1. 屋根裏のラジャー
《ネタバレ》 なんか真面目な映画だなあ、絵柄はジブリで明るい配色なのに、内容は固くて暗い印象すらあるんですよね。それは何でかというと、多分「笑い」が圧倒的に少ないからじゃないかと思うんですよ。ジブリとかディズニー映画を観てるとそこかしこに笑えるシーンが差し込まれていて観客を退屈させないし、その笑いによって自然に物語に引き込まれたりキャラクターを好きにさせられるんです、一方この映画で笑ってもらおうと意図したシーンてあるんですかね?自分にはちょっと分からないです、ラジャーがバンディングに食われかけてるシーンはシュールすぎて笑っちゃいましたけど、あれは意図したシーンには思えないですし…。まあ笑いがないから駄目とは言いませんけど、そもそもイマジナリーフレンドが主人公の時点でかなり感情移入しにくい映画なので、笑いとかそういう部分で観客を引き込まないとやっぱり辛いかな、と。ほら、トイストーリーっておもちゃが主人公なのに感情移入しちゃうし最後には感動させられるじゃないですか、あれってやっぱり笑いの力だと思うんですよ、ジェネリックジブリとかジェネリック新海誠とか揶揄されてる映画がありますけど、それらが本物に及ばないのはシナリオは元より、この笑いの力が圧倒的に足りていないからだと思う訳です、結局笑いがなければシナリオの起伏も少ないですからね、この映画がまさにそれを体現してます。 [映画館(邦画)] 5点(2024-01-23 02:29:39) |