2. もののけ姫
この映画って評価するのが、難しすぎる。 だって、内的ドラマも外的事柄も何ひとつ解決されてないんだもん。 監督も時代劇をやりたい、ならタタラ場を出したい、というだけの見切り発車で始めたために物語としては成立できないままに終わっただけな気がする。 そうなってしまうのは諸々の設定が曖昧で観念的すぎるというのも一因だろうし、当初の見積もり以上に一筋縄ではいかない問題が内在しているのを途上で気付いて焦ったんじゃないかな。 「共に生きよう」ってのは収拾つかなくなった話の常套句だし。「マトリックス」でもそうでしたね。 こういった物語として破綻した作品が異常に売れてしまったが為に、その後の更なる悪しき傾向を招いたんでしょうね。 [映画館(邦画)] 5点(2007-03-28 17:25:54) |