1. モンタレー・ポップ
《ネタバレ》 タイミング的には当然なのですが、ジャニスもジミヘンも実に初々しい。しかし、いでたちだけならその辺を歩いているお姉ちゃんと変わらないジャニスが、ひとたび"Ball And Chain"を絶唱すると、観客はまず呆気にとられ、次いで興奮の拍手が湧き起こるのです。まだ、その後登場ミュージシャンがどうなるのかは誰も知らなかった時期であり(当たり前だ)、観客の素直な反応も含め、ロック/ポップに対する純朴さみたいなものが凝縮して提示されています。●私のメインはJ・エアプレーンだったのですが、"シスコのスケ番"ことグレース・スリックも、この頃はまだ、マスコットのお嬢ちゃんっぽい雰囲気もなくもなかったんだなあ(歌唱は後のグレースそのものですが)。●そして作品の終盤、シタール演奏が延々と延々と展開される。体感では10分以上あったのではないか。と思っていたらやっぱりラヴィ・シャンカールだったのですが、今ロック・フェスでやったら客の8割が熟睡しそうなこういうステージも、そのときの観衆には大受けで、最後は一斉にスタンディング・オベーションなのである。「何でもあり」とは、こういうことだったのですね。 [映画館(字幕)] 6点(2024-04-14 18:01:07) |
2. 燃える平原児
あれこれ複雑な人間関係を置いている割には、脚本上も演出上も何も整理されておらず、もちろんプレスリーに演技力など望むべくもなく。つまり、映像としての再現シーンを羅列しただけで終わってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2022-08-17 23:49:18) |
3. モリツリ/南太平洋爆破作戦
《ネタバレ》 イギリスのスパイがドイツの輸送船に乗り込んで作戦実行なんて、いろいろスリリングな期待が高まるところなんですが、何とも盛り上がらなくて・・・。多くは、会議とか策謀というよりもむしろ雑談レベルでボソボソ喋っているだけですし、そもそもスパイものなのに主人公もさしたる能力も発揮していなければドイツ側のガードも相当甘そうなので、危機をかいくぐる醍醐味がありません。途中からユダヤ人女性捕虜に脚光が当たり出していくらか話が動きますが、逆にそれ自体も唐突ですし、その1人に物語が助けられるってどうなのと思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 4点(2020-12-20 00:13:36) |
4. モラン神父
じわじわとした会話の積み重ねは、実に品があって心地良い。前半は周りにあれこれと人がいたのが、いつの間にかいなくなっているという集約の構成も巧妙。ただ、その後に何か変化があるかというと特にあるわけではないので、結局は最初と同じ状態のまま終わってしまったという感も拭えないのだが。 [DVD(字幕)] 6点(2019-07-23 01:09:26) |
5. モスラ対ゴジラ
タイトルのシーンにやたら力が入りすぎて、それ以外のすべてのシーンにオマケ感と適当に作った感が満載なんだよな・・・。ただ、ザ・ピーナッツの登場シーンにはやはりワクワクします。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-28 04:02:31)(笑:1票) |
6. モア
ドラッグ・カルチャーという社会的背景をそのまんま映像化したかのような、何とも直球であっけらかんとした作品なのですが、主人公がなあんにも考えずに思いついたままで行動しっぱなしなのがそれに妙にフィットしていて、かえって微笑ましい。イビサ島の美しい風景もなかなか。ただ、肝心のピンク・フロイドの音楽が、途中から出番が減っているのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-07 21:21:39) |