1. マレーナ
《ネタバレ》 かなり期待して見たのですが…いまいちでした。 確かに撮影、雰囲気、音楽は素晴らしい。モニカ・ベルッチは同性の私でさえ匂い立つような美しさでうっとりしました。 ただ、少年のシーン、最初は笑ってましたが、あまりに長いのでまだかな?もういいよ、って感じで長すぎた。イタリア映画の猥雑さってあんな感じなのでしょうか。 逆に父親はいい味出してました。暴力には反対だけど、ユーモラスでよかったです。 そして、男女の醜さを描きたかったかもしれませんが、私にとってはやりすぎでした。 実際にあのような出来事もあったのでしょう。でも、女性達がマレーナにした行為に対し、憤りを感じたり後から知って眉を顰めた女性達だっていたはず。男性の描き方もあそこまで情けなく取られるとがっかりしました。性の対象とだけではなく、彼女に本気で惚れて守ってあげようとする男性がいても不思議ではないのでは? また、自己防衛本能からとしても全く友達を作ろうとしないマレーナの態度も少し不思議。(まあこれはあの状況ではよほど強さと賢さ…というか強かさがなければ難しいかもしれませんが) いろいろ文句をいってしまってすみません。 モニカ・ベルッチの美しさと佇まいの演技が素晴らしかっただけに、私にとっては残念でした。 5点(2004-01-28 00:55:23) |