1. 乱れからくり
《ネタバレ》 日本推理作家協会賞を受賞した泡坂妻夫の原作を禿げしく改変して火曜サスペンス並みのショボさに。殊に沖雅也のカラクリ人形場面は失笑モノ!大野雄二の音楽も横溝正史モノの”おどろおどろしさ”が影を潜め、妙にテレビの「ルパン三世」風で違和感バリバリ。峰岸徹の大袈裟な大根演技や岸田森の余りにわざとらしい老けメイクも×!いっそ原作に忠実に「メテオストライクであぼーん」というトンデモシーンを再現してくれれば評価もワンランクUPしたものを…6点マイナーーース! [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-06-25 02:45:52) |
2. ミッドウェイ(1976)
恐らくは「トラ トラ トラ!」にあやかりたかったのだろう。が、ニミッツ大将役にヘンリー・フォンダ、ハルゼー中将役にロバート・ミッチャム等々、米軍側ばっかりが重厚なキャスティングで日本軍側は山本五十六役の三船くらいじゃ明らかに一方的で片手落ち(過ぎ)。南雲役はジェームズ繁田とか日系俳優じゃなくて日本人俳優に演じさせろよ。しかも「トラ~」との比較が避けられない戦闘シーンで無粋な実写記録フィルム挿入ときた。「トラ~」の長所を見習い日米双方を対等に描きつつ、ジリジリと駆け引きムードを高めてから、実物の廃棄艦船を利用した空母4隻(赤城、加賀、蒼龍、飛龍)の撃沈場面をド迫力で描けばグッと面白くなっていただろうに…。センス無さ杉!5点。 5点(2004-09-05 12:50:02) |
3. 未来惑星ザルドス
コレも何か今じゃカルトっぽいね。コネリーがセクシーな男くささを売りにした最後の映画じゃないかな?まぁ、あの赤フンみたいな衣装をセクシーと思う女性がどれほどいるのかは甚だ疑問だが…。ジョン・ブアマンの監督作なら「脱出」や「殺しの分け前/ポイント・ブランク」や「太平洋の地獄」を観るコトを強くオススメする。兎に角こんな訳分からないエセSF観るくらいなら、ソノ方が絶対マシだって!!要するにブアマンが他人の原作やシナリオを映画化した作品が”当たり”で、自分で脚本も書いてる作品は限りなく”ハズレ”に近いってコト!! 5点(2003-03-18 12:22:51) |
4. ミズーリ・ブレイク
《ネタバレ》 ジャック・ニコルスンとマーロン・ブランドが西部劇で競演!しかも監督は「俺たちに明日はない」のアーサー・ペンとくれば、面白くなりそうだと思ったアナタはまだまだビギナーですね。「ゴッドファーザー」でコッポラに逆用された以外は、一貫して作品バスターに徹した70年代のM・ブランド(勿論コッポラへの復讐は「地獄の黙示録」でキッチリ果たした)を余りにもナメ過ぎ・知らなさ過ぎです。当然コレでもイカレた殺し屋役を嬉々として怪演し、スポイルしまくってます。ガンファイト一切ナシ!卑劣な闇討ちに次ぐ闇討ちで無残に殺しを重ねるブランドは或る意味リアルかもしれませんが、こんな陰惨な西部劇はマカロニ・ウェスタンでも滅多にないぞ!!最後は自分が逆にニコルスンに闇討ち(文字通り”寝首を掻かれる”)でエンドってのも…。ヒロインのキャスリーン・ロイドもブ○だし、ヒゲ面ニコルスンまでブランドの毒気にあてられ精彩に欠ける…ときては、さしものアーサー・ペン監督も手の施しようが無かったみたい。兎に角、絶対にオススメできない迷作ウェスタン。70年代M・ブランドのファン(…いるのか?)のみ必見!! 5点(2003-01-29 01:29:45) |
5. 未来少年コナン
NHKで放映されたTVシリーズにハマった者としては絶対に納得できない作品。劇場映画界の監督とは言え、部外者が作品を好き勝手に細切れにする当時の風習は余りに変。富野という作品の総監督自身により3部作で公開された「ガンダム」はその意味で確かに画期的だったが、コレも、それくらいの扱いを受けてしかるべき名作アニメだと思うんだがナァ…。個人的にはラナより「うまそう」が好き! 5点(2003-01-25 03:21:10) |
6. ミツバチのささやき
10年に1本しか撮らない寡作の監督ヴィクトル・エリセの長編第1作。内乱期のスペイン中部の村を舞台に「フランケンシュタイン」の巡回上映を観た少女の幻想的なストーリーは透明感に溢れており、ピュアで時に残酷な子供の心を見事に描き出している。アナ・トレントの可愛さにクラッとしたら、もうアナタはこの映画の虜。周期的に言ってそろそろ4作目…カナ?この人、ハズレが無いから凄く楽しみ~♪ 8点(2002-12-24 03:21:48) |