2. メンフィス・ベル(1990)
祖母を米軍の空襲で無くしている身でありながら感情移入して観た。左右前後、上下左右で起こる爆音、揺れる機体、銃座の窓ガラスで肉片になる者、まっ二つに割れる機体の中の新兵・・・そこには爆弾を落とす側であろうとも命懸けの空間がある事が描かれていた。猛スピードで飛んでいる機体が逆光を浴びて輝くシーンは美しかった。陰惨な殺戮の場だというのに・・・案外、「こんなにいい天気なのに今日死ぬんだ」って思ったヤツもいたに違いない。「プラトーン」「ハンバーガー・ヒル」「フルメタル・ジャケット」でも感じなかったリアルを感じた。 8点(2003-05-20 01:27:36) |