1. ヤツアシ
《ネタバレ》 非常に解り易いストーリー。シンプルな復讐譚ですね。童話や昔話を思わせるお話です。 見どころとしてはタコでしょうか。低予算ならではのアイディア。タコの物語を創作していて生のタコを使うことを思いついたのか、タコを使って何か作れないかと考えた末のタコ怪獣なのか。いずれにしてもこれは安上がりですね。ミニチュアセット(借り物?)を壊すこともなく(ぬめりを掃除するのは大変だったかも知れませんが)活きたタコを一匹お買い上げで殆ど特撮は出来てますから。もっとも、これを書いている昨今はタコの価格が急騰中。今だったらタコを使えなかったかも。じゃあ何を使う?などと余計な心配をしてしまいます。 まぁ、私も最後にニュース映像で並ぶ犠牲者が誰一人として可哀想に思えないというのはまんまと脚本に乗せられてしまったのか?さりとて全裸でタコにまみれる八芦君を哀れとも思えないあたりはイマイチ物語世界に入って行けず、と言うか入りたくもなく、生き残った二人に幸せになってくださいというのが観終わった後の素直な感想です。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-01-13 21:17:25) |
2. YUMMY ヤミー
《ネタバレ》 まず、爆乳に悩むが故に乳房縮小手術を恋人同伴で郊外の専門病院に向かう(正確に言えば恋人にクルマで送らせた?)ヒロイン、という馬鹿馬鹿しい設定からして尋常ではない。しかも、二人に付き添うヒロインの母親がヒロインを凌駕するほどの爆乳で更に美容整形に依存しているという設定でダメ押し。とんでもないゾンビ映画です。更に、何というタイトルのネーミングセンス?!このセンスにドハマりしてしまいました。 そして、確かにコメディなんですが、コメディ的表現は概ねブラックユーモア。膝を叩いて大爆笑というよりも只管苦笑に次ぐ苦笑。かなり見る者を選ぶ作品ですね。一般的な視点で観れば相当に趣味は悪いと言わざるを得ません。 ただし、ゾンビ映画としての基本を押さえた生真面目と言っても良いような作り込みは、決してゾンビ映画先進国とは言えないベルギー映画界への期待を膨らませてくれます。 結局全員死亡フラグという衝撃のラスト?には、妙に安心させられてしまいました。これで良かったんだ、みたいに。その原因は、そこに至るまでに登場人物一人ひとりのキャラを十分に刷り込まれてしまった証しなのかも知れません。 静かに転がるエンゲージリングが、虚しくアーティスティックで印象的でした。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-08-01 22:48:14)(良:1票) |
3. 山猫は眠らない5 反逆の銃痕<OV>
《ネタバレ》 やっぱトムさんが出ないと作品が締まらない。そういう意味では原点復帰の今作品。クライマックスの敵スナイパーとの闘いが、ちょっとばかりスッキリしないものの、久々に本格的マニアック戦争アクションを見て満足。でも、「6」は作らない方がいいかもね。 [DVD(字幕)] 7点(2015-12-07 00:09:26) |
4. 山猫は眠らない4 復活の銃弾<OV>
《ネタバレ》 大好きなシリーズのひさびさの続編と言うことで大喜びで観たのですが、とうとうトム・べレンジャーさんも引退したようで、主人公はその息子。しかも、とりあえずはスナイパーじゃあない! というところで、ややテンション下がり目でスタートしたのですが、社会派的要素を含んだストーリーはしっかりしてるし、登場人物もそれぞれ魅力的だし、銃撃シーンの緊迫感は流石のところがあるし、ご愛嬌的とは言えロマンス的要素も盛り込まれてるし、観終わってみれば十分及第点。どっちかって言うと無名のキャスティングだし、短めの尺に詰め込み過ぎかなと思いつつも、大いに惹き込まれました。 シリーズ全体へのリスペクトを込めて、おまけの8点献上です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-10-09 00:45:54) |
5. ヤギと男と男と壁と
《ネタバレ》 いいですね、この雰囲気。全体を覆い尽くすブラックなコメディ風味は、淡々としていて英国式のウィットを感じます。 ここで描かれている超能力部隊の話は、おそらくは部分的には真実なんでしょうけれど、そこのところを思いっきりおバカに描いているところが象徴的。それが本作のテーマであることは間違いないでしょうね。現代アメリカが世界に対して発信しているメッセージとしてのイラン・イラク戦争を舞台に、冷戦時の米ソの超能力開発競争を盛り込んでいる、そのギャップが如何にも馬鹿らしくて小気味良いです。 ただし、万人受けはしないでしょうね。興行的には失敗かも? [DVD(字幕)] 7点(2011-10-10 01:58:20) |
6. 野性の証明
ちょっとしたキッカケで、30年ぶりに観た作品。封切り当時、映画館で観たはずなのに、今となっては何の記憶もなくなっているのは寂しいもんです。 当時、角川映画と言えば欧米並みに予算を投入した大作揃い。この作品も多分にもれずフルキャストの大作。よくぞこれだけ俳優さんを集めましたねって感じです。 だから、決して見応えないなんてことはないです。大いに見応えあります。原作と違うなんて言わないで。これはこれで十分に面白いと思いますよ。 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-11 02:30:33) |
7. 山猫は眠らない3 決別の照準
シリーズ化って難しいですね。製作者としては、ついつい欲張ってしまうのでしょうね。前作、前々作と同一テイストで仕上げて欲しかった。ディテールまでリアルな作品故に人気があった「山猫」シリーズ。邦題も最高だったのに残念!もし次回作があるのならば、是非考え直して欲しいです。シリーズものとして見なければそこそこ面白かったので、甘めの6点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 14:51:44) |
8. 山猫は眠らない2 狙撃手の掟
「1」に比べると、随分と一般ウケするように作られていると思います。前作のストレートでシンプルな展開も良かったけれど、少しヒネリを入れた今回のストーリーも良いのではないでしょうか?ところどころに少しばかりチープな作りが見受けられはするものの、「B級!」と切って捨てられない1本です。 7点(2004-08-17 00:08:58) |
9. 山猫は眠らない
設定の甘さが感じられたり、納得いかない部分が無きにしも非ずではありますが、スピーディな展開とマニアックな小道具が好印象。「そのまんま!」って感じの原題よりも、ひとひねりした邦題がこれまた好印象。トム・べレンジャー、カッコいいです。(時折使われてるフェードアウトが、TVドラマっぽくもありますが…) 7点(2004-08-15 08:35:47) |