1. 蜜蜂と遠雷
《ネタバレ》 音楽、特にクラシックに関心の無い私にとっては、とても退屈な映画でした。 NHKで見た本物のコンクールのレポート番組では緊張感が溢れていましたが、この映画ではそれがほとんど感じられませんでした。本選前だというのに練習ピアノを確保してないとか、他の出場者と連弾して遊んでるとか、これがコンクールなんでしょうか。 音楽家でないただの俳優が、弾いている振りをしているところを延々と見せられても、何の面白みもありませんでした。 あと審査委員長の斉藤由貴が異常なほど気取っていてこちらが恥ずかしくなるほどでしたが、トイレで出場者に辞めろとのたまうなんてそんなことあり得るんでしょうか。素人の私が思うに、有名コンクールの本選出場者となればそれだけで箔が付きそうですし、松岡茉優ほどの美貌があれば、コンサートピアニストとして十分やっていけそうです。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-05-11 22:37:47) |
2. ミスティック・リバー
ミステリーとしては、何か、どこかで見たような気がしてしまうストーリー。そのせいか早いうちから落ちが見えてしまう。ミステリー以外の要素も乏しいので、なんだかなぁ。ショーン・ペンの演技は上手いとは思うが、そもそも演技で見せる映画でもなさそうな感じ。 5点(2005-02-06 22:12:53) |
3. 耳をすませば(1995)
宮崎駿が好きそうな「少女」もの。ヴァイオリン工房などヨーロッパ風がお好きなところも健在です。物語は起伏もなく、なんだか静かな(或いは退屈な)時がだらだらと流れていきます。バロンのエピソードも、どうでもよい「おまけ」、「刺身のツマ」です。 宮崎さんはもう終わってしまったんだと思います。これ以上、黒沢のような老後の無惨な姿を晒して欲しくはありません。 3点(2004-07-10 15:18:09) |
4. 未来世紀ブラジル
殺伐とした現代社会の閉塞感が、カフカの「審判」を思わせるような展開の中でよく描かれている。この私もあのタイプライターをたたく人々の一員なのかもしれないと思い、心が萎える。唯一主人公が解放されるのは夢の中なのだが、女神のような女性は出てくるものの、二人の間には会話もない。そして目が覚めるとモノクロームの現実がのしかかる。 6点(2004-01-24 22:14:35) |
5. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
実は、おもしろかったんです、見たときには。冒頭、逮捕されるときの緊張感といい、刑務所内での閉塞感といい、ほとんど満点をあげたくなるくらいでした。しかし、その後、ユルマズ・ギュネイ監督の作品なんぞ見てから、私の心の中でこの映画はすごい悪臭を放ち始めました。私がこの映画を通じて得たトルコ人の印象は、血も涙も、文化も文明もない、ただただ残虐な生き物というものでした。しかし、ギュネイ監督の作品を見れば、そうした印象がいかに事実に反しているかが分かります。ある民族についてステロタイプのレッテルをはりつけるような映画は、胸くそを悪くさせるものでしかありません。 0点(2004-01-23 22:45:20)(良:1票) |
6. 耳に残るは君の歌声
主人公の女性が数々の苦難を乗り越えていく物語ですが、よかったのは少女の子役のかわいさくらいかな。ストーリーは平板で、成人した主人公を演ずる女性は、逆境にあるにしては幸せそうな表情をしているなど、どうみても失敗作だなぁ。 3点(2004-01-17 20:27:38) |