1. MUSA-武士-
アン・ソンギが久々にかっこいい。それだけでも満足。最近は話題作でもほとんど助演、仮に主演級でも渋い引き立て役になっていた感のあるアン・ソンギですが、この映画のチン・リプは『於宇同』のカルメ並みにかっこいい。例えがとても古くてすみません。カルメは手裏剣の名手でしたが、チン・リプは弓の達人。この設定がまたいいです。これだけかっこいいアン・ソンギを見るのは、『永遠なる帝国』以来。また、これは物語がいいんですよ。歴史を動かした人物の話ではなく、明に流刑されて孤立した高麗の武士達が、ただ帰国するために生死をかけて戦うという、単純なストーリー。そこにあるのは、国に帰りたいという一心と、武士の尊厳だけ。ちょっと前までは韓国の大作と聞くだけで、どうせしょぼいんでしょ、っていう先入観があったものです。『ブラザーフッド』や『MUSA-武士-』で、すっかりそういう先入観はなくなってしまいました。満足。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-26 23:02:17)(良:3票) |