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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  マリヤのお雪
西南戦争を背景に“お雪”=山田五十鈴と“おきん”=原駒子の田舎芸者2人の女の意地と悲哀が、官軍と賊軍の対立軸の周りで細やかに滲む傑作です。官軍の前線と床下に潜む賊軍密偵、杉木立で上から下から挟まれる賊軍密偵などの上下空間の利用、全編に見られる奥行きある被写界、「じれったいね」と山田がアップになりその向こうに小さく写る官軍将官の構図など見事なショットの数々に惚れ惚れします。杉木立のシーンでは美しいピンストライプの杉が写り、この縦の線が後半になると格子戸や窓の木枠、すだれなど縦のラインごしの山田や原に引き継がれます。これは賊軍密偵の潔き最期と芸者の一本気を直線的に表現したものではないでしょうか。また銃声、襖を閉めた向こうから聞こえる会話などの画面外を意識させる音の利用、緊迫したシーンから一転小川のせせらぎや菜の花畑、雲流れる空への転調、また官軍と賊軍の対立を無益に笑い飛ばすかのような馬、豚、犬、小鳥のさえずりもいいですね。そしてなんといっても、マリヤ像のシガレットケースのショットから繋がれた山田が官軍将官の元へ現れた時の、急須やコップに仄かに光る十字、ラスト付近で官軍将官のサーベルに光る十字・・・しびれます。乗船を拒否された山田と原が縦にゆらゆら揺れる船の中からのショット、その山田と原の無言の表情は涙なくしては見られず、ラストシーンの手前と奥の無言の2人・・・「マリヤのお雪」が深深と私の奥に降り積もっていくのでありました。 
[CS・衛星(字幕)] 10点(2006-02-03 13:23:53)(良:2票)
2.  マダムと泥棒
これはアレック・ギネスを中心とする5人組のキャラ、マヌケぶりに堪能させられる映画ですが、婆さん役のケイティ・ジョンソンのとぼけた魅力が溢れてもいて、邦題が“泥棒とマダム”ではなくて“マダムと泥棒”であるのも頷けるところです。あっさりと序盤で成功する現金輸送車襲撃後の展開の面白き脚本は、冒頭の警察署でのエピソードが伏線となりラストに生かされるところなどでもその力を発揮していて、マダムと泥棒たちを演じる役者の力量と相乗となりこの上質な英国式ブラックコメディを完成させています。ピーター・セラーズとハーバート・ロムが泥棒役で出ていますので、ピンク・パンサーファンには是非お薦めの一本です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-19 13:06:23)
3.  また逢う日まで
軍国ムードの中をストイックに求め合う二人、となると愛の情念のほとばしりが控えめなのが逆に映画にプラスになっている印象です。その分、駅のホームに向かいひた走る杉村春子をカメラを後退させながら撮り続けたシーンは、溜めていたものが一気に爆発したようで親子の情愛が画面に滲んでいました。序盤で語られる「ケイコのケイは蛍のケイよ」が、二人の心に静かに熱く灯る明かりと「蛍の光」を想起させ、その後の二人の運命の儚さが低音に振動しております。伝説のガラス越しキスシーンは、これが伝説の!と映画的感動を得ることができますぞ~。また逢う日が保障されない時代にまた逢う日を信じた二人の物語、です。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-11 20:55:26)(良:2票)
4.  ママの想い出
アイリーン・ダンのお母さんぶりがとにかく素晴らしいです。子供たちを深く優しく静かに大らかに包んでいて、見る者はいつのまにかお母さんのお腹の中にいるかのような心地いい感覚にとらわれていきます。舞台となるサンフランシスコの坂を行くように、平坦ではない一家の暮らしぶりはけっして楽ではないけれど、誠実に生きることのあたたかさが感じられこれまた心地いいのです。母が長女にブローチを譲り渡し、コーヒーを飲むことを許すことで大人の資格を認める場面に涙した後は、ストーリィテラーであるその長女の小説の行方をどうぞお楽しみください。
9点(2005-02-13 22:27:01)(良:1票)
5.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
アニメの映像パワー、ど派手な音楽、吉本声優陣の関西弁で見る者を圧倒してくるのですが、どう表現したらいいのか、困った困ったこまどり姉妹、てなとこです。ホット!ホット!な展開にフォー!気がつきゃ映画はゲームセットで、しまったしまった島倉千代子。うーん、チューイングボーン!
4点(2004-10-05 00:25:47)
6.  マイ・フェア・レディ
ヒギンズ教授宅の美術セット、丁寧で重厚でいいな~。蔵書にあふれたクラシカルな知的空間。一瞬ですが広角でフレームいっぱいに広がる蔵書を捉えたショット、お~~と歓声を上げました。そこに不似合いだった薄汚れた花売り娘が、少しずつその空間に同化し、ラストにはその空間以上にヒギンズ教授の心の中にもいなくてはならない存在となる様は、痛快であります。そして、この舞台劇を単調になることなく捉えたハリー・ストラドリングのカメラ。上の階を見上げたり、下の階を見下ろすなど空間を立体的に利用したり、構図に気をつかいながら回り込ませたりしているカメラワークは、アカデミー賞撮影賞も納得です。ともすれば、話のつながりを分断することで嫌われるミュージカルも、この映画ではストーリィが単純なだけ、レビューを楽しむ余裕が生まれていますし、事実、見ていて心が躍りました。しかし、3時間近くの長さは、さすがに2時間を超えると集中力が少しなくなり、そこが少しマイナスです。さ~、オードリーといっしょにお~どりましょう。うっ、靴を投げないでね。
8点(2004-09-03 01:13:44)
7.  マダムと女房
日本で最初の本格的トーキー作品であります。楽士であった土橋兄弟が開発したので土橋式トーキーというそうですが、オープニングの会話からいきなり映像と音が同調していない(笑)、シーンによっては大きくずれている・・・しかししかし全編、音にあふれており、とにかく音の缶詰のような作品になっていて私は大満足であります。ねずみ、猫の鳴き声、赤ちゃんの泣き声、目覚まし時計の音、鐘の音、ミシンの音、飛行機の音、そしてなんといってもジャズバンドの演奏。音を意識しすぎただけの作品という評も一部あるようですが、せっかくの初トーキーなんですからいいじゃ~ないですか。とぼけた渡辺篤、そして田中絹代が若い、かわいい~、声も若い。「ねぇ、あなた~」うーん、たまらない魅力です。この田中絹代はクレジットでは女房としか記されていませんが、夫が「おーい、キヌヨ、キヌヨー」と言っているのが楽しいです。さてこの夫、劇作の締め切りにおわれているのですが、隣家のジャズバンドの演奏がやかましくて文句を言いにいきます。ところが、そこのマダムにそそのかされ一緒に歌い踊りお酒を飲み・・・そのジャズバンド名が「MAMMY JAZZ BAND」、これはマミーソングを歌う『ジャズ・シンガー』を意識したものでしょうな、きっと。ラスト、日本髪がすっかり洋風になった田中絹代(着物は着物のままです)、♪ららら~、と口ずさみ寄りそう二人、オチもきまって、1時間足らずですが実に愛すべき作品でありました。「ねぇ、あなた~」、言われてみたいものでありますな~。
9点(2004-08-21 23:54:49)
8.  マーサの幸せレシピ
まばゆい厨房を人物構図などを緻密に計算し、時にはじわーっと、時にはすーっとカメラを移動させています。格子状の窓越しにマーサとマリオを窓のサンで分断した映像などは、2人のギクシャクとした間柄を巧く表現していますねー。さてさてマーサさん、自分が作った料理を姪っ子のリナは食べてくれません。がマリオの作ったパスタを食べるリナ。シェフとして自らに足りないものを少しずつわかっていくのかと思いきや、また客に当たってるー!姪っ子を引き取られた喪失感、焦燥感などを現す演出だと理解しますが、大きくマイナスー!塩と砂糖を間違えたような舌触りになってしまったような・・・。ラストのカウンセリングもあまり効果的とは思えんなー。しかしカメラワークを主に、サンドラ・ネットルベック監督の次作以降は是非見てみたい、と思わせるものは十分ありました。ということで期待を込めて7点です。
7点(2004-08-21 21:23:18)
9.  舞姫(1951)
岡田茉莉子のデビュー作。初々しい。同時代に見ていたら間違いなく彼女に熱を上げていただろうなー。成瀬演出もいろいろ効いているんでしょうが、なんだか岡田茉莉子にばかり目を奪われてしまって。さて、作品ですが、仮面夫婦(いまでも使うのかな)とその子どもたちの話。やわらかに妻娘軍vs夫息子軍との対決。私が夫婦のすれ違いを最も感じたシーンは、夫がニジンスキー(ロシアの伝説的バレエダンサー)の話をするくだり。夫が妻に熱く語っていたのに偶然に中断されてしまう。このシーンはバレエに無関心(=妻に無関心)を装いながら、やたらニジンスキーに詳しい夫の妻への底意を見るようであった。ラスト、静かに白鳥の湖を聞く夫。オデッサの愛を取り戻したのは、ジークフリートではなくこの夫だったのだ。
6点(2004-04-02 00:23:12)
10.  マイ・レフトフット
母親の「声に余分なものが混じってるわ」「希望よ」。母にのみ許される感覚。私にとっては、もうこのシーンに尽きる。これ以上書くと余分なものが混じりそう。
7点(2004-03-24 17:29:32)
11.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 
微妙やねー。大絶賛の友人にすすめられ見たが・・・。マルコヴィッチはマルコヴィッチであってマルコヴィッチでなくて、エミリーもエミリーであってエミリーでなくて、その前にレスターはレスターではなくて、ビルを作り最初に穴を発見した船長はいったいどこまで生きるねん、というそういう映画でした。不思議な映画でございます。
6点(2003-09-13 22:59:56)
010.22%
130.67%
271.56%
392.00%
4153.33%
5255.56%
64810.67%
77115.78%
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910022.22%
107516.67%

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