1. 娘・妻・母
成瀬監督の描く、辛口のホームドラマ。 豪華スター競演ということで、登場人物が多いため、お話がやや分散傾向を感じさせるも、各エピソードが隔たりなくバランスよく描かれてます。 鑑賞後にタイトルを見ると、確かにちゃんと表現されていたなぁと感心するばかり。 こういう内容の映画はまとめるのが難しいとは思うけど、やはり監督さんの手腕が一番印象に残る逸品だった。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-06 10:29:01) |
2. ムーラン・ルージュ(2001)
豪華絢爛という言葉がぴったりのセットに衣装、 ファンタジー色の強い演出に色彩効果も抜群で、独特の世界観は確立しているけど、 ちょっとごちゃごちゃし過ぎの感あり。音楽はどこかで聞いたようなラブソングばかりで、 かなり取っつき易いものの、当然のことながらオリジナル性は感じられなかった。 主役の男優さんは中々良かったけど、ニコールの方は可もなく不可もなく。 最近のミュージカル映画は、普通の役者さんたちが演じているケースが多くて、 よくがんばってるなぁとは思うのだが、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまう。 その分、豪華な雰囲気ときれいな映像で、釣り合いは取れているのかな? そういった意味では、女性のほうが高評価を入れそうな作品ではないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-22 19:17:16)(良:1票) |
3. 宗方姉妹
小津監督の作品の中では、こちらも異色作の部類。 田中絹代と高峰秀子が姉妹という設定で、相反するキャラはいいと思うんだけど、 高峰秀子が妙に浮いていて、この姉妹役はちょっとピンとこなかったかな。 自分が男だからということもあるんだろうけど、山村聡扮する夫の人間像が一番判り易かった。 終盤の思わず息を呑むシーンが見所。ラストはこれでいいんだろうか? 昔の女の人の心情ってよくわからない。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-01 01:12:56) |
4. 武蔵野夫人
武蔵野の風景がとても素朴で、何となく郷愁を覚えさせる映画。 設定や映像から文芸作という雰囲気は感じるんだけど、基本的にお話の内容はメロドロマ。 ラストのラストまで、情感たっぷりの展開を見せてくれます。 う~ん、なるほど。何でこうなるのか、よくわからないや。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-28 11:05:39) |
5. 無能の人
つげ義春原作、竹中直人監督、主演映画。 主人公の風変わりなキャラを淡々と描きつつも、家族愛を根幹に描いた作品。 竹中はもう素でやってるような感じだが、痛々しいエピソードの連続ながらも、 ユーモラスな雰囲気がずっと漂っていて、思わずニヤリとしてしまうシーンも。 ラストはオーソドックスな展開ながらも、ほんわかとしていて、 ペーソス溢れた作品にまとめてくれた。独特の間が面白い映画。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-21 09:14:08) |
6. 無敵のゴッドファーザー/ドラゴン世界を征く
ゴッドファーザーと言っても、マフィア映画ではなく、カンフー映画。 「燃えよドラゴン」の大ヒットにより、こういったB級作品が次々と公開された時期だったが、 これもその内の一本。倉田保昭が、殺し屋グループのトップメンバーという役柄で出演している。 いかにも昔のカンフー映画といった作りで、可もなく不可もなく、B級ホラーと同様、 それなりに楽しめる作品には仕上がっている。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-14 09:13:23) |