1. 誘拐犯(2000)
確かに銃撃戦は凄まじいまでのリアリズムに基づいているんだろうなと思わせるだけの説得力があります。メキシコの土地に合わせたかのように乾いたガンアクションは見応えバッチリです。でも登場人物がイマイチ整理しきれなかったため、あまりこのストーリーに入り込めなかったのが難点。「ユージュアル~」の脚本家の初監督作ということで期待の一作でしたが、あまりあの系統の映画は期待しない方が無難かと思います。 5点(2002-04-09 18:37:05) |
2. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
世界の名匠ルキノ・ビスコンティの驚くべきデビュー作。もはや60年前の作品ということもあり、フィルムの状態がかなり悪いが、それを抜きにして考えると半端じゃない勢いをもった作品であり、信じられないほどよく出来た作品である。これがデビュー作とはまったくの驚きである。J・ニコルソンのリメーク作も決して悪くはないのだが、芝居に頼りすぎたリメークよりも、しっかりとした主体性を持つ演出がある本作の方が素晴らしい。 10点(2002-02-18 22:35:24) |
3. U.M.A レイク・プラシッド
ハハハハハ(笑)、まぁいいじゃありませんか、B級のテイストをモロに前面に押し出した珍作ですよ。ブリジット・フォンダがいなければ、絶対的に通り過ぎることのない映画だと思うけども、それ以前にスティーブ・マイナーって「13日の金曜日」出身の監督だから話しの中身が安っぽく、オチも腰くだけみたいにB級のテイスト出しまくりです。しかも●●ロードショーで放映しても、放送時間余りまくりそうなあたりもgoodです(笑)。 7点(2001-09-22 23:35:35) |
4. ユージュアル・サスペクツ
スンゲェー!この映画のオチが判ったという人がいたとは結構オドロキ。それでも楽しめるでしょう。初めてにオチが判っても、この映画で重要なのは中盤なのだから。俺なんてしっかり騙されてしまったクチだから、エンディング観ても判らなかった(←鈍感)。でもエンディング5分くらいを2・3回観返してみると段々話しが見えてくる。アカデミー賞で受賞している部門も妥当な線ですね。いいトコ目につけてんじゃん、オスカーも。強いて言うなら、もう少しメリハリのある演出にして欲しかったかな。 9点(2001-08-09 22:00:58) |
5. Uターン
そもそもオリバー・ストーンがここまでグロテスクにやってくれるとはいささか意外だった。80年代は「プラトーン」とか「ウォール街」とか「7月4日に生まれて」など比較的硬派な作品を手がけてきたストーン監督。90年代に入っても「JFK」、「天と地」といったやはり硬い作品を手がけている。しかし94年の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」から一変、オリバー・ストーンの映画は変わってしまったようだ。人によって方向を見失ったと言うだろう。ただ私にはその作家性の曖昧さがオリバー・ストーンという監督に面白さを加味したと思う。それに今になって思えば「ミッドナイト・エクスプレス」や「スカーフェイス」の脚本でこういった作風センスが見られたと思う。ただそれを考えれば、前述の作品には劣ると思う。でも嫌いじゃない、そんな不思議な映画だった。でもあんなJ・ロペスは正直言って見たくなかった。 6点(2001-07-15 16:43:47) |
6. 夢を生きた男/ザ・ベーブ
映画としてはかなり面白かった。ラストもわずかながら感動あったし。しかし本当にベーブ・ルースはあんなに乱れてたのか疑問だ。ちょっとベーブを小馬鹿に描いていたような気がして鼻につく。 6点(2001-03-17 23:33:34) |