2. 模倣犯
原作に感動した人間を代表して一言言わずにはいられない。この映画(らしき物)は、原作に対する冒涜であり、「模倣犯」ならぬ「確信犯」的な、正しく犯罪行為にも匹敵する最低最悪な映画(らしき物)である。恐らく、制作費の大半が宣伝費に廻されたであろう安っぽいセットと音楽。メインキャスト(山崎努を除く)の稚拙な芝居、無駄なゲスト、何より酷いのは脚本だ。「原作と異なる物を造る」のであれば、原作の再構築を施すべきであるのに、中途半端に(適当に、と言うべきか)原作を引用した挙げ句、最後にブチ壊すこの脚本は一体何なのか。様々な悪条件(特にスケジュール的な物があった事は容易に想像出来る)があったにせよ、森田監督はこの映画に自らの名を冠する事を、本当に善しとしたのであろうか。感想を敢えて挙げるなら「あきれて声も出ない映画(らしき物)」である。同じ感想を抱き、なおかつ原作を未読の方に、土下座してでもお願い致したい。「どうか原作を読んでみて下さい!!」 1点(2002-12-03 23:20:53)(良:3票) |