1. モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔
《ネタバレ》 クローゼットから怪物が現れるという妖精ファンタジー的なところと、レトロなSFの感じの組み合わせが良い。絶妙。 バカっぽさが素晴らしすぎる爆笑ホラー。 シャワーの場面が面白すぎ。糞過ぎて超爆笑。 「果たして人類に明日は来るのか!?」もちろん来るだろ!といったスケールで描かれる人類滅亡をかけたモンスターパニック。 果たして地球人口は何人いるだろうか?と思わせる人類の描写が逆に素晴らしく愛らしい。 それぞれのキャラクターが生きてて面白い。 言葉に出来ない素晴らしさのある珍作ホラーだったと思います。 怪物の迫力あるデス・ボイスがバカっぽくて最高。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-19 23:43:03) |
2. モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
《ネタバレ》 (2011年の映画メモをもとに) これがモンティパイソンですか。 なんだか面白いですけどかなり変でした。 テリー・ギリアム監督の原型がこういうところにあるんだな~と、なんとなく納得。 ギャグがハイセンスなのかナンセンスなのか良く分かりませんが、 とても面白いです。 病み付きになりそうな感じかもしれません。 初めてのモンティパイソンですが、未だによく分からないので さらにモンティパイソンシリーズを観賞したくなりました。 独特な感じです。 これを中世ファンタジー映画?としてみると、非常に本格的な雰囲気と それを盛り上げる壮大な音楽がかなり素晴らしいのですが、 それらのほとんどが信用できないというか、皮肉の効果だとすると受け取り方に困ります。 歴史映画のリアルな土臭さや、ファンタジー映画の神秘的な美しさを高いレベルで偽装演出することは監督お得意の騙しであるのかも。そこから観客の心をブッ飛ばせる 手法が既に職人レベルに達しているのかもしれません。 ファンタジー映画で血を見てドキッとする作品はあまりないです。 これこそテリーギリアムの得意とする手法に思えます。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 01:36:01) |
3. モルギアナ
《ネタバレ》 (2008年映画メモより) チェコの怪奇骨董幻想箱(GOTH‐BOX)とかいう怪しいDVDボックスがあります。 そんな中の一枚です。 なんだかエドガー・アラン・ポーの小説の世界のようです。 凄く好きな雰囲気です。 そしたら原作が”ロシアのエドガー・アラン・ポー”の異名を持つアレクサンドルグリーンとかいう人の小説らしくて、どうりでポオの雰囲気を強く感じるわけです。 憎悪とかいろいろなものが渦巻いている感じが素敵です。 館や服装も優雅で怪しい感じです。 嫉妬と疎外感に苛まれる姉に共感してしまいます。 病床に耽る妹がなんだかエロティックです。 音楽がとても恐怖感を演出しています。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 22:08:54) |
4. も~っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ
《ネタバレ》 「おジャ魔女どれみ」が好きだからこの点数なの。 「おジャ魔女どれみ」はホント大好きなアニメなんです! その劇場版第二弾。 知っている人は楽しめると思います。 テレビ版にはない新しい技法に挑戦しているのも見所です。 少し「トトロ」っぽいところはありますが、、、 まあ、この作品で描きたかったのは、古い日本家屋の暖かさ、懐かしさなのだと思います。 そういう懐かしい田舎に行くと「怪談」や「妖怪」のような神秘的な体験があるのですが、 本作もやはりそうでした。 日本古来のドロドロした土臭い儀式にも遭遇します。 妖怪や怪談、幽霊(魔法もね!)等は子供たちだけの幻想世界で、なんか夢がありますよね。 まだ大自然の森に囲まれた田舎には、妖怪などが生き続けているのかもしれない、そう思いますよ。 音楽はやけに高揚感があって、なんかスゴかったです。 でもでも!料理の手伝いをするときにパティシエ服に着替えたりするのとかは、突っ込みどころ満天ですが。 エンディングの曲がとても良かった。 「子供たちの夏休み」って感じで(それも夏休みが終わっちゃう感じ)、 それをどれみちゃん達が歌いあげるのが「いつまでも忘れないよ」って感じで、ちょっと寂しい感じになります。 これはテレビアニメ版が好きなら最後は絶対泣くでしょう! 「おジャ魔女どれみ」を知らない方ならマイナス3点してください(単品で楽しめないのはこの劇場版の欠点でもあるわけですから)。 この劇場版を楽しむためには、前もってテレビ版の世界観とそれぞれのキャラクターの個性に親しんでおく必要があります。 それをしなければ全くこの劇場版の「ハイテンション」にはついていけないでしょう。 しかし、なぜ30分でやらなければならなかったのか、ちょっとテンポが速すぎちゃう。 詰め込みすぎかな?散らばりすぎちゃった? いやいやしかし「おジャ魔女どれみ」が大好きな僕には全く問題ではないのです。 だから僕は超笑顔で観賞しました。 どれみちゃん達が画面の中でピャンピョン跳ねたり動き回ったりしているところを観ていると、可愛くてついつい笑顔になっちゃうんです。 それを口に手をおさえて。 ぼくは「おジャ魔女どれみ」フリークなんです! 「おジャ魔女どれみ」最高! [DVD(邦画)] 7点(2008-01-22 00:32:55)(良:1票) |
5. モーツァルトとクジラ
《ネタバレ》 50点 「ジョゼと虎と、、、」を連想させるタイトルかな。 オレンジ色がかった、とても奇麗で明るい色彩だったのが印象に残っている。 そしてそこには「アスペルガー症候群」というものを抱えながらも明るい世界が広がっているのは、主人公の前向きな性格ゆえか。 タクシーの運転手の彼は、花屋のトラックに突っ込んでも、 「どこへ行くんだ!名前覚えたからな!」みたいなことを言われながらも、 そのまま立ち去ってしまう青年。 しかしそれで済んでしまい、警察沙汰にならないというリアリティの薄さ。 まあ映画だから明るいほうがいいし、リアルじゃなくても良いのだ。 もちろん、主人公の青年にはとても好感が持てた。 ラブストーリーだからか、その背景にいる人たちがあまり深く描かれていない。 吹き替え版で観ると、女性の笑い声が面白いんです! でも音楽も良かったし楽しかった。 [DVD(吹替)] 5点(2007-12-30 23:51:28) |
6. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 ブルースリーの演技が文句無しにかっこいい。 彼の鍛え抜かれた肉体、素早い動き、奇声、人間離れしています。 人間を超えた彼はやはり天才です。 彼の妹が悪党に追い詰められる場面が、とてもエロティックな印象として残っている(あれはチュンリーの原形ですか、、、違いますよね)。 東洋の雰囲気ってやっぱ良いわ。 夕食パーティーでは、竜宮城のようなどこか混沌とした、様々な文化が交じり合ってとても幻想的であるが「相撲」はひどい。なんだアレ!日本の文化をバカにしていると思う。 娘達が同じ衣服を身にまとっていて、後宮を思わせる。 「中国の後宮」って、僕にとって物凄くエロティックなニュアンスを感じるのです。 ストーリーが分かりやすいのも取っ付きやすくて良いと思った。 ストーリーは分かりやすくてシンプルなものほど優れていると、僕個人としては思う。 しっかりと場面が描かれている。 それぞれのキャラクターも個性が生きている。 敵役も個性豊か。強そうで怖い。。。(超マッチョの筋肉ムキムキ男がとても怖いんです) ブルースリーが相手を踏みつけ、骨を踏みしだく時のあの悲しげな表情! 素晴らしい! ブルースリーは、最後のほうで様々な武器を持ち替えて、その武器のカッコ良さを見せてくれて、彼のサービス精神の良さが伺えた(やれって言われただけ?)。 地下室はとても怖い。閉鎖的で暗い雰囲気。でもリアリティがある。 孤島の要塞の雰囲気がユートピアっぽくてよかった。 物語の中の独裁者がつくる国って、とても独特の雰囲気というか秩序が全体に行き届いていて、そういう雰囲気が好き(あくまでフィクションとして)。 「鏡の部屋」も「爪」も印象的で良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:48:09)(良:2票) |