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1.  メッセージ 《ネタバレ》 
日本語吹替で上映している所がないか探し、無いと判って仕方なく最寄の映画館に入ったのだけど、エイリアンとのコンタクトがテーマだから、まず原語で観てほしいということかと今になって理解した。 波乱万丈ハラハラドキドキ要素がほとんど無いので「ID4」や「SW」「ST」が好きという人には多分向かない。「未知との遭遇」「コンタクト」「インターステラー」よりもっと地味。正直自分も上映中何回か眠くなった。寝不足という言い訳はしない。だがファーストコンタクトテーマを扱った作品としてはとても誠実だと思う。世界の反応、たとえば暴動に走る市民とか、カルト教団が集団自殺するとかニュース映像として間接的に見せることで世界はひとつなんて簡単に言っちゃいけないことを思い知らされる。最近ハリウッドには中華資本が入ってきてキャストにも反映されているのが何かゴリ押しぽくてイヤなのだけど、この物語に登場する中国の将軍にはそういう匂いがしなかった。話の流れから、大国が世界規模の事件に無関係でいられるはずが無いし、むしろ何でもアメリカだけで解決してきたような今までのハリウッド映画が不自然だった。 主人公ルイーズの娘:ハンナの出生時や幼少期、ティーンエイジャー期、そして最期の時とあちこちに時間が飛ぶ(実は思い出ではない)一方で、エイリアンの来訪目的を知る交渉も世界的緊迫の中猶予が無くなってくるさまが変わるがわる描かれる。最後に来訪者がもたらした力が何か判った時、ルイーズがこの先つらいこと、悲しいことが待っていることを承知でその人生を選ぶ切なさにため息をついた。 エイミー・アダムスは「魔法にかけられて」、ジェレミー・レナーは「ゴースト・プロトコル」で初めて観たものだから、抑制の効いた演技が個人的に新鮮だった。原作未読だが、多分原作ファンを裏切ってはいない、と思う。こんなSF映画もあっていい。というか、結構好き。 但し、ちゃんと眠ってから観ることをお勧めする。
[映画館(字幕)] 8点(2017-06-12 17:43:55)
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