1. 未来世紀ブラジル
この作品を「好き!」って言った方が映画通っぽいのかもしれないが、ハッキリ言って疲れただけで、肌に合わなかった。終始ハイテンション、ハイスピードで映画が進んでいくが、緩急が無いためこのテンションに慣れてきてしまい、映画が長く感じてしまった。 ただカルト的要素満載の作品であることは確かなので、ツボにはまる人にはとことんツボなのだろうということも納得できる。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-05 14:23:01) |
2. ミルク(アメリカ映画)
ショーン・ペンをはじめ役者陣の熱演と、事実のみを切り取っていくような演出のおかげで、リアルさを強く感じられた。 権利を勝ち取りたい少数派と、それを全く理解しようともしないで嫌悪する多数派との、ぶつかり合いや、史実に沿ったハーヴェイ・ミルクの歩みもきちんと描ききれていたと思う。 ただ、単純に映画として面白かったかというと・・。 ハーヴェイ・ミルクの勉強にはなるが、楽しんで観れる作品とまではいかなかった。 まぁ元々そういう娯楽作品ではないのだろうけれど。 ショーン・ペンは評判どおりのまさにゲイになり切った演技だが、ジョシュ・ブローリンもとても良かったと思う。この人は作品によって表情を多彩に変化させる。彼のゲイもちょっと見てみたかった気もする。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-20 14:09:28) |
3. 未知との遭遇
全てを浄化するような、圧倒的に美しいエンディングに涙。ジョン・ウィリアムズの音楽、マザー・シップの輝き、そして「スティーブン・スピルバーグ」のクレジットが出るタイミングがとにかく完璧で、何度観ても感動してしまう。 作品全体で見ると所々突っ込みどころがあるのだが、完璧な形で無いにしろ、スピルバーグの「映画愛」が満ち溢れている、そんな作品。 ARP2500が使われているのも、音楽ファンとしては嬉しい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-10-06 18:56:17) |
4. ミスト
「後味が最高に悪い」という前情報があったせいで、色々想像しすぎてしまい、ラストが自分の想定内の驚きに終わってしまった(決して不快感が物足りないとか、出来が悪いと批判しているわけではない)。 とはいえ、2時間近い上映時間にも関わらず全くその長さを感じさせない巧みな展開はお見事。 敵キャラが虫や触手ってちょっと安易過ぎないかと前半は思ったが、本作ではそれは全く重要ではなく、中盤から「本当に恐ろしいもの」は何であるか、徐々に気付かされる。 宗教(神と人間)が大きく関わってくるが、全くとっつきづらいものになっていないのが良い。 パニックムービーとしてのスリルもちゃんと持続出来ているし、非常に残酷でやり切れないラストも映画のオチとしては素晴らしいと思う。 前情報無しで見たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-19 19:03:42) |
5. ミリオンダラー・ベイビー
イーストウッド監督のほとんどの作品は悲しみを深く描いた重厚な物語ですが、本作の「重さ」はその中でも頭一つ抜けているのではないかと思います。辛い話に耐えられない方には絶対お勧め出来ません。 やり場の無い悲しみの中で、「愛とは」「生きるとは」という、誰にも決定的な答えを出せないテーマが提示され、鑑賞後もその余韻をしばらく消す事が出来ません。 たとえ物語に共感出来なくとも、どうしても考えさせられてしまう重厚な映画に仕上がっていると思います。 主演3人の演技には全く文句のつけようがありません。 中でもヒラリー・スワンクの演技は素晴らしい、というか凄まじいものを感じました。 とりあえず、単なるボクシング映画だという勘違いだけはしないように・・。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-16 17:08:02)(良:2票) |
6. みんな~やってるか!
究極にナンセンスで下らないいろんな意味でうんこ映画。 ただそこに迷いも感じない。 この映画で事故った後たけしも事故る。 究極のキタノブルーです。 [DVD(邦画)] 0点(2009-12-18 23:33:54) |
7. ミスティック・リバー
音楽もイーストウッドとは・・・凄い。 物語と相反するようなとても美しいテーマ曲だが、悲しみ、やりきれなさを一層引き立てるまさにこの映画にピッタリな曲。素晴らしい。 重厚なサスペンスで、キャストの演技も本当に素晴らしい(特にケヴィン・ベーコンにやられました)。 観た後考えさせられる終わり方で、明確な答えは提示されないけれども、個人的にはベストな終わり方だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-31 17:25:31) |