1. 野生のエルザ
《ネタバレ》 動物と人間の共存(または自然と人間でもいいですが)を考える時必ずといっていい程、自分の頭の中にはこの映画が浮かびます。同じ地球に生を受けて、命を全うする生き物なのに、方や野生の動物、方や人間という区分けが存在します。相容れない、それは当然のこと。環境も違うし、生活も違う、言葉も通じない。縮まることのない距離。離れていく運命。でも、惹き付けられる「愛情」の存在。動物の心と人間の心。どちらも同じもののようにこの映画では感じます。ラスト、草原に野生となって生きる為にエルザを返します。哀しくもあり、清々しくもあり。共に生きるための答えなど見つからなくても、それぞれが「生」をうけている物だと認めあい愛おしむことを教えてくれています。名曲「ボーン・フリー」に泣かされながら、凄くそのことを感じます。 7点(2004-04-03 12:17:29) |
2. ヤング・フランケンシュタイン
この映画こそは吹き替えで見るべき!英語で字幕付きのものも充分面白いが、日本人には広川太一朗氏の軽く歯切れの良いアドリブ満載の声の方が耳慣れているはず。ジーン・ワイルダーの声にはこれ以上はないというはまりっぷりに歓喜します。フランケンシュタインのパロディとして、遊びまくりの本編。名前の呼び方にこだわるギャグ。いつも鳴いている馬。フランケンのダンスなど、笑いのツボがここかしこにあり、気の抜けない映画です。DVDは吹き替えがついていないので残念。でも、面白い。映画館で観た時の観客の熱狂ぶりがすごかったです。(ロードショーじゃなく京都の映画祭でのこと) 8点(2004-03-27 13:13:04) |
3. ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
《ネタバレ》 スピルバーグ色が出ている映画。冒険ものに徹底させている点は、観ていて飽きませんし、視覚にも場面の転換が多い方が楽しいですし。でも、それだけのような。予定調和はいいのだれど、主演の男の子にあまり魅力を感じず。配役の人選で、自分とは少し会わなかったかな?という印象の映画です。決して退屈はしません。友人などは、コナン・ドイルファンなので大絶賛してました。自分は、それほど好きじゃないから、この評価なのかな。 6点(2004-03-09 17:43:14) |
4. ヤング・ゼネレーション
《ネタバレ》 劇場で公開されたにもかかわらずヒットもせずに3週間で打ち切り、セカンドシアターで映画ファンに大拍手を持って迎えられた作品です。アメリカの田舎の街が舞台。落ちこぼれ4人組が、高校を卒業しても、何になりたいのか、何をしたいのか、漠然と悶々と過ごす様子がよく描かれています。その中で1人、イタリアかぶれの主人公が、女の子に恋をして、大学を目指そうとするのですが・・・。話としては、よくあるパターンかも知れません。ただ、主人公の乗る自転車のシーンがとても好きで、すごく爽やかな印象を受けました。最後の自転車レースで、4人の鬱積したものが、放たれる場面では、えらく興奮したのを覚えています。突っ走る快感ていうんでしょうか、若いからブレーキなどかけずにやりたい事をみつけろよ、みたいなメッセージが伝わってきて、あんな生き方に憧れました。今では遅いですけど。DVDになれば即買いの作品なのに。 10点(2004-03-03 17:48:10) |