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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  夫婦善哉
日曜日の正午、あまりに眠たくて2歳の娘の世話を妻に任せて、居間のソファで居眠り。ふと目が覚めると2時間以上寝てしまっており、ちょうど帰宅した妻に呆れられた。 眠気が治まらぬまま反省しつつ、再び外出する妻をソファに寝転んだまま送り出した後、この映画を観始めた。 この作品における映画体験としては、何ともいいタイミングだったと思う。   お椀二杯で一人前の“夫婦善哉”のように、詰まるところ“良い夫婦”というものは、二人揃ってようやく一人前になるものなのかもしれない。 この映画に登場する“夫婦”の男女は、二人ともどうあっても結局のところ一人では行きていけない。 森繁久彌演じる柳吉は、どこからどう見ても大店のどら息子であり、駄目男ぶりが甚だしい。 淡島千景演じる蝶子も、しっかり者の人気芸者ではあるけれど、最後の最後まで柳吉無しで生きてはいけない駄目女だ。  駄目男と駄目女が連れ添い、愚にもつかないすったもんだを延々と繰り返す映画である。特筆する程のストーリー的な面白味もあるとは言えない。 しかし、この映画が多くの日本人に愛されている映画であろうことは容易に理解できる。  やはり魅力的なのは、駄目男と駄目女の主人公夫婦に他ならない。 つくづく愚かな二人なのだけれども、どうしたって彼らのことを憎めるわけがない。 その理由は明らかで、この二人の姿こそ、世の中のすべての男女が持ち得る愛すべき愚かさだからだ。 どんな男も柳吉のようになろうし、どんな女も蝶子のようになり得る。 この映画を観た多くの人が、「馬鹿」と蔑みつつも、どこかこの二人の“寄り添い”に憧れを抱いてしまうのだと思う。  中盤、何度目か知らないが愛する男が再び自分の元に帰ってきて、女は心から喜ぶ。 お互い軽い悪態をつきあいつつ、女は真っ昼間なのに部屋のカーテンを閉める。 男は勘弁しろよという表情だが、実のところまんざらでもなさそうだ。 森繁久彌、淡島千景、二人の名優の一挙手一投足を含め、このシーンの総てが可愛過ぎる。   さて、僕自身、決して甲斐性があるわけではないので、せめてこの映画の夫婦のように愛らしい二人で居続けたいものだと思う。 「頼りにしてまっせ」を連発しつつ。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2013-08-25 23:42:24)
2.  めまい(1958)
往年のサスペンス映画やスリラー映画は、どんなに名作であっても総じて“テンポの悪さ”を感じてしまう。 最新作品の展開の早さやそれに伴う“衝撃性”が、そういった過去の名作を礎にして生まれていることを考えれば、一概に否定することはもちろん出来ない。けれど、率直に楽しむことが出来ないことも否めない。  アルフレッド・ヒッチコックの「名作」の誉れ高い映画も何作品か観てきたが、そういった印象はやはりあり、今作についても同様にシンプルなカタルシスは得られなかった。 しかし、流石は映画史に残る巨星の作品である。一度観れば終わりという単純な衝撃性に頼らない、映画作品としての深みを併せ持っている。  高所恐怖症により職務中に同僚を死なせてしまった元刑事が、学生時代の知人から彼の妻の監視を依頼されることから、ストーリーは展開していく。  「めまい」というタイトルが暗示する通りに、映画全体が主人公の主観的な歪みや屈折によって捉えられ、その巧みな展開力が観客をスリリングな映画世界へ引きずり込んでいく。 他のヒッチコック作品とくらべると、幾分かストーリー自体が入り組んでいて、結末も含めて非常に特異な映画なのだと思う。  ラストの顛末はあっけにとられてしまったが、よくよく振り返り、結局どこまでが現実で、どこからが主人公が陥った妄想なのかということを考えていくと、未だ見えていないこの映画の持つ本質が見え隠れしてきた。  また観直す機会があれば、新たな心象を得られるだろうと思う。そう思わせることが、良い映画監督の良い映画ということなのだろうと思う。   P.S.この時代の映画としては尺が長くて、展開が遅い分殊更に長く感じてしまった。あと主演のジェームズ・スチュアートが、あまり格好良くないというか、主人公のキャラクター性に対して、少々愚鈍で老け過ぎている印象を持った。その点が、主人公に対して感情移入できなかった要因とも言える。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-06 16:08:54)(良:1票)
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