1. 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM>
ネタバレ SMAPによる5人の奇妙な物語を、それぞれ5話に構成したシリーズのスペシャル版。言っては悪いが「映画の特別編」よりもこちらの方が余程面白い。草ナギ剛・第2話「13番目の客」の床屋に迷い込んだ話は、インパクトが有りミステリアスで面白かった。香取慎吾・第1話「エキストラ」と、稲垣吾郎・第4話「僕は旅をする」はまァ普通かな…(ドラマシリーズでも似たような話が有ったので)。中居正広・第5話「オトナ受験」は、どこから“オトナ”なのか、境界線を設けようと言う意図はまァ悪く無いが印象薄し。個人的には木村拓哉の第3話「BLACK ROOM」が一番面白かった。久し振りに帰京した自宅がどこか変! 母親(樹木希林)が、冷蔵庫に食べ物を取りに行って来る…と言って、7ハンに跨がりフレームアウト。家の中なのにどこまで行ってるんだよッ…って言う木村拓哉のツッコミの繰り返しが笑える。タイトル通りブラックで異質な部屋だけで、ここまで創れるストーリー構成も演出も良かった。 6点(2003-11-24 00:29:53) |
2. 妖獣都市
声優のキャスティングがフケ過ぎる。滝蓮三郎役に屋良有作さんはちょっと…ね(25歳なんだから)。麻紀絵役の藤田淑子さんは例によって「CAT'S EYE キャッツアイ(TVアニメ)」の長女・泪役でその色っぽさが通じる所は有るが、大事なあのシーンでキテレツの顔がチラつくと、途端に冷めてしまう…(笑)。そう言えば、屋良有作さんはキテレツのパパ役…キテレツ親子を想像するとイメージが…。画のクオリティも高いし、思わずにやけるエロティックな描写が所々に有るのでまァ悪く無いかな…と。原作が菊地秀行著作品と言う事で、全体的なストーリー構成は面白かった。 6点(2003-10-31 02:56:24) |
3. 吉原炎上
いきなりタイトルで、クライマックスがわかってしまう映画も是また珍しい(笑)。個人的に俳優の配役が好みでは無いので、名取裕子の濡れ場のシーンもごく普通に観賞。個人的には、これ以前に観賞した同様に良く似た作品(ドラマ)がとても文学的で素晴らしかった故に、比較するとどうしても落ちてしまいます。あくまでも作品性を重視に…吉原・遊女を舞台に描いた…と言う点を評価。 5点(2003-09-29 18:42:27) |
4. 世にも奇妙な物語 映画の特別編
ネタバレ TV版の4話構成によるオムニバスドラマの映画版。(良かった順から…→)とりあえず、1話「雪山」はまアまア良いが、ちょっと飛行機事故に遇ったわりに元気過ぎる登場人物が気になる冒頭の出だし…。あの4人が山小屋で交代に起こしていくところで、「5人いる!」とストーリーに教えてもらうよりも先に気付いた分、ちょっと面白かったカナ…。宣伝CMから気になっていた中井貴一による2話「携帯忠臣蔵」はそこそこ。素材は悪くなく、その場の流れでどんどん話が進んでしまうキッカケに“携帯”を使ったのはまさにアイデア勝ち。撮り方やテンポも悪くなかったが、最後が呆気無く終わったので捻りを想像した分、物足りないラストだった…。4話「結婚シュミレーター」。もしもこんなヴァーチャル企画があったら、いくらハッピーエンドで終わったとしてもこのご時世、結婚率が圧倒的に低くなるハズ! そんなアヤフヤな物をブライダル業界が提示してくる時点で、全体的にリアリティに欠けて一気に冷める…。大体、“何が現実で、何が架空の出来事なのか”という設定はTV版でも多々有ったので、その見え見えの結末が予想通り。何より一番の駄作は3話「CHESS」。演出最悪、ダサダサのロケーション、辺鄙な脚本に笑わせられる。全話通しても、一体コレのどこが“奇妙”なのか???…疑問。1話毎に失速していくストーリーの内容に、観ている方が恥ずかしくなる。言ってはなんだが、わざわざ映画版を創るほどのものではない。 3点(2003-08-11 23:56:22) |