1. マルコムX
《ネタバレ》 黒人マルコムⅩ。 一人の偉人を通して見えてくるのは、 この世界の仕組みは差別と迫害と搾取と私欲でできてるのだということでした。 残念な気持ちです。 しかし一人の人間としてそこに闘い続けなければならないという精神を宿した映画だと感じます。 最初は逆人種差別みたいな「白人が今まで黒人にしてきたのと同じように拒絶してやるぜ」みたいな内容の映画だと思っていました。 しかしそういった過激で好戦的な内容の映画でないことは徐々にわかってきます。過剰なプライドを示す映画ではありません。 しかしもっと深いところで自尊心が湧くような内容でした。 (・・・なんだか"教祖イライジャ"の吹き替えがちょっと変だなと思っていました。 そしてイライジャがやたらと性的なことを強調していうところに違和感を感じていましたら、なんだそういうことだったのですね) 僕が感銘を受けるのは偉人マルコムⅩという人が富や名誉といったものに無頓着であったということです。 感じたことは、"神との繋がり"を得た人ほどそういった私欲に無頓着になるということです。 それとは逆に指導者イライジャやブラックモスリムの人々は私腹を肥やし裕福になっていったようです。 序盤に登場した黒人のヤクザとブラックモスリムとはそんなに変わらないのかもしれません。 ただそこを責めるでもなく、自分を守ることもせず、黒人を兄弟と呼び心を開いた偉人マルコムⅩの聖人ぶり。 素晴らしすぎます。神聖な雰囲気も漂わせる映画でした。 [DVD(吹替)] 8点(2015-04-02 23:12:58) |
2. マイティ・ソー
《ネタバレ》 アメコミ映画のマイちんソーです。 美しい黄金のグラフィック、ギリシャ神話のようなキャラクター、 アメコミの映画にある雄大さ、 などがとても楽しい映画です。映画館で見るとなお良かったでしょう。 ゲーム好きにもウケがいいと思います。 パーティーには騎士、女戦士、ドワーフ、侍、、、これはまるでRPGです。 日常世界と神話世界、そこに軍事機密が絡んでくるので面白かったです。 さらに銀河レベルの話ともなればワクワク度はヒーロー映画の中でもかなり高いです。 エンターテイメントとしての欠点があまり見当たりませんでした。 続編の流れっぽいのは個人的にいらないですが。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-28 00:32:28) |
3. マッドマックス2
《ネタバレ》 ヒロインなんて関係ねぇ!まさに男の映画。 人の心は荒みきり、ほぼ全員が悪役。 前作から一転し、世界は完全な世紀末の荒野と化していた。 ガソリンを巡る争奪戦が繰り広げられる。 ガソリンがあんまり無いのに走りこむところが男らしい。 悪党どもはどう見ても絶対に北斗の拳のザコキャラの元ネタだ。 悪役は1作目よりも緩いのが残念だ。 お金をかけた分だけ世界観は出せたが、 1よりも粗野な感じが薄くなったのは少し残念。 しかし終盤のカーアクションは最高にカッコいい。 パニックシーンで使われてる音楽も良かったと思う。 アドレナリン出まくりでした。 錆びた改造車が砂埃を巻き上げるソリッド感。 荒野で繰り広げられるデスレース。 エンジンとスピードが好きならば是非とも見てください。 [DVD(字幕)] 8点(2014-06-01 21:51:53) |
4. マーターズ(2007)
《ネタバレ》 新年早々に不快な気分になりました! まさにホラー映画のアルテマウェポン! この「マーターズ」は「屋敷女」「ファニーゲーム」などと並びトラウマ映画の中でトップの座を争う作品だ。 最初からただならぬ雰囲気でビビる。 この映画は「見てはならない光景」だらけだ。 内容はまさに狂気の沙汰といえる。 そもそもキチガイなヒロインの視点で描かれる物語が前半を占めるのでツッコミどころは満載かもしれない。 しかし他の映画ではとても味わえない不条理な展開が楽しめる。 その先の読めない文脈の欠如性がこの物語の恐怖や不穏さを助長してる気がする。 この映画は見ていて圧迫感とか閉塞感を強く感じる。 それは人の心の暗いところをえぐるからかもしれない。 そして血生臭くてドス黒く、とても痛々しい。 人を殴る感覚が観客にまで伝わる。 幻覚とか自傷といったトラウマ的なものがリアル過ぎる。 ババァは「目を見て、生きてるでしょ」って何を言ってるのか分かりかねるが、 不可解にもかかわらず深みを感じるラストは衝撃という言葉に値するかもしれない。 一家惨殺、トーチャー、サイコ、ゴースト、ダークネス、オカルト、それらが全部成功してるってどんだけ怖いん!っていう感じです。 古いフィルムの途中では二人の少女が可憐に戯れていてかなり癒される。 この監督にはいつか「ミツバチのささやき」のような少女の視点をベースにした映画を作ってほしい。 ヒロインがその場を離れなかったのは身寄りがなかったことと親友を失った喪失感からだったのでは? 警察を呼ばなかったのも前述のことと地下で遭遇したことのショックで気が動転してたためだと思う。 ヒロイン役の一人は骨折し、もう一人は殴られ過ぎて翌日立てなくなったとか。 DVDを所有しての2度目の鑑賞ですが、最近はグロ画像ばかり見てるので変な耐性が付いちゃったのか、 1回目の観賞の時みたいに目を背けたりとか気分が死ぬことはなかったけど、 それでもこの映画はホラー史上超アルテマ級の最恐映画。 [DVD(字幕)] 8点(2014-01-06 00:47:21) |
5. マドモアゼル
《ネタバレ》 ちょっとトラウマな感じの残るカルト映画だった。 女教師マドモアゼルの腐りかけた美貌が放つ熟れた色気と、 彼女の不条理かつ理不尽なまでの悪徳がこの作品の魅力だ。 閉鎖的な村ではその悪徳は独自の展開をたどる。 ってか動物が可愛そう。 彼女の悪徳と追尾するかのように少年の内にある性のざわめきが描かれてるみたいで面白い。 それからチェーンソーを持ったイタリア男(少年の父)が肉体美をもってセクシーに描かれる。 このイタリア男の笑い方には何か暗い余韻が感じられる。 イタリア男と女教師の辿る末路の差は、まるで男と女の違いが示されてるみたいだ。 差別、暴力、嫉妬、エロス、人間の醜い部分が森の影でむき出しになるが、 それとは逆にモノクロ映像は時に詩的なまでに美しく幻想的で、それがこの作品を芸術の域にまで高めている。 悪女や女教師に強い関心のある人ならおススメかも。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:07:07) |
6. マニアック・コップ
《ネタバレ》 こりゃ面白い!狂った警官大暴れの残虐スラッシャーホラー! 傑作の殺人鬼ホラーには不可欠であると思える「不死身な感じ」がちゃんとこの作品の殺人鬼にもあって怖い! 表情を最後まで見せない不気味さが効果的。 下手なマスクを被れば恐怖感が格段に下がるだろうが、表情が影になって見えないともあれば不気味さは格段に増す。 体格の大きさも人並み外れた怪力も、恐怖を見事に助長する。 普段は頼るべき警官が、突如にして牙をむけば市民は恐ろしいはず。 また、警官というものに対して人は無意識的に恐れているものだ。 漠然とした罪の意識や疾しさがあれば警官の制服に怯えるのも無理は無い。 警官の制服には人を服従させる「悪」の部分がいくらかはある。 そういったところがこの作品では牙をむいた。 また、この作品はアクション性も素晴らしい。 ホラーの良作は数あれど、アクションシーンまでも楽しませてくれるホラー映画はなかなか無いと思う。とくにカーアクションが素晴らしく、パッケージに書いてあるとおりに「アクション・ホラー」というジャンルがあればトップレベルの面白さ。 善良な警官をあそこにまでしてしまったものは何かを考えると、また恐ろしいものがある。 (2010年映画メモをもとにレビュー) [DVD(字幕)] 8点(2013-06-07 22:38:51) |
7. マイ・フレンド・メモリー
《ネタバレ》 あー!昔に見たことがあった。 小さいころだったから忘れてたけど。 長い間DVD化されなかったことが不思議なくらいの名作だった。 少年だったころのことをいろいろと思い出させてくれる。 スタンドバイミーと並ぶ「少年の視点で描かれた物語」の傑作だ。 冒険がワクワクするし、友情がしっかりと描かれている。 こんな友情は自分にはなかった。 この作品は真の友情というものを気づかせてくれる大切な映画だ。 [DVD(字幕)] 9点(2013-04-30 01:13:55) |
8. 稀人(まれびと)
《ネタバレ》 (2009年映画メモをもとに) 下手なカメラマンのオナニー映画みたいになってた記憶があります。 でも東京の広大な地下空間がたくさん見られてよかった。 地下世界に憧れる僕としては関心があります。 地下哲学が聞けて良かった。 「およそ人の集まるところには必ず地下への入り口があるものです」など。 地下世界で少女(若い成人女性?)が全裸で繋がれていた場面は神秘的。ヌード幻想。 これでレンタルした。地底人みたいの不気味でした。 なんか自分の糞だった東京生活を思い出した。歩道橋から見下ろす場面などで当時の自分が重なった。 見ていて女子高生と援交したくなった。もしかしたら監督も同じ気持ちだろうと思う。 「別れた妻を殺し、実の娘を獣のように飼育した」って、、、製作者も自分の性癖を少しは隠しましょう、、、。 とかいう自分も、あんな少女が手を引いてくれるならば地下世界に行ってしまいたい。 狂った人がどんどん地下に引き寄せられて行くという感じ? 自分もいずれは地下に行くのだろうか? [DVD(邦画)] 3点(2012-09-03 21:38:47) |
9. マグノリア
《ネタバレ》 なんともいえない不思議な感じのする、非常に面白い映画だった。 様々な境遇と人物像が交錯する中でのドラマは圧倒的。 本編にもある”強すぎる愛”が故の悲劇とでもいうのか、 人一人が抱えるものの重さと ありふれているようでいて壮絶な人間ドラマに感情が揺さぶられて、観客である自分もその中で共感し、自分もまた人間であるということを発見したような気分だ。 人生は数奇な不思議なことにあふれているとこの映画はいってた。 生きたり愛したり許したり憎んだりするってことは不思議なことだ。 カエルがかわいそうだけど。 あまりにも圧倒的なものを目の前にすると、心の蟠りなんか忘れて相手に素の自分が出せるような気がする。 トムクルーズのセミナーは何とも滑稽でイタい面白さだが、 インタビュー後半のトムクルーズの表情は精悍な眼差しが美しい。 正直、トムの演技の才能を初めて感じた。 この映画が凄いのは3時間という上映時間を全く長いとは感じさせないドラマの密度の濃さだと思った。 [DVD(吹替)] 8点(2012-07-20 23:54:39) |
10. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 あまりにも優美な美術。 当時のフランス王家の暮らしぶりを見事なまでに再現してるんだと思う。 まるで自分もその王族の一員であるかのような疑似体験をするほどの 密度の濃い完璧な宮廷美術にたびたび圧倒された。 その雰囲気を助長する優雅な宮廷音楽。 甘い甘い宮廷生活はまるでケーキやお菓子のようだ。 パンクロックが使われるとまるで土屋アンナみたいな世界になってくる。 女性の生き方を描いているかのような、どちらかというと女性向な感じの映画だった。 マリーアントワネットの生きざまは女性として美しい。 民衆の暴動はほとんどが音とシルエットのみで不安に描かれています。 以前に何かのドュメンタリーで観た首飾り事件だの、処刑だのといったところは出てこなかった。 甘い宮廷生活の崩壊した風景はまるでマリーアントワネットたちが食い散らかしたケーキのようだった。 [DVD(吹替)] 7点(2012-06-25 23:48:49) |
11. マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生
《ネタバレ》 愛しているよ、マンディ!、、、っていいですね、憧れの美女っていうのは、、、学園のマドンナ、みたいな、、、いや~そういうのを見ていると、自分の青春時代を思い出しますわ、、、 自分もそういう女性にさんざ恋しましたよ、、、あの思いっていうのは何なのでしょうねぇ、、、ナゼこれほどまでに眩しいモノとして記憶にこびり付いているんでしょうねぇ、、、 必ず一人は学園のマドンナっていますよねぇ、、、何なんでしょうねぇ、その存在って、、、そういうマドンナ的美少女と結婚した男って死んだらええのに。 っていうのは嘘です。 いや~、しかしサブタイトルの「血まみれの金髪女子高生」ごとく、本当に金髪血まみれでしたね。B級青春ホラー。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-09 01:44:14) |
12. マタンゴ
《ネタバレ》 (2008年映画メモをもとに) 気持ち悪いです。 ついにおマタンゴ拝見しました。 マタンゴとはなんとも毒々しいく強烈なネーミングなんでしょう。 作品も同様に毒々しい作品です。 この迫りくる恐怖と気持ち悪い感じはホラーの傑作です。 (それとは違う意味で)冒頭で船内のセレブな感じがキモかった。 廃船の国籍が分からなく得体の知れない研究がされていたという不気味さは効果的。 突然変異ってバイオハザードやん。 ゾクゾクする。 そしてこの作品最大の功績はキノコです。 毒キノコをテーマにした着目点はレベルが高い。 僕はキノコやコケやカビみたいに湿気の多いジメジメした感じが大好き。 んで、そういうのがじわじわと迫ってくる恐怖感がこの作品は素晴らしい。 とくに、不気味な足音を響かせて夜の船内に入ってくるあれには参った。 、、、、こういう恐怖のサバイバル状況におかれると、女性がいやにも色っぽく見えてくるのが不思議だ。 森に入ったときの不気味な声がヤバい。 最後の「センセー」って声が不気味だった。 精神病院の窓からみえるネオンの光も、華やかだけど毒々しいのかも。 マタンゴ島も現実もそう変わらないってか。 この迫りくる恐怖と快楽からは決して逃れることのできない!究極の毒々サバイバル・ホラー! [DVD(邦画)] 8点(2012-03-01 01:20:06)(良:1票) |
13. マッドマックス サンダードーム
《ネタバレ》 荒廃しきった未来都市に痺れる。 この砂埃の荒れ果てた雰囲気・・・北斗キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! サンダードームが見えたとき、男なら血が騒ぐのでは。 この映画の舞台セットにお金のかけ方はハンパではないし、雰囲気作りはCGで誤魔化さないので、 埃っぽい雰囲気は最高。 マックスのクールさは相変わらず。 この映画は子供の頃に観てたんですが、追放される場面と、豚の群れに吊るされる場面は当時は非常にショッキングでトラウマの記憶でした。 その場面と20年ぶりくらいに再会できて感動してます。 ジャギを筆頭とする北斗のザコキャラ風も多く出てきてバイオレンス・ファンタジーは盛り上がります。 ただ子供たちのジャングルみたいなのはマッドマックスには少し異質に思われ、 そこから戸惑いました。 子供たちがうるさかったです。 そのジャングルの場面も別の映画だったら最高の雰囲気ですが。 しかしそこからが上手く進みます。 バータータウンに戻り、脱出する場面は労働から自由への脱出みたいなものがあってなんか良いです。 それから乗り物が非常にカッコいいです。まるで「熱い心ぉ♪クサリでつないでもぉ~♪今は無ぅ~駄だ~よぉ♪」といったあの神曲の歌詞がまた聞こえてきそうです。 そしてターミネーターのようにカッコ良すぎる余韻を残す終わり方がまた溜まりません。 エンディングのレトロなロックも哀愁があって良いです。 この永遠のような雰囲気で終わるところが素晴らしいです。 [DVD(吹替)] 7点(2012-02-24 01:38:33) |
14. マスク・オブ・ゾロ
《ネタバレ》 とてもよくできたエンターテイメントだと思います。 ゾロって姿だけなんとなく知ってましたが、ここまでカッコいいとは。 勇敢な正義の心、弱者の味方、いざ悪の力を打ち砕かん!みたいな理想の正義です。 痛快アクションがまた良いです。 しかしワイン漬けがグロすぎますよ。 子供は泣いちゃいますって。 金塊が眩し過ぎる。 悪党は上手く滅びます。 父と娘の再会はあまりに短くて気の毒だった。 [DVD(吹替)] 6点(2011-12-31 10:28:52)(良:1票) |
15. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 そういえばずっと前にテレビで見たと思うのでレビューします。 まず、最初のあまりにも現実離れしたアニメ物語は、 これから現実世界とリンクする前の演出だったのだと思いました。 現実の都会であのドレス姿でいたらちょっとヤバ過ぎるでしょう。 普通は三角関係なんていえばもっとドロドロとしそうなんですが、 終わり方と余韻がなかなかいい感じでしたね。 あのディズニーの悪女風の女性も不幸にならずに、 仲間はずれを出さないところがいいですね。 さすがに三角関係がすべてを破壊する現実とはやっぱ違います、ディズニー世界は。 誰もが救われる(脇役さえも輝く)ディズニー世界に僕もいってしまいたい位です。 しかし最も恐ろしい地獄がこの現代社会であるとは、上手いですね。 [地上波(吹替)] 6点(2011-05-14 17:38:55)(良:1票) |
16. 真夜中の同乗者
《ネタバレ》 タイトルから、ヒッチコック風な名作スリラーかと思って借りたが、、、? 最初は映像が美しいっぽいし、少女のメンタル的な部分も出てきたので、期待している部分もあったのですが、、、 本当に同乗するのは一瞬だけ。バカみたい。殺人鬼も怖くないしね。 車の中で少女の一人劇場です。見ているのも退屈かもね。 逃げられない「閉ざされた空間」という効果は良く出ていたのかもしれないけれど、あまりに狭すぎて「人物の行動範囲」「物語の動き」が少なくて退屈かもしれませんね。 それでいて少女の内面が描かれていたかというと、どうなんでしょうね? 途中の小屋の雰囲気は良かったですけどね。 ただ案外、人ひとりの「恐怖」とは、そういうものかもしれない。自分ひとりが怖がっているだけ。ギャーギャー騒ぐが、他人から見れば何ともないことだったりして。 この物語の少女の「車恐怖症」というのもそれか?少女が怖がっているだけ。結局怖い映画ではなく、少女が一人でひたすら怖がっているところを見せ付けるだけなのか? そりゃビックリするところもありました。 しかし最後の方の一番ビックリするべきところで全然ビビらなかったゼ。 それにしてもB級ホラーって、車で何かを轢くってシーンが結構あるなぁ。 それをキッカケにして怪事件に巻き込まれてしまうという、、、 人によっては眠くなるような作品の気がある。 いや、僕は寝てませんって! [DVD(字幕)] 3点(2011-02-15 02:21:37) |
17. 魔女伝説 エリン
《ネタバレ》 大変お忙しい中でご登録いただき、ありがとうございます! 超B級、なりきり赤ずきんちゃんスラッシャー! 見始めて、雰囲気と音楽は少し良いかと思ったが、、、。 B級らしからぬ、ヤンシュヴァンクマイエル風な雰囲気も感じられるシーンがある(かも)。 ただ、赤ずきんの人形があって、そこにズームアップするシーンがたまらなく怖かった。 目が真っ黒なんだもん。あの人形怖い。吸い込まれそうだった。 あと、少女がジジイにされたことといったら、残酷でエロい。 絵本の世界とギャップがあるからさ。 [DVD(字幕)] 3点(2010-06-22 02:53:37) |
18. マニアカル
《ネタバレ》 カメラワークが死んでいる。映像が死んでいる。 まるでホームビデオで撮影したかのような、ここまでチープなホラー作品もなかなか凄い。 B級なんてケチなことをいわずに、堂々のZ級の称号を与えたくなる。 超ド糞な自主制作風ホラー。恐らくはB級マニアの方々の胃袋を満足させる内容だ。 しかし、残酷度、グロ度、不快指数はなかなか高めな印象もあり、一部のコアなマニアからは賞賛されそう(そんなことねーか)。 しかし到底これは、人様に推奨できるレベルのものではない。 ジェイソンやフレディがやったことを、この作品ではもっと根暗に本気でやっている気がするから(誉めているのではない)。 それはレザーフェイスよりもドス黒いものさえ感じるほどだ(誉めてない)。 もしかしたら製作者にヤバい人間がいて、その人の危ない願望が作品中に僅かばかりか反映されたのかもしれない(誉めてない)。 気のせいかもしれないが、僕はこの作品には、他のスラッシャー映画とは一風変わった、ドス黒く根暗で、憎悪と悪意と怨みに満ちた、もっと本当の悪意のようなものを感じたような気がする(誉めてはいない)。 いや、ま~気のせいかもしれないですが。 しかし女性の悲鳴が物凄い強烈だ。 こんな状況でも兄を愛せる妹というのは、偉大なのか、それとも依存心が強いのか、、、 [DVD(字幕)] 2点(2010-06-21 03:38:43) |
19. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
《ネタバレ》 見てきました! 僕が偉人を3人あげさせて頂ければ、そのうちの一人は確実にマイケルジャクソンです。 本当にマイケルほど精神性の高い人はいないと思うくらいです。 僕にとってマイケルは、その時代のビッグなアメリカそのものであり、孤高の神であり英雄そのものです。 それでいて繊細な心の持ち主であり、彼ほど純粋で綺麗な心を持った人がいるでしょうか?まさに最高のエンターテイナーでした。 彼の姿を見て、人々を楽しませる心や、一つの美しいものを築き上げる姿勢を学びました。 彼は本当に「人を楽しませること」だけを常に考えていたのです! そして人を楽しませるとは「無償の愛」がないと出来ないことです。 実は僕は今まで、マイケルジャクソンは「愛」に飢えている人だと思っていたのです。 物欲の赴くままに衝動買いしたり、不眠症に悩んでいたりという話を聞いていたからです(精神不安定や依存症は孤独の表れだからです)。 しかし不思議なことに、そんな「愛」に飢えている筈と思っていたマイケルが、実は大きな「愛」を人々に与えていたのです。 マイケルこそは愛の伝道師といえないでしょうか? マイケルほど「夢」や「喜び」を無償に与えてくれるエンターテイナーはあまりいないと思うのです。 正にマザーテレサやチャップリンのように精神性の高いスピリチュアル人間だったと思うのです。 「地球を癒そう」なんて言葉も、偉大な愛がないととても言えないでしょう。 また、それが厭らしく聴こえてしまう場合もあるのです。 しかし僕はその言葉で感動し、涙が出ました。 、、、そんなマイケルを体感できるのがこの作品です。 彼を感じることが出来ました。 まさにど真ん前でライブを見ているような気分が味わえるかもしれません。 彼の体温やにおいまでが感じられそうでした。 彼がもしかして座席に座って一緒に映画を見ているのではないか?という、、、映画が終わった後に彼の空気を感じたかのような不思議な気持ちになりました。 このドキュメンタリー映画によって、マイケルがもうこの世にいないことを実感してしまい泣きそうになりました。 しかしそれと同時に、「僕はいつまでも、みんなの心の中で生き続けているよ」とマイケルが言ってくれているようでもありました。 子供のころ僕は英雄に憧れたものですが、しかし生半可な気持ちではとてもなれないと突きつけられました。 [映画館(字幕)] 8点(2009-11-04 22:21:46) |
20. マーダー・ライド・ショー
《ネタバレ》 マリリンマンソン、スリップノットと並ぶへヴィーロックの帝王!愛すべきロブゾンビ様の監督作品ではありませんか! マリリンマンソンが現代ゴスロックの帝王ならば、ロブゾンビはB級ホラーロックの帝王ですかね(ねんて勝手に言ったりして、怒られちゃいますね)。 僕の大好きなバンドであります! 初期バンドが「ホワイトゾンビ」だったり、PVで「カリガリ博士」をやったり、本当にホラー大好き全開な彼です。 この作品はロブゾンビがいかにホラー映画を愛しているかが痛いほどに伝わってくる作品です(痛すぎるほどに!)。 ロブゾンビは「ホラーはこんなものだ」と分かりきってやっているのでしょう。 ごく「当たり前」のように。だからそれは観るこちら側にとってもごく「当たり前」な事なのです。 そのために、とても「表面的」な感じもします。 彼は自分の知っている事だけをやっているので、やっている事が意図的過ぎるのです。 空っぽの「ぬけがら」です。 だから緊張感もありません。 全然引き込まれないというのは、作品として致命傷です。 絵的には面白いですが、中身が描けていないような気がいたします。 その奥にある「狂気」が足らないで、「笑い」にもいっていない気もします。 その点では「悪魔のいけにえ2」「死霊のはらわた2」は傑作なのです。 ただ悪趣味は全開で、それを楽しめます。 しかし不思議と、何が出てきても驚かないのです。 「魚」の場面は少しビックリしたけど、でもちょっと普通な感じで、狂気が足らない感じ。 (あの場面はもっと普通じゃないだろ!?もっと異常なんだと思う。それが何故か鬼気迫る感じが伝わってこないのは僕だけかなぁ?) でも捕まった娘と「父親」との対面の場面はなかなかではないでしょうか。 最初は良かったんだけどなぁ、、、ガソリンスタンドのピエロにも狂気を感じたし。 「その人には、その人に合った表現方法があるのだなぁ」と思いました。 ロブゾンビの音楽にはノリノリでとても聴きやすいのに、ほのかに狂気も感じられ、またカラフルでハイテンションでちょっとサイケデリックな麻薬性のある感じの素晴らしい音楽だと思っています。 むしろロブゾンビには遊園地を作ってもらいたかった(子供は禁止だけれど)。 でも彼のホラー愛には尊敬するものがあります。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-26 04:18:13)(良:1票) |