1. マージン・コール
《ネタバレ》 リーマンショックのような状況設定で、巨大組織の利権や人間操作を描いた作品。サブプライムローンやCDSを意味しているような会話もありますが、現実はどうだったかということより、雰囲気を楽しむ映画だと思います。特にCEOの存在感がうまく表現されており、権力と金を武器に部下に無理やりやらせてしまう「いやらしさ」を堪能できました。人をこれくらい使えなければトップには居座れないのだと・・・ 数時間ごとに会議を繰り返しながら徹夜で策を練るあたりは、翌朝までに解決策を見つけなければならないSEの仕事と共通した部分があり、そのプレッシャーや空が白む頃の脱力感などには、とても共感しました。 キャスティングも豪華で、それぞれの役者が、他作品とは少し違った持ち味を十分に出しているあたりが良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-28 09:14:10)(良:1票) |