1. マイ・ブロークン・マリコ
《ネタバレ》 原作は以前に読んでいましたが、ほぼ忠実に映画化され、ところどころオリジナルな描写で補完されてる感じでしょうか。 重いテーマなんだけど暗くは描いておらず、希望の持てるような終わり方でいい余韻が残る。主人公とマキオさんとの関係は原作よりスイートになるのかと思いきや、駅での別れのシーンであっさり裏切ってて変わらず。 主役は過去をフラッシュバックさせながらも短期間の現在の話をハイテンションで演じなければならないので難しそうでしたが、永野芽郁さん、なかなかお見事。走ってく後姿が妙に美しかったりでこの方若いのにちょっと表現できないオーラというか感じさせられました。 マキオとおばちゃんは更に人物像とかその背景とかがはっきりしないけど重要な役柄で、こちらも難しそうですが窪田さん、羊さん共にそつなく演じられてたと思います。羊さんは原作のイメージからすると美人過ぎかな。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-29 22:21:43)(良:1票) |
2. マジェスティック(1974)
《ネタバレ》 これは主演高倉健の邦画みたいなストーリー展開だな、という印象ですがそれなりに楽しめました。ブロンソン、なんでそんなにスイカに拘るんだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-02 19:15:15) |
3. マイ・バック・ページ
過剰な音楽もなく、トーンの暗さも好感は持てました。 しかしよくこの原作を映画化したなあ。 時代の雰囲気は伝わってきてきましたが、当時の思想運動ブームが現代から見ると余りにも現実感が感じられないので、 なんでこの人達は命かけてるんだ?という感覚が残ってしまう。 終盤の元モデルの娘のセリフや妻夫木の泣きは、多くの一般人や成長して冷静になった当時の運動の渦中にいた人々の感情を代弁してるんでしょう。 [DVD(邦画)] 5点(2018-11-18 00:25:57) |
4. 万引き家族
《ネタバレ》 特殊な同居人構成の擬似家族を通じて「家族とは何か」を丹念に描いていますが、カンヌ受賞もむべなるかなな傑作だと思いました。 映像のトーンがやや昔の映画のようにざらついていて、海水浴や花火、雪だるまのシーンなど誰にでもある家族との思い出を呼び起こすシーンが随所に散りばめられ、観ていて切なくなりました。一つ屋根の下に暮らすどの家族もいつかは誰かが死んだり、家を出たりで同じ形ではいられなくなりますから。 BGMも殆ど無いため過剰な盛り上げもなく、映像に集中出来ました。 最後の方の取り調べシーンなど、本作でも安藤サクラの存在感・演技は圧倒的でしたが、子役二人も素晴らしかったです。 [映画館(邦画)] 8点(2018-08-03 23:54:50) |
5. マンディンゴ
奴隷になるとはどういう事か?気分が悪くような描写に満ちています。 かつては白人による人種差別と植民地主義が世界中に溢れ、力がなければ白人以外に人権など認められなかった恐るべき時代でした。 本作は翻ってそういった時代に先人の努力により、日本がいかに恵まれていたかを考える縁になると思います。 [DVD(字幕)] 5点(2017-08-25 22:44:59)(良:1票) |