1. ゆすり(1929)
録音状態がひどくて映画として楽しめるレベルじゃないですね。なんといっても台詞が聞き取れないレベルなのは致命傷です。これは日本語字幕はおろか英語字幕すらないDVDのせいなんですが、台詞以外にも音があったりなかったりするので、TVの故障かと思いました。古い映画を楽しむためには、映像効果や効果音をある程度は我慢する必要がありますが、これはちょっとひどすぎでした。主演の女の子は(二の腕が逞しかったけど)可愛かったです。 3点(2004-02-09 17:19:38) |
2. U2/魂の叫び
「これは映画じゃない」という意見には、反論するすべを知りません。これはどこからどう見てもミュージックビデオです。でも劇場公開されているので、かろうじて映画と言うこともできます。さて内容ですが、U2の良い所が全て詰まっています。彼らの音楽のルーツを探る旅に合わせて曲が挿入されます。全曲素晴らしいですが、見所は何といっても「Where the streets have no name」です。オープニングからモノクロ映像が続いてこの曲のイントロに合わせてカラーに変わるシーンは、まさに鳥肌モノです。あと、個人的は「Bad」が良かったです。アルバムバージョンから大きく変更があるのですが、これに収録されているライブバージョンの方が断然訴求力があり、素晴らしいです。U2ファンはご存知だと思いますが、この映画(又は同名アルバム)を最後にU2は音楽的に大きく変質します。今までのメッセージ性の強い、ルーツに忠実なスタイルを完全に捨てて、まるでチープなポップスターを演じるようなアルバムを次々とリリースします。この映画(又はアルバム)を最後にU2に見切りをつけた人は多いと思います。実は私もその一人です。U2の集大成とも言えるこの映画を是非一人でも多くの音楽ファンに観てもらいたいものです。 8点(2004-01-19 08:57:28) |
3. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 最高のホラー映画だと思います。大昔に南極に飛来した謎のエイリアンが蘇ったという設定がいかにもありえそうだし、カメラワークが恐怖心をそそるし、隊員を疑わざるを得ない状況というもえぐいです。ラストシーンは若干の意味深さを残すのがポイントで、解決し過ぎても謎を残し過ぎてもダメなのですが、この映画は良いバランスです。ホラー映画というと必ず可愛い女の子が出てきて絶叫系の演技をするものですが、これは見事に男ばっかりというのも新鮮です。 8点(2003-12-08 02:20:27) |
4. 夢の涯てまでも
U2の曲がタイトルになっているし、ヴィム・ベンダース監督は小津安二郎監督のファンと聞いて親しみが持てたので、観てみました。結論は、それだけの理由で観るのは危険な映画です。観る人を選ぶ映画という意味では「ベルリン・天使の詩」以上です。 4点(2003-12-08 01:58:51) |