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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  ムルと子犬 《ネタバレ》 
フィンランドの都市ハメーンリンナを舞台にした、犬と少女とその家族の物語である。少女の父親が出来心で子犬を家に連れて帰ったが、成長すると飼うのが難しくなり、引き取りを申し出た家族に引き渡すまでの話で、おおむね心和むファミリー系ドラマになっている。邦題の「ムル」は主人公の少女(7歳とのこと)の名前だが、「子犬」という言葉はこの映画のほとんどを通じて当たっていない(でかい)。ちなみに犬種はコーカシアン・シェパードとのことで、劇中ではクマを追い払った後にフィンランド軍の歩兵戦闘車に吠えかかる場面があった 時代設定としてはベルリンの壁崩壊(1989/11/9)から東西ドイツ統一(1990/10/3)のあたりまでの1年程度だったようで、その間にクリスマスと主人公の誕生日と夏が1回ずつあり、うち夏は服装のほか、外がまだ明るいうちに人々が寝ようとしている様子で表現されていた。  全体としていいたいことはそれほど明瞭ではないが、主人公の母親が軍に勤務しているという設定は、犬の本来の性質が父親のようなリベラル系ではなく軍隊に近いこと、及び前記の犬種が近代では軍用犬として使われて来たことを説明させるためと思われる。しかし、だからといって軍隊に犬の幸せがあるわけではなく、また主人公の家もいわばベルリンの壁で囲まれた状態であって、それよりこの犬に本当にふさわしい場所はほかにある、という結末だったようである。 結果としては犬の性質に無知なまま、自宅にそぐわない犬種を簡単に選ぶ人々へのソフトな警告を込めていたように見える。劇中家族はどちらかというと悪い例になるわけだが、しかし最後まで犬に愛情をもって接していたのは間違いないらしい。うちには犬がいないのでわからないが、犬好きの人々ならもっと感じ取れることがあるかも知れない。 また最終的には動物愛護全般を訴えていたようで、ラストの“動物を虐待していません”という主旨のコメントが普通よりかなり念入りで長い文章になっている。またエンドクレジットの最初に、出演した動物(犬・ネコ・ハリネズミ・子豚?・ウサギ・馬・ネズミ・ロバ・小鳥)の個体名を全部並べ、その後に人名を出していたのもこだわりがあったように見える。 自分にとってはそれほど感動的でもなかったが、達者な感じの子役に少し加点しておく。金切り声がやかましいが、ネコ顔になったところは可愛らしかった(「猫の恩返し」の主人公に匹敵)。
[DVD(字幕)] 6点(2018-12-31 12:58:09)
2.  無人島物語 BRQ 《ネタバレ》 
見る予定はなかったが時間が短いのと無料だったので見た。題名は今の感覚だとBBQと間違えそうになるので注意が必要である(全く違う印象の題名になる)。 レースクイーンの出演が売りのようだが、自分としては当該分野に全く関心がなかったのでほとんど誰も知らない。かろうじて「牛川とこ」という人だけは名前のインパクトもあって記憶に残っており、この人を見ようというのも動機になったとはいえる。それにしても2001年の製作ということは、この人ももうそれなりの年齢だったということになるわけだが、もとが童顔なのでそこは許される気がしなくはない。現在は引退して子どももいるとのことで、公式ブログなど見ると今でも可愛く見える写真が載っている。 この人以外の顔は全くわからないが、例えばいかにも曲者じみたアオイという人物役が誰なのかくらいは知りたいところだった(麻田ユリカという人か?)。どうせこんな映画?で名前にこだわる必要もないだろうから、出演者名と役名を全部同じにしてしまえばよかっただろうが、そういう知恵は当時はなかったらしい。  中身に関しては、要は孤島に集められた連中が殺し合う話である。政府がどうしたとかいう大仰な理屈もなく、ただ単にシチュエーションだけが用意された印象で、最後に何か説明のようなものもあったがそれで納得するわけでもない。極限状態での人間模様という面からすれば、一応それぞれの人格に対応した行動なども描写されていたようだが基本的に浅く、前記アオイという人物のキャラクターが特徴的なくらいだった。かろうじてラストの「強いね」だけは少し和んだ。 これよりなら、同種類似で5番煎じくらいの「シンデレラゲーム」(2016)の方が4倍もましに見える。よほど21世紀初頭に活躍していた人々が見たいのなら別だが、そうでなければ新しいのを見た方がいい。
[インターネット(邦画)] 1点(2018-05-30 21:51:12)
3.  村の写真集 《ネタバレ》 
個人的な事情から主人公の姉の登場を心待ちにしていたのだが、なかなか出ない。しかしその間、妹を見ていてなごんだので許すことにする。DVDのメイキング映像を見ると、姉役の女優に対する監督の特別な思い入れと、そこに突っ込む出演俳優のコメントが笑える。  それで本編に関しては、地域住民の描写にいいところが多い。まず主人公の妹が屈託なくて可愛い(ちょっと野性味がある)のだが、若いのに働き者らしく、家族の和に気を使いながら不平も言わず必要な仕事をこなしているのに感心する。近隣の人々とのつき合いも自然で、いわゆる地域の教育力のたまものではないかと思う。ぜひ看護師の仕事をがんばってほしい。 また主人公と喧嘩した青年は、心を世界に開いていながらも家を継がざるを得ず、黙々と家業に精を出していた。寡黙な男のようだが、こういうのが地域社会や農林業を支える力になるのである。 そのほか男ばかりで飲んでいたところへ現れた同級生女子が、暴力的な言動でその場の雰囲気をぶち壊したのは実際にありそうで笑った。それからほんの一瞬だったが、役場職員の奥さんが何ともいえず感じのいい人で、こういう家族はいいなと思った。  ところで主人公は当初、自分の原点はブレッソン(フランスの写真家らしい)と言っていたが、実際に原点となったのは自分の故郷だったわけで、その価値が世界に通用することは、押しかけ外国人や村在住の芸術家夫妻も普通に認めていたようだった。 彼がこれから世界での成功を目指すのは、まずは当然ながら自分のためだが、しかしそれだけでなく、心ならずも故郷に残った人々の思いも背負って、いわば成功してみせる責任が彼にはある。それが彼の原点となった故郷への恩返しだろうと思う。この映画には、故郷を離れた人間へのエールとともに、故郷のことを忘れないでくれという地元側の思いも感じられる。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-18 22:34:33)(良:1票)
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