1. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 堤真一さんがよかったですね、とっても。原作は読んでませんが、結構観れる作品でした。 ただ、「本格推理もの」っていうミステリのジャンルに対して「机上のトリックに辻褄合わせのストーリーをあてがった物」っていう偏見を持つあたしにとって、そのイメージを拭い去るほどでは無かったです。無名の浮浪者を騙して殺す純愛モノってのは…そりゃ確かに考えられなくも無いけど…非情過ぎてスゲー違和感。原作をいじるわけにもいかんかったんでしょうけどね。 だもんで、これ、堤真一さん抜きだったら5点とかそんなもんでした。しかし、この映画の堤さんは是非とも見とくべきって思います。ああいう役柄も出来ちゃうっていうか、うん、あの人だけでグッと持ってかれちゃった感がありました。 でもね、やっぱりストーリーの違和感はなあ…。元の亭主のほうは殺されてもそれなり理由があるから気持ちはごまかせるけど、プーとは言え何の恨みも無い人殺したら、花岡母子の気持ちとして耐えられんだろうし、むしろ石神の非人間性を感じて引いちゃいそうな気が…ドライすぎて ちょっとなあ。 売れた原作だったんだし、そっち読めばもっと入り込めるのかもしんないけど、なんかそんな気にならなかったっす。 [DVD(邦画)] 7点(2009-03-22 00:50:15) |