Menu
 > レビュワー
 > 鉄腕麗人 さんの口コミ一覧
鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2597
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  モンスターズ・インク
毎夜の寝床。寝息を立て始めた二歳の愛娘の頭にふと手をかざし、発している熱に少し驚く。 幼子が寝入る時にこんなにも熱を持つということも、実際に子を持って初めて知った。  そんな我が子も、もうほんの少し時が経てば、自分の部屋で一人で寝始めるかもしれない。 そして、もしかしたら親が知らない時間に出会った“モンスター”に怯えたり、嬉々とするかもしれない。 そういうとても近い未来のシーンを想像し、重ねると、この映画の感動とそれに伴う価値は殊更に深まる。  僕にとっては、初めて映画館で観た“ピクサー映画”が、この「モンスターズ・インク」だった。 「トイ・ストーリー」に今ひとつハマれなかった僕は、今作を劇場で観るまではピクサーのアニメーションにどこか懐疑的な部分があり、「どうせ大したこと無い子ども向け映画だろう」と完全に舐めきって鑑賞し、ものの見事に打ちのめされたことを良く覚えている。  精巧なアニメーションの動きに魅了されたのではなく、繰り広げられる映画世界に息づくキャラクター達の「演技」に感動した。 もし幼少期にこの映画を初めて観たならば、サリーやマイクは絶対に実在しているということを信じて疑わなかったことだろう。  これは僕にとって極めて重要な映画体験であり、世界中の人々にとっても同様だったろうと思う。 今回、我が子が二歳になったばかりのタイミングで、12年ぶりに鑑賞。 モンスターが「こども」という“モンスター”に遭遇することで巻き起こるエンターテイメントの巧さの“真実味”も充分過ぎる程に理解できる。 感動は決して色褪せることもなく、自分自身の環境の変化に伴い更に深まったことは間違いない。  きっとこの先何度観ても、サリーたちの活躍と、ブーとの出会いと別れに涙が止まらないと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2013-07-24 23:03:27)
2.  モンスター(2003)
もし神なるものがあるとするならば、自ら死に向かおうとする“彼女”を留め、哀し過ぎる狂気へと突き進む“愛”へと導いた理由は何だったのだろう?言葉にならない苦しみを一人の女性の運命に詰め込み、それを歩ませた意味は何だったのだろう?果たして、彼女の真の罪は何だと言うのか?渦巻く人間の業についての疑問が永遠につきまといそうで、とても苦しい。でも、結局、その答えは、“たった一つの愛”なのだと思う。苦しみと屈辱の中で生きてきた女に訪れた、とても小さな愛。その結末さえ、あまりに悲劇的な愛。その一瞬の安らぎと許しのために、彼女の生はあったのだろう。とても不条理すぎて理解さえ及ばないが、それでもそこに一寸の救いがあったことを僕は信じたい。彼女のモノローグのように、そんなものさえ罵声ともに一蹴されるのかもしれない。でも振り返った彼女の最後の瞳は、そうは言っていなかったと思う。 “最高女優”の称号を得たセロンの演技は、何の余地も無く圧倒的だ。そして、“アイリーン唯一の愛”を演じたクリスティーナ・リッチも素晴らしい。この映画はこの二人の女優の存在が無ければ成立しなかっただろう。
[映画館(字幕)] 9点(2013-01-13 20:47:25)(良:1票)
3.  モンスターVSエイリアン
往年の東宝特撮映画、もしくは往年のアメリカモンスター映画を沢山観てきた人たちにとっては、楽しい映画であることは間違いないだろう。 主人公自体のキャラクターや、味方となるモンスターたち、悪役エイリアン、そして司令基地のデザインに至るまで、過去の特撮映画のありとあらゆる要素が詰め込まれている。 特に、日本の怪獣映画ファンにとっては、クライマックスのあるシーンはいやがおうにも“アガる↑”ことだろう。  特撮映画マニアのスタッフが、子供と一部の特撮映画マニアの大人たちのために作った映画であり、その部分が楽しければ問題ない映画だとは思う。 ただし、正直“それだけ”の映画であることも間違いない。 過去作に対してのリスペクトを込めたオマージュ作品であることは明らかだが、悪く言えば既存のアイデアを組み合わせただけで、目新しい“工夫”の無い映画だとも言える。  個人的には特撮映画ファンではあるけれど、オマージュ的要素を生かした上でのストーリー的な“新しさ”が無かったことは、最後の最後まで今ひとつ乗り切れなかった要因となってしまった。  主人公も含め、あらゆる“モンスター”たちが、徒党を組んで地球防衛に献身するという構図は楽しいものだったけれど、それぞれのキャラクターの中身が乏しく、行動の理由があまりに軽薄だったと思う。 “アメリカ人”に一方的に捕らえられ、半永久的に閉じ込められているにも関わらず、何の疑問も示さず彼らの言いなりになっている姿は、とても安直に見えた。 主人公においては、結婚を目前にした普通の人間の女性である。そんな女性が、隕石がぶつかって突如巨大化したからといって、その瞬間に捕縛され、強制的に“生物兵器”扱いされるのは、あまりに非人道的だし、三週間やそこらでその現実を全て受け止めて「これからも地球を守ろう!」なんてことになるわけがない。  そういう基本的な人間描写においては、あまりにも“乙女心”が分かっていない製作スタッフの“オタク魂”が過剰に出過ぎてしまった結果だと思った。  まあ、そういったあからさまな“ほつれ具合”も開き直って「味」として認めれば、全然問題はないのかもしれないけれど。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-28 15:34:06)(良:1票)
4.  殯の森
漠然としていて、退屈で、とても居心地の悪い映画だ。“映画通”ぶって賞賛したいところだが、どう転んでも“好き”にはなれない映画だったと思う。 ただ、「命」の在り方を描いたこの作品そのものの“在り方”は、これで間違いないのだろうとも思える。  それは、「命」というもの自体が、漠然としていて、捉えようが無く、それを全うする多くの時間がある種の退屈さと居心地の悪さを秘めているからだ。  決して面白い映画ではなく、「つまらない」と断言できるが、この映画が「命」というものの本質を描こうとしている以上、それは仕方の無いことだと思う。   つまらない映画と言ったが、個人的には「尾野真千子」が観られただけで良い。 今作から10年前の同じ河瀬直美監督作品「萌の朱雀」にて、ロケ先の村の中学校で靴箱掃除をしているところをスカウトされ、主演デビュー。 当時立ち寄ったミニシアターでたまたまその映画を観た際の彼女に対する衝撃は忘れられない。 もちろん“素人”の演技であったことは確かだが、溢れ出る“女優”としての魅力と可能性に心を打たれた。  10年という時を経て、再び河瀬直美の独特の映画世界に降り立った彼女は、すっかり“女優”としての風格を携えていて、何だかそのことが一番感動的だった。
[DVD(邦画)] 5点(2011-10-22 01:48:31)
5.  木曜組曲 《ネタバレ》 
「死」を覚悟した年老いたカリスマ女流作家が言う。 「余韻」を残せない人生をなど絶対嫌だと。  彼女の想いがほとばしるように、この映画のラストは、衝撃と甘美を併せ持った上質な「余韻」に埋め尽くされる。 もう3度目の鑑賞となると思うが、その余韻に対する感慨は更に深まったような気がする。  4年前に死んだカリスマ女流作家のもとに集う5人の女たち。五角形の食卓の上で交錯するそれぞれの疑惑と偽りによって展開していくストーリーの構成力が凄 い。 4年越しの疑惑が更なる疑惑を呼び、ついに導き出された真実。そして、それを更に包み込む壮大な“くわだて”には衝撃を通り越してため息が出る。  数日前に初めて恩田陸の原作小説を読んだ。 物書きの死をめぐる物書きたちの精神を、緻密な文章世界で表現した秀作だった。  その一方で、数年前にすでに観ていたこの映画作品の完成度の高さをまざまざと思い起こさせた。 この作品は、数少ない原作小説を越えた映画の一つだと思わずにはいられない。 原作世界の世界観を完璧に踏襲すると同時に、テーマに対するディティールを深め、より深遠な人間模様とその精神世界を表現することに成功している。  上質なミステリアスによって導きだされた本当の人間の姿。  もうそこには、サスペンスの驚きを遥かに越えた感嘆しか存在しない。
[DVD(邦画)] 10点(2011-06-22 14:59:32)
6.  魍魎の匣
ベストセラー作家・京極夏彦の人気シリーズの2度目の映画化作品。 前作「姑獲鳥の夏」に続き、主要キャラクターを、堤真一を始めとして豪華な俳優陣が同じく演じている。(永瀬正敏が演じた関口だけ、椎名桔平に変わっていたが……)  不思議な映画だった。 ストーリーは、「匣(はこ)」に取り憑かれた男が繰り返す連続少女バラバラ殺人を軸に、怪奇的に紡がれるミステリーだが、その物語のテイスト以上に、“噛み砕けない”映画だったと思う。 京極夏彦の原作を未読で、物語の核心をつかめていないことが、そもそも入り込めない要因なのかもしれない。 おそらくは、原作はもっと緻密にストーリーの裏に蠢く人間の「闇」を描き切っているのだろう。  堤真一、阿部寛、椎名桔平をはじめとする主要キャストの掛け合いはとても秀逸で、彼らのパフォーマンスを観ているだけでも、結構魅せる。 ただそれが、そのまま映画の核心にリンクしていないという印象。物凄く面白いようで、とてつもなくつまらない。完全に相反する感想が共存する感覚が残る。  原作風景を意識した作り込まれたビジュアル、良い意味で仰々しい演技、見所は確実にあり、豪華な舞台作品を観ているようにも感じる。 自信をもって「面白い!」とは言えず、すべてが消化される「快感」はないが、ひとつの映画体験としては、こういうのもアリだとは思う。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-12 09:09:23)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS