1. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 本作を観る前に『続・夕陽のガンマン』を観ていたので、完全にリー・ヴァン・クリーフ=the Badなイメージで観ていたのですが、それが本作ではなんとイーストウッドと共闘!しかもえらく強くて銃も大量に所持!それを知った時の興奮たるや、『ターミネーター2』であの恐ろしいシュワちゃんが味方だと判明した時以上のものでしたよ。僕の脳内からthe Badをすっ飛ばすくらいの強さと渋さと格好良さを見せてくれる。イーストウッドも負けず劣らず相変わらずの格好良さ。さらに、本作から自分のスタイルを確立して余裕を持てたのか、レオーネの演出にユーモアが加わった。いい年こいた薄汚れた若干ハゲとヒゲ面がブーツを踏み合い、帽子を撃ち合う姿が可愛らしいのなんの。そして何よりも、小さな裏切り込みで紆余曲折の果てに共闘する2人の姿がカッコイイのなんのって。 レオーネの作品は毎度のようにくど過ぎるくらいのじりじりとした長~い勿体ぶった演出が売りですが、本作でも異様にしつこいオルゴールが炸裂。そろそろ...か?終わるか?いや終わ・・・らない。いよいよ終わるぞ~、っと思ったらイーストウッド登場~!かっこ良過ぎです。 ラストは別の道を進んでゆく2人の後ろ姿。素晴らしい。全編くどい。でもカッコイイ。だからカッコイイ。殺伐とした内容ながら、そのユーモアとモリコーネの音楽が相まって土臭く、荒っぽく、かっこよく、叙情的な絶妙な味わいになっている。 [DVD(字幕)] 8点(2009-09-04 21:35:46)(良:2票) |