1. 汚れた血
多様なジャンル性を持つ作品で、音楽・近未来SF・ロマンス・サスペンス・犯罪などの要素が複雑に絡み合い、なお且つヌーヴェル・ヴァーグ的な風味を併せ持ったフランス映画だ。 主人公アレックスが、音楽にのって右へ右へくねりながら疾走するシーンは特に印象的。 そして、レオス・カラックスならではの、青や赤や黄色を使った色使いも美しい。 前半は、小難しいフランス映画と思い、嫌気が差し始めたが、後半になるにつれ、その不思議な世界に酔いしれるまでになった。 二度三度観たら、いや観る気は起きないが、もし観たらその世界観に更に浸れるかもしれない。 次は『ポンヌフの恋人』を観ようかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-08 23:41:24) |