1. マン・オン・ザ・ムーン
伝記映画っていうのは、主人公の人生観と自分のそれとを重ね合わせて観てしまうきらいがあるので、作品の評価が極端に割れがちな傾向にありますねぇ。それにしても、平均6.8点っていうのは、ちと低すぎじゃぁないですか。 アンディ・カウフマンという芸人、この映画で初めて知りましたが、僕のツボにはばっちりハマりました。あれほど奇怪なコメディアンがいたということ自体がまず驚きであり、没後十数年にして監督ミロス・フォアマン、主演ジム・キャリーというコンビが成り立つほどに、米国における潜在的カウフマン支持者が存在するという事実。そして、映画から滲み出てくる制作スタッフたちの故カウフマンに対する思い入れに、驚きと共に感動しました。 しかし、あれほど破天荒な人物だから、彼の生き方に共感できない、っていう意見は当然アリでしょう。それでもジム・キャリーの演技自体の素晴らしさには、おそらく誰も異義を唱えることはできないはずです。似てる似てないのモノマネ的な観点でなく、純粋な「演技」として、ジム・キャリーの演技は高く評価できるのではないかと、僕は思うのです。 以上に加え、伝記映画という性質を考慮すると、カウフマンの生き様に己の琴線が触れなかったならば4,5,6 or 7点。触れたらば7,8,9 or 10点、ってところが妥当ではないかと。。抗議の意味を込めて、僕の評価は10点(^^)。 10点(2003-07-11 03:33:21) |