:48:13)
11.  僕等がいた 前篇 《ネタバレ》 
前篇は登場人物が高校生ということになっている。ヒロインは美少女ともいえないが、こういう顔の作り自体は嫌いでない(初恋のおねえさんに似ている)。ただ困るのは、ヒロインに男連中を含めた主要人物が全く高校生に見えないことで、かろうじて本仮屋ユイカ嬢はもとが可愛いのでそれらしく見えたが、ほかは特に序盤でギャップが大きいため全部が茶番に見えた。いったい最近の若い役者は何歳まで高校生役をやらなければならないのかと呆れるが、そもそも少女マンガを人気俳優で映画化することに構造的な無理があるのではという気もする。 物語の方は突っ込んでも仕方ないのでただ黙って見ていたが、ひたすら忍耐の2時間だった。しかし苛立つところ、腹立たしいところがそれほど多くなく、無用のストレスが溜まらないのは幸いだったとはいえる。 ちなみに時々だが北海道っぽい風景が見えたのはよかった。本州よりも土地利用が粗放に見える。
[DVD(邦画)] 3点(2017-11-05 17:48:11)
12.  ポッピンQ 《ネタバレ》 
題名の印象が強かったので出来心で作品登録してしまったが、自分が申請したからには率先して見なければという気になって行って来た。しかしさすがにこれを自分一人で見に行くのは恥ずかしい。チケットカウンターで題名を言えない。 映画としては東映アニメーション60周年記念とのことで、昔の東映動画まで遡れば各種さまざまなアニメが制作されてきたわけだが、今回のこれはセーラームーンとかプリキュアシリーズの流れだとすれば、そういうものを見ていることがますます恥ずかしい。  物語としては、当然ながらそれほどの深刻さもなく大らかな気分で見るものになっている。別々の場所に住んでいた中学3年生の少女5人が、卒業式の直前に異世界に呼び出されて全ての世界を救うために戦う話であり、その中で卒業後の新しい人生に立ち向かう勇気をもらったというようなことかと思われる。5人が揃うまでには少し時間がかかったが、最終的に揃ってみればそれぞれイメージカラーを生かしたコスチュームと特殊能力を付与された美少女戦士なり魔法少女のチームのように見えた。 本編はそれ自体としてハッピーエンドで終わるが、エンドロール後に後日談のようなものが入っていて、高校進学後の彼女らをまた新たな展開が待ちうけていることになっていた。どうもこれはシリーズ化の予告のようで、本編中の謎もそのまま持ち越されるらしいが、さすがに自分もそういうものまでは期待していない。  こういう映画にあまり真面目に突っ込むのも気が引けるわけだが、自分として残念だったのは異世界の風景だった。事前に見ていた紫基調のイメージ画(ティザービジュアル)の感じを期待していたところ、実際はアメリカ西部のようなあっけらかんとして乾いた風景で、空に向かって高く盛り上がる家々も劇中では生かされていなかった。背景設定よりキャラクターとダンスに力が入っていたのかも知れない。 ただ自分がこういうものを見慣れてないからかも知れないが、劇中の出来事そのものはたいしたことないと思いながらも雰囲気に巻き込まれて変に感動させられてしまう場面が複数あった(例:クールビューティの失言、橋を渡って11秒88)。これは劇場で見たからということもあるだろうが、作り方として上手いところがあるのかも知れない。 なお点数はかなり甘くつけておくのでそのままには信用できない。
[映画館(邦画)] 6点(2016-12-24 09:45:05)
13.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
劇中の母親が痛々しいので見るのがつらい。これほど精神的に脆弱では保護者として心許ないと夫に思われるのも仕方ない気がする。また離婚問題を抱えた大変な時に、わけのわからない心霊現象にまで巻き込まれたのも基本的な運のなさを露呈した感じで、そういう面(本能的に危険を避けて通る素質がない?)でも先が思いやられるものがある。 そのままでは全てが母親の精神状態のせいにされかねないところだった(実際そういうオチかと思った)が、かろうじて味方の弁護士が事実関係をはっきりさせた上、不可解な部分にはこじつけ気味の説明をつけてでも、全てが理性の範疇に収まるよう計らったのは幸いと思われた。しかし自分だけで行動するなと言われたにも関わらず、予期しない事態に至るともう目先のことしか見えなくなって自分を抑えられなくなるのでは無意味になってしまう。この母親が娘を一人で放り出して現場に突撃していったことが、かえって悲惨な結末を招いたと思えなくもない。 結局のところ、この頼りにならない母親が身を棄てて娘を救うところまでを確実に行い、あとは父親の手に委ねたことで、娘にとっては最善の結果がもたらされたように思われる。心優しい人物だったらしいので気の毒だが、一人で子どもを守るには力不足だったということか。  ところで最後の後日談のようなものは、ここで新人タレント(水川あさみ)を顔見せする事情があって付加しただけに見えなくもない。しかし再会の場面を見ていると、娘が記憶していた唯一の言葉が母の愛情の存在を確信させ、それが娘の10年間を支えてきたと思わせるものがある。誰かに支えられなければ自滅するような母親でも、最も重要なこの点に関してだけは間違いなく立派な母親だったということらしい。それは自分の母親と同じ轍を踏まないということでもあったのだろう。 なお余談として、以前から水川あさみという人は美形かも知れないが可愛気がない人だと思っていたが、この年齢(18歳くらい)まで遡っても可愛くないのは同じだった。子役が可愛らしいのに比べ、10年後の姿としてこの人が出て来ると少し意外感がある。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-07 23:31:38)
14.  ホットロード 《ネタバレ》 
原作者の年代が自分に近いので、このお話に理解を寄せる素地も絶対ないとはいえないはずだと思っていたが、しかしシリアスな少女マンガが原作となるとさすがに素直に共感できないのが少し悔しかったりする。今どき暴走族というのもどうかとは思うわけだが、そこは大して反感を覚えないようできている。 内容としては一応筋の通ったお話になっているが、やはり端折り気味だったり断片化しているところがある感じで、例えば親友の絵里は“主人公の親友になった人”というだけの扱いで存在感が半端である。しかし終盤で語られるナレーションでの総まとめを聞くと、親友を含めてこのストーリーで何が言いたかったのかは非常に明瞭になっており、原作段階でかなり良心的なものだったろうということは想像できる。 自分が見て印象に残ったのは、主人公よりもその母親がちょっと大変な感じの人物だったことである。他人に挑発されて初めて娘は自分のものと宣言したもののその時点ではまだ本能的な反応に過ぎず、終盤に至ってやっとそれなりの見解を示していたがまだ何となく他人事のようで、この先まだまだ母親としては心許ない気がする。しかしそれは再婚の夫が何とかサポートするのだろうし、みんな徐々に大人になっていくのだからまあ長い目で見ましょうということだろう。  ところで主演女優は、役者として中学生を演じているのはわかるが外見的には14~15歳には思われず、それなりの年齢の人間が他人の世話になっておいて礼のひとつも言えないように見えるのはつらいものがある。ほかの人物も、実年齢に近いのは自分の知る限り序盤の同級生(ユッコ)役くらいのもので、それ以外はほとんど設定年齢通りとは思われない。まあ映画とはそういうものだろうし、年齢が高いことでの安定感は確かにあるが、冒頭の「あの子たち」というのが誰のことかわからなくなっているのは困ったことである。 細かい描写で印象的だったのは、彼氏のいるGSに電話が来た場面で、この男が大事に思う相手ができた、ということをさりげなく映像に出していたことだった。また薬を口移しにする瞬間を風景映像に換えていたのは、今どきこんな奥ゆかしい表現が存在しうるとは思っていなかったので少し驚いた。主人公と彼氏は少しの間同居していたはずだが、その間に何もなかったということだろうから、この辺は古風な良心の現れと取れなくはない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-05-06 01:28:35)
15.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 
20年以上前にTVで見た時は、子どもを死なせてまで人を泣かそうとする、卑怯で許せない映画だと感じた。しかし今回見直したところ、ただ淡々と兄妹の境遇を描いているだけに見えたのは意外だった。若い頃と比べて神経が図太くなったからだと思うが、アニメの見方自体が変わったこともあるだろう。しかし同時に、やはり子どもに直接見せるようなものではないとも思った。  ところで普通、こういう悲惨な話に接した場合は、自分の気持ちを整理するためにまず誰を非難すべきか明らかにしようとするものだが、この映画の中では主に次の5つが考えられる。  ①民間人を殺傷する目的で都市攻撃を行ったアメリカ  ②結果的に多数の国民を死亡させるに至る戦争に踏み切った日本政府  ③大人の事情(やっかみなど)から兄妹を疫病神扱いした親戚  ④適切な判断によらずに家出し、結果的に妹と自分を死なせた兄  ⑤その他、兄妹を放置して死なせた周囲の人々(通行人など)  この中で、自分ならまず①を大いに憎むが、通常は①②の区別なく抽象的な「戦争」を非難するのが国民的常識あるいは自明の正義ということらしい。その一方で④を強調する人も多いようだが、劇中でも家へ戻るよう諭す農夫が出ていたことからすれば、特に強調せずともこういう要素が含まれていること自体は明らかである。ほか③や⑤は鑑賞者本人にも返ってきそうな話で、これは自省すべきなのだろう。また直接の責任はないが、最後に出ていた良家の子女は現代人全般に通じる存在かと思う。  それで今回強く思ったのは、別にこの映画自体は何かを主犯に仕立てようとしているわけでもなく、ただありのままを提示しているだけではないかということである。それで何を感じるかは人それぞれというしかないが、“忘れてほしくない”という思いは強く感じられた。それとは別にテーマがあるとすれば、生命が脆く儚く、たやすく失われてしまうことの悲しみ、ということだろうか。劇中では空襲で多数の人間が死亡する一方、兄妹が一時の楽しみのために大量のホタルを死なせてしまう場面もあったが、それも含め、とにかく描かれた内容を真っすぐに受け止めなければならないと思ったのが、今回見直した後の実感だった。 なお映画の評価については、本心ではトトロと同程度なのだが、あまりにも社会的に色が付きすぎていることへの反発があるため、採点放棄の意味で0点とする。
[DVD(邦画)] 0点(2012-10-01 22:01:24)(良:1票)
16.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
まず評判になっている女子高生のパンチラに関しては、自分が見たところスカート丈に応じて自然な範囲に収まっており、まあご愛嬌といえる程度である。それより体型や姿勢があからさまにエロい方がよほど問題だと思うが、小さい子どもならわからないだろうから、成人男子としてはあまり目くじら立てずに黙って見ておけばいいだろう。  それで内容については、見る前はもっと環境っぽい話かと思っていたが実際はそうでもないようで、消費行動はそのままにして要はリサイクルすればいい、というのは現代日本の感覚そのままである。劇中では、本人が断捨○しなくても誰かが勝手に回収してくれていたのが都合良すぎともいえるが、実際には親がだまって古いものを処分していた場合もあるはずで(主人公の友人の回想はその例)、本当に大事なら放置するなと親に代わって言ってくれているのかも知れない。  一方ストーリーとしては、まるきり子ども向けというより思春期以降向けのお話で、ベタな展開だが一応まともな話になっている。哀れなお父さんが最後に見直してもらえたのは幸いだったが、ただし仮に今回のことがなかったとしても、女の子なら結婚のときに記憶の総ざらいの機会があるだろう(最後は葬式)。このお父さんなら披露宴で泣きそうだ。  全体としてはドタバタした展開が面白く飽きないのと、主人公の表情が可愛くて目が離せなかったので、本来なら少しいい点を付けたいところである。ただし、途中でいかにもフジテレビ系らしい悪ふざけとも取れる箇所があったので、念のため減点しておく。サントラCDも感じがいいのに残念なことだ。
[DVD(邦画)] 6点(2012-09-02 19:53:35)
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