41. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 アンジーのセクシーぶりは堪能できましたし、コメディの要素も強く、無難に楽しめました。ただ、起承転結の結が弱かった。オチの付け方が曖昧だったと思います。あまり悲壮感漂う展開になっても困りますが、あそこで終わるのは無責任な気がしました。全体的には、よく言えば期待どおり、悪く言えば驚きがない。アメリカ版『カリブ・愛のシンフォニー』。違うかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2007-01-28 17:33:35) |
42. 未来警察
ロボットが生活に入り込んだ近未来を描いた傑作は数多くあります。それらの作品と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。設定に本作なりのアイデアというか色、「売りとなる要素」が欲しいと思いました。物語的にも盛り上がりに欠け、主人公が高所恐怖症という設定も大して活かされてない気がしました。全体的に可もなく不可もなくといった印象の作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-31 19:37:50) |
43. ミザリー
《ネタバレ》 物語は実にシンプル。凝った仕掛けや細工はありません。でも作品には求心力があります。何といってもアニー役のキャシー・ベイツ、彼女の力に負うところが大きい。彼女の表情、話し方、振る舞い、体つきに至るまで全てが魅力的。この場合の”魅力”とは、”恐怖”という意味。主人公に初めて食事をさせるシーン。我を忘れてヒートアップするアニーの豹変ぶりが、強く心に刷り込まれます。「こいつはマジでヤバイ」と。“作家とそのファン”という関係性を最後まで崩さない展開も素晴らしい。本作の真の怖さは、アニーのような発想の人間が現実に存在するということ。ここまで極端ではなくても、プチアニーは身の回りにきっといるはずです。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-13 19:08:50)(良:1票) |
44. 未来惑星ザルドス
《ネタバレ》 空飛ぶ巨大顔面岩。赤パンツ一丁、胸毛ぼうぼうのショーン・コネリー。もうこれだけで、本作の価値は決定したといってもいいくらいインパクト大で、直感的に“好き”と感じてしまいました。物語の概要が見えない中盤くらいまでは、宗教的色合いも感じられ、物語が何処に向かっているのか不安でした。しかし物語の大筋が判明した終盤は哲学的な要素も孕み、よりいっそう不安になりました(苦笑)。理解できない、あるいは作中で語られない謎や秘密は結構あります。でも面白い。細かいことはどうでもいいです。だってコネリーが赤パンツ一丁なんですから(くどい)。よく言えば、“人間とは”“生命とは”といった人間が持つ根源的なテーマを問いかける話。ものすごく簡単に言えばSEXの話。B級というよりはカルト作品。時々、こういうテイストの作品が観たくなります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-25 18:29:20) |
45. 未来世紀ブラジル
情報管理された近未来社会を描いていますが、社会風刺、コメディ、恋愛、精神世界の要素が混在しているジャンル不定の作品です。中でも独特なアナログ風テクノロジーと社会風刺の描写が先ず目につきます。物語前半はこの作品の楽しみ方が掴めず戸惑うかもしれませんが、終盤は怒涛のたたみかけに圧倒されます。エンディングは呆然と眺めるしかありませんでした。個人的に、社会風刺はあまり好きではないのですが、コメディの部分は文句なくはまりました。とくにデ・ニーロ出演部分や伝書人間のくだりは大好きです。全体を通じて手放しで面白いわけではありませんが、すぐにもう一度観たくなりました。ラストカットは紛うことなき名シーンです。万人受けはしないと思いますが、言い表せない魅力を持っている、リメイク不可能な異色作です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 17:47:46) |
46. Mr.インクレディブル
「ディズニーアニメ=大人が子供に見せたいアニメ」という先入観があったため、本作も長らく未見でした(なんかウソくさいのが嫌なので)。ただ、他のディズニー作品とはちょっと様子が違うかなと思い観てみたのですが、これがむちゃくちゃ面白い!前半と後半の緩急の付け方といい、問答無用のスピード感、迫力あるアクションシーンといい、家族愛といい、不覚にもちょっと涙が出てしまいました。エンドクレジットも洗練されており、久々にDVD鑑賞でありながら最後まで観ました。日本語吹替え陣も良く、違和感はありません。極上のエンターテイメント作品だと思います。ただ、こういう作品に出てくる日本人(?)ってホント嫌な描かれ方をしていますね。それが残念です。 [DVD(吹替)] 8点(2006-04-30 03:19:24) |
47. ミッドナイト・ラン
この映画好きです。何度も観かえしています。メインの2人(デ・ニーロとチャール・ズグローデン)のアンバランスな組み合わせが絶妙で、旅するうちに芽生える奇妙な男の友情がなんともいえず良いんです。さらに脇役も上手い。保釈期限というタイムリミットが設けられているため、ストーリーに程よい緊張感がありますし、二転三転する展開でまったく飽きることがありません。緩急をつけた演出と耳の残るテーマ曲も光ります。メインの2人が別れる最後のシーンは、少し切なく、でも心地よく、観終わったあとの清涼感につながります。ちょっと疲れたときに観てみたい良質の娯楽作品です。 [地上波(吹替)] 9点(2006-04-16 16:52:24)(良:1票) |