1. ヤング・ゼネレーション
《ネタバレ》 「ビッグウェンズデー」や「グリース」と同じく、自分が映画ファンになった頃には、すでに青春映画の佳作という評価を得ていた作品。自分の兄貴姉貴世代の方々の間ではこの映画、ものすごく評判が高かった記憶があります。天邪鬼な自分は反撥してつい観損ねてしまい、40を過ぎた今になってからの鑑賞に。いや~、みんな可愛いわ。男子も女子も。この中では唯一の出世株、デニス・クエイド君も若っ!若さゆえの無鉄砲さ、無邪気さ、一途さが彼ら四者四様それぞれ巧く描写されていました。決して田舎ではないけど大都会とも言い難い、どこにでもあるアメリカ中都市の狭い世界で生きていく(いかざるを得ない)彼らの日常にしみじみと共感。石切り場?の天然プールで、どーでもいいような事を終日ずっとだべっているような、何でもないシーンが大好きです。そう言われればあの頃なんて、俺も麻雀とかしながら、まるで中身もなんにもない会話してたもんなあ・・・。う~ん、やはりこれは十代の頃に観ておくべき映画でした。若いって・・・、若いって・・・何だかんだ言っても、やっぱいいやね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-25 21:32:57) |
2. 山の音
《ネタバレ》 この作品には、全体的にナニカ不健全且つ妖しげなもやもやした雰囲気が漂ってますね~。原節子の美しくもよく耐える嫁、上原謙の不肖の夫、いかにも頑健そうな山村聡の鷹揚な舅、この主要人物三人の立ち位置が、なんか観ていてぎこちないというか、不自然なんですよ。夫から邪険に扱われる辛抱役なのに、美しすぎる原節子が嘘っぽくてミスキャストなのか?夫よりも遥かに精力旺盛そうに見える魅力的な舅役、山村聡が笠智衆みたく枯れた味を出せなかったのがいけないのか?例によって何を演じても単なるデクノボーに見えてしまう上原謙がダメなのか?三者三様に不協和音を奏でているような気がしてなりません。同じ成瀬監督「乱れる」(8点)が「変○家族・兄貴の嫁さん」なら、これは「息子の嫁さん」。一歩間違えたら、ポルノ映画的展開になっても決しておかしくない内容。同じ成瀬監督作品の原節子なら、自分は「驟雨」(9点)のガラッパチな彼女が一番好きだなあ・・・。てか、そもそも息子役の上原謙って、父親役山村聡より実年齢年上じゃん!! [DVD(邦画)] 6点(2009-08-28 14:02:45)(良:1票) |
3. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 自分はアニメヤッターマン世代です。少なくとも「オタスケマン」や「ゼンダマン」あたりまでは、夕方からの再放送も含め熱心に追いかけて観てたクチ。実写化されるというニュースを聞いてから、観るのをずっと楽しみにしてました。そもそも「ヤッターマン」シリーズは、正義の味方側がやたら影が薄くって、悪女ドロンジョ(アテレコ小原乃梨子さん=のび太=シャーリー・マクレーン!!)一味三人のキャラ立ちと、「今週のびっくりドッキリメカ発進!」とか、いちいち出てくる細かいギャクが級友たちとも大うけしていたような記憶があります。今回、主人公の名前が「ガンちゃん」だった事すら、「あ~確かそんな名前だったっけ?」と初めて自分は認識した次第。そういう意味で、主役を櫻井バンビ翔君にしたのも、印象にまるで残らないヒーローの配役として賢明な選択だったかと思われます(←決して皮肉ではない)時たま思い出したように、ファンサービスの為かマスクを外して素顔を見せますが、全編マスクを被っていても一向に差し支えないキャラの薄っぺらさ。そうなると必然的に浮かび上がってくるのは悪役側。ケンコバ氏はともかく、生瀬勝久(←ボヤッキー生き写し!)と深キョンの、露出度の高い衣装も含めた大奮闘ぶりに、観客の興味が集中してしまうのは致し方ない事かと。懐古趣味を多少くすぐってくれただけで、血湧き肉躍るアクションという出来には思えなかったのが残念。櫻井君と深田ファン、私のようなヤッターマン世代以外の方がにこれを観て楽しめるのかどうかは疑問。どうでもいいけど「ドロンボー一味」例のテーマ曲がなかなか耳から離れない・・・・サントラ買うべきか否か? [試写会(邦画)] 5点(2009-02-26 15:09:03)(良:1票) |
4. やわらかい手
《ネタバレ》 孫の手術費の工面の為、自らの「ゴッドハンド(もといヘブンハンド?)」を駆使し奮闘する中年女性のお話。周囲のあらゆる人間から「退屈な存在」と見なされていた主人公の成長や葛藤も、それに伴う周囲の変化も的確に描かれていて、極めて良質な、大人向け(←但し18禁)のオーソドックスな作品に仕上がっています。やっぱり人間ってなにかしら一芸があると違うよね。それを生かすも殺すも要は自分次第って事!観客の呼吸を確認するかのように、各シークエンスが溶暗で終わるのも印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 11:15:09)(良:1票) |
5. 野郎どもと女たち
重厚というか、やたら深刻ぶった演技が身上のマーロン・ブランドが何と軽快に踊って、甘いラブソングを堅物ヒロイン、ジーン・シモンズの耳元で語る!しかも歌が本職の方に劣らず上手い!これだけでもこの映画、絶対見る価値有りだと思います。いつものひねくれた表情ではなく、一点の曇りもない陽気な下町の兄ちゃんって雰囲気がメチャクチャカッコいい!脇のシナトラと、14年間(!)婚約中のモンローばりに甘い声で歌う金髪のおねい様がまたすごくいい味出してます。子猫の扮装でクラブのショーで踊るシーンなんて、猫ひろし真っ青のハジけっぷりで最高W。もちろんストーリー自体は50年代ミュージカルの典型で、他愛ない事この上ないけど自分は結構楽しめました。相変わらずのダメダメ男に扮するシナトラも、こういうキャラクターならOK。素朴な疑問、この映画ってMGMの製作なんですが、(←20世紀フォックスだと思ってた)どうして「ザッツ・エンターテイメントシリーズ」の中にワンシーンも登場しなかったんですかねえ?出来の良いナンバーもかなり揃ってると思うんだけどなあ・・・。製作者サミュエル・ゴールドウィンの意向?それとも著作権がらみとか色々あったのかな?どなたかその辺の事情通の方教えて下さ~い。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-06 14:46:28) |
6. 八つ墓村(1996)
ここまで酷評される事もないとは思うけど・・・。どうしても野村芳太郎版との比較になってしまうのでまあこの点数が妥当かあ。浅野ゆう子も小川真由美ほどヒロイン森美也子の醜悪なまでの哀しさを表現しきれていなかったと思います。今自分が一番関心があるのは現在製作中の同監督リメイク版「犬神家の一族」。完成度が極めて高い前作と比較される事ははじめっからわかってるのに何か勝算があってのリメイクなんでしょうかね?野々宮珠世→松嶋奈々子はまあイイセンいってるけど・・・。大好きな市川監督だけに晩節のキャリアを汚してもらいたくないっていうのが正直な気持ち。せめてまだ映画化されていない「不死蝶」か「夜歩く」あたりにすれば良かったのに・・・。 [ビデオ(吹替)] 5点(2006-03-26 15:20:31) |
7. 野球狂の詩
♪フフフン、ララララーララ、フフフン、ララララーララ。ルルルールルルルー、ルルルランラルーラルラルー♪水島新司の原作大好きでした。アニメもこの実写版も斉藤由貴のドラマまで観ました。でも憶えてるのはこの主題歌だけ(←しかもこれアニメ版の主題歌?) [地上波(邦画)] 4点(2006-03-17 11:27:10) |
8. 野性の夜に
う~ん、なかなかうまく言葉に出来ないけど身につまされた。ラストのモノローグが特に印象的。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-01 21:56:59) |
9. 八つ墓村(1977)
ラスト、それまで美しかった小川真由美が夜叉に豹変するシーン、一体どこに化粧品を隠し持っていたのか、いやそもそもメイクする時間なんてあったのか、追いかけられる悪夢にうなされた後、しみじみと考えてしまう事がある。 [地上波(字幕)] 7点(2005-11-27 12:38:34) |
10. 野性の証明
「男は誰も皆 無口な戦士 笑って死ねる人生 それさえあればいい・・・」今になってみて、この主題歌なかなか良かったんだって思えるようになりましたね。実家の近くに自衛隊の駐屯地があったんだけど、これ観た後はしばらく「こん中じゃ、人の腕とか首切り落とす訓練してんだ」って怖くて近寄れなかった記憶が有ります。でもよくこの内容で防衛庁長官からクレーム出なかったよなあ。 5点(2004-11-18 15:47:31) |