1. 街の灯(1931)
同時に見た独裁者のほうがまだ面白かった。ボクシングのシーンは、ドリフにあんなのあったなあって思わせて、そういうところは興味深かったけれど。 ラストシーン、大好きな人が多いようだけれど、僕の感覚だと、遠くから見るにとどめるのがより切なくて、また心情的にもリアルで共感できる。 だって、あそこまでぼろぼろの中年の浮浪者が、美しく着飾った若い娘さんとこれから先どうするのって話ですよ。そこまでの話も、女の子の目が見えなかったから成り立った話であって、中年のおっさんとしては、良い夢を見せてもらったで、立ち去っていくしかないんじゃないかと。 まあそれだって、今だったらあまりにべただけど。 チャップリンが、そうした悲劇的な可能性も匂わせているのだとしたら、それはそれで逆に皮肉がききすぎているかなあ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-02 17:17:37) |