3. 耳に残るは君の歌声
どうしようもない世界の厳しさに翻弄される姿と、それに逆らって自分の望みを叶えようと努力する姿。それらは全く逆の生きる姿だけれども、誰もがその間を行き来しながら、もがいて生きている。そんな生きる苦しみを、淡々と映像化したのが、この作品なのだと思う。現実を描こうとしているので、不条理なところもあるし、他の映画のようにドラマチックな展開は少ないし、特にラストは盛り上がりに欠ける。作品のテーマ自体は好感が持てるが、もっと作品としての「面白さ」を追求したほうがよかったのではないか。クリスティーナ・リッチが可愛いので、+1点。 6点(2004-01-17 19:19:45) |