4. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 今度衛星で放送するみたいなので、レビューしなおしてます(超ネタバレです)。この映画私のオールタイムベストなんですよね、この当時のアメリカの新聞では、5点満点の2点かなんかだったので、「その程度の映画かい、こんな映画好きなの世界中で俺一人ちゃうか?」と思っていたので、このサイトで点数が高く、びっくりもし無茶苦茶嬉しい気持ちです。 皆さん、貨車中で、二人がもしこんな、(賞金稼ぎと賞金クビ)関係じゃなかったら俺たち二人は友達にはやっぱりなれないなと、一くさり笑った後、ゆっくりと、「Next Life(来世でな)」という名台詞が出てくるシーンが好きな方が多いようですが。私は同じ「Next Life」が出てくるシーンでもラストシーンがこの映画の見所だと思うんです。 ラストシーンで、デニーロ扮する賞金稼ぎが金貸しの親玉に電話してグローディン扮する会計士デュークに話をさせて、結局「間に合ったから良い」とデュークを解放するシーンが一番心に残るんです。彼は、デュークを解放することで、マフィアからの賄賂を断って警察を追われ、その警察で賄賂を受け取ることで出世した同僚に女房を寝取られ、マービンや金貸しの親父のような連中と騙し、騙されあう賞金稼ぎに成り下がり、まさしく「Fucking(くそのような)」、「Miserable(惨めな)」人生から抜け出し「男の矜持」をとりもどす瞬間なんです。そして、それを実現させてくれるのはデュークを捕まえることで得られる賞金ではなく、彼を解放する事なんですね。 やはり男にとって真の友人とはなんて、とのたまうのは小恥ずかしいのですが、クリスマスにカードを送りあったり、誕生日を祝ったりなんて関係のことではなくて(それが悪いと言うわけでもないのですが)、「男の矜持」をキチンと思い出させてくる存在であるべきなんですよ。そして、デュークがジャックに渡す金が引き出す、ジャックの満面の笑みと「You son of a bitch(このくそ野郎)」の一言。悪態に隠された本当の意味。そして振り返った時には。。映画史に残るラストシーンですよ。見てない人も、一遍見て得点高い人も、低い人も、もう一遍見てください。この最高にイカした男のファンタジー映画を。 10点(2004-03-26 12:50:41)(笑:1票) (良:2票) |