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1.  マリー・アントワネット(2006)
好き嫌いが分かれる映画だな、という印象です。(ちなみに私は好き)まず言うのであれば、この映画は歴史映画として観るものではなく、一人の少女の半生を描いた青春映画として捉えるのがいいかと思います。物語は基本的に平坦です。とはいえ、アントワネットの青春の輝きや切なさ、悲哀、宮廷の掟の滑稽などはちゃんと表現されていたと思います。ラスト、ルイとともにベルサイユに残ることを選んだアントワネット。手を取り合う二人の姿には、政略結婚とはいえ年月をかけることによってパートナーとなった、二人の絆を感じ取ることができました。私的にはこの映画の最大の魅力はやはり、映像美と音楽だと思っています。素敵な洋服がたくさんつまったクローゼットを開けた時のような感じ。中世のヨーロッパを舞台にした映画だと、色彩がもっとクラシカルというかもう少し鈍い色味の映像がほとんどなのですが、それを今回のマリー・アントワネットではあえてカラフルな色彩を使用しています。音楽もクラシックではなく、パンクなポップ・ミュージックが中心。靴や扇子などの小物のセンスも抜群で、とにかく女心をくすぐる出来になってます。言ってしまえば、ソフィア・コッポラ・プロデュース「マリー・アントワネット」の長編クリップビデオなわけです。ヒロインのキルスティン・ダンスト演じるアントワネットが本当にキュート。彼女の透明感に、あの可愛くてポップな衣装や小物が本当にマッチしてました。
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-30 00:21:06)
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