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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2589
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  夜明け告げるルーのうた
少年と“異形の者”との邂逅と成長を紡いだストーリーは極めて有り触れている。その語り口自体も、とても稚拙で雑多だ。 映画全体が、綻びだらけで、決して「完璧」とは言い難い。 だけれども、涙が溢れて仕方がなかった。  特異なアニメーションが表現する多幸感と快感が、「音」のように、「水」のように、「光」のように、自由気ままな「形」で押し寄せてくる。 なんて自由!なんてアメージング!と、思わず叫びたくなった。  湯浅政明監督による“自由闊達”なアニメーションが、稚拙で綻びだらけのストーリーを繋ぎとめ、むしろそれこそがこの映画に相応しい物語性だと確信させる。 人間と人魚の交流を描いた物語なんて、それこそアンデルセンの「人魚姫」から、今年のアカデミー賞作品「シェイプ・オブ・ウォーター」に至るまで、世界中で何百通りも描かれてきたプロットだ。 そこにティーンエイジャーの成長端としてのジュブナイル性も加わった日にゃ、ストーリーの経路と行き着く着地点は目に見えている。 実際、紡ぎ出されたストーリーそのものに驚きは殆ど無い。 にも関わらず、観る者の心を掴まえて離さないこの映画の表現力、即ち、湯浅監督のアニメーション力は常軌を逸している。  と、この手の映画は言葉で語れば語るほど野暮になる。 要は、眼前に広がる「音」と「水」と「光」のイマジネーションの果てしなさを、感じられるかどうか。良い悪いではなく、それを感じられることができたなら、それはとてもハッピーなことだ。  僕としては、ハッピーな映画体験だっただけに、公開規模が小さくて、映画館で観られなかったことが一年越しで口惜しい。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-04-30 21:38:37)
2.  夜は短し歩けよ乙女
「“偽電気ブラン”を飲みたい」 22時過ぎ。歌舞伎町の映画館で今作を観終えて、そのまま“偽電気ブラン”を求めて当てもなく彷徨い歩きたくなった。 10年前に森見登美彦の原作小説を読んだ時とまったく同じ「衝動」を駆り立てた時点で、この映画化は大成功だと思えた。  大変な満足感を覚えた反面、この映画の面白さを言葉にしようとすると、どれも陳腐な表現になり纏まらないことに苦慮した。 幾晩かを越えて、その理由がようやく分かった。 「先輩」と「黒髪の乙女」のめくるめく“一夜”を描き出したこのアニメーション映画が繰り広げるあまりにも自由気ままなイマジネーションとアバンギャルドな世界観は、まさに一夜で見た「夢」の如き体験だったからだ。  僕は“色付きの夢”をわりとよく見る。 印象的でエモーショナルな夢から目覚めることもしばしばあり、「ああ、昨夜見た夢を映画化すれば大傑作になるかもしれないぞ」と一寸思う。 しかし、次の瞬間、その夢を言語化しようとするととても陳腐で他愛のないものとして表れ、大変がっかりする。 またはそういった夢の中で、とても魅力的な女性に出会い恋に落ちることもある。当然ながら夢から覚めた時点で、その恋も終わり、失恋したような感覚が一日中残ることもある。  「夢をエンターテイメントとして具現化することはできない」というのが、個人的な結論だった。 しかし、この映画は、僕のその持論を呆れるくらいの自由闊達さで一蹴してくれた。  これほどまでに自由で、勝手気ままなご都合主義的で、自己陶酔的で、馬鹿馬鹿しくて破茶目茶でありながら、何とも楽しくエモーショナルで稀有なエンターテイメントとして完成していることに、愉悦を越えて嫉妬すら感じる。  人生は短い。夜は短い。  それはまったくその通りだけれど、「一夜」を四季を駆け抜ける一年間のように濃密な時間にするかしないかは、本人の歩き方次第。 ならば、許される限り長く、愉快に歩かなければ、勿体無いというもの。
[映画館(邦画)] 9点(2017-11-08 00:02:01)
3.  横道世之介
なんだかとてもふしぎな映画で、一回目観て、「良い映画だな」と思う反面、「一体何が良いの分からない」という、この映画の世界観の中を浮遊するような感覚を覚えた。 しばらく経っても、ふわふわと落ち着かなかったので、160分のこの長い映画をもう一度観た。 二度目は、160分なんて時間をまるで感じず、終始居心地良くすんなりと観終わることができた。 結果、ふわふわとした浮遊感はそのままだったけれど、その部分こそが、このふしぎな映画の愛すべき価値そのものであり、主人公横道世之介の魅力だと思う。  人生においては、ささやかな出会いと別れが無数に繰り返される。 その出会いの中で、自分の人生を左右する程の喜びや感動に巡り合えたとしても、時の流れは、それらを記憶の片隅へと追いやり、仕舞い込む。 時の流れは無情で、取り返しのつかない喪失を伴う場合も多かろう。  あんなにも輝いていた思い出なのに、どうして今の今まで忘れてしまっていたのだろう。と、人は思う。 でも、思い出すことで、その思い出は色褪せることなく再び輝き始める。 忘却してしまっていたことが不幸なのではなく、思い出せることが幸福なのだということを、この映画は眩いばかりの輝きの中でしっかりと伝えてくる。  長い映画であることは間違いない。ただし、その中には愛しくて仕方ないと思えるシーンが溢れている。 僕は今32歳だが、おそらくこの先観返す度に、その眩さと愛しさに更に涙が溢れることだろう。  いろいろと語りがいのある映画なのだが、何よりも特筆せざるを得ないのは、吉高由里子が演じたヒロインの存在。 この特徴的で同時に繊細な心持ちのバランスを孕んだヒロイン像は、たぶん、他のどの女優が演じても、見ていてただただ気恥ずかしいばかりのものになってしまっただろう。  夢を見ていると、その世界の中で、説明はつかないがどうしようもなく魅力的な女の子が登場し、目が覚めても彼女に対する恋心が消え去らないということがしばしばある。 この映画で、吉高由里子が演じたヒロインは、まさに夢が覚めても忘れられない存在そのもだ。 彼女が演じた与謝野祥子にまた出会うために、僕はこの映画を再び観るだろうとも思う。   ともかく、また一つ愛すべき青春映画が誕生したことは間違いない。 そして、“大人になりかけ”の若者の青春群像に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲はよく似合う。
[DVD(邦画)] 9点(2015-04-24 23:40:15)(良:4票)
4.  欲望の翼
レスリー・チャンが危うく、罪深い。 この俳優が自ら命を絶ってから10年が過ぎ、初めて観たこの映画で彼が演じた“ヨディ”という男と、彼自身に対して、まったく同じようにそう思う。  ウォン・カーウァイ×レスリー・チャンの組み合わせ思い出されるのは、やはり「ブエノスアイレス」か。 10年前に、俳優の訃報に触れ、初めて鑑賞に至ったことを覚えている。 当時、僕はまだまだ若輩者で、同性愛に対して軟弱な拒否感を持っていた頃に観たのだが、そんな拒否感など一蹴する色濃さに圧倒された。  久しぶりに、ウォン・カーウァイの映画世界に息づくレスリー・チャン、アンディ・ラウ、そして一寸だがトニー・レオンの姿を見て、胸が熱くなった。 そこには、性別の価値観を超えた憧れとときめきが満ち溢れている。60年代の香港の鬱蒼とした熱気と湿り気が、そういった感情を更に濃くしていく。  場当たり的なストーリー展開は、そのまま登場人物たちの錯綜する人生を表しているように見えた。  いつになく散文的でまとまらない。この思考がままならない感じも、この映画を観た後では相応しいとすら思える。  ラストふいに登場し、謎のシーンを残すトニー・レオン。彼が主演予定だったという幻の続編も観てみたかったな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-16 16:20:49)
5.  容疑者 室井慎次 《ネタバレ》 
正直“散々”な映画になってしまっていると思う。脚本家としての君塚良一の力量は認めるが、ここにきて何故監督をもやろうとしてしまうのか。いくらこれまでの「踊る~」シリーズから一線を画す作品だと言っても、やはり基本的な部分での統一感は持たせるべきではないのか。これまでのシリーズの特徴であった、ある種“会社的”な警察署のリアリティは消えうせ、チープで雑多なディティールに終始してしまったのは何故なのだろう。警察官らの言動までもが、あまりに雑過ぎて、本当に「踊る~」を書いてきたのはこの脚本家なのかと疑問に思えるほどだ。 そして、結局最も致命的なのは、“室井慎次を<容疑者>にしてしまった”ことに他ならない。もちろん、彼自身にはほとんど非は無く、最終的に再び警察へ戻るわけだが、ハッキリ言ってもう彼は“警視総監”になることはない。警察官僚の醜い出世争いに巻き込まれたにせよ、金の亡者の陰謀に振り回されたにせよ、事実として逮捕され容疑者となり、辞職ギリギリまで追い込まれた人間が、今後“警察”という組織のトップに上り詰めるなんてことがあるわけないではないか。 それは詰まるところ、これまでのシリーズで核として描き続けられてきた“青島との約束”を完全に断ち切ってしまったことに他ならない。 大体、この物語は一体何を描いているのだ。ことごとく中途半端な登場人物たちに囲まれ、散々もったいぶった上にチープ過ぎる陰謀と、醜い出世争いにあからさまに巻き込まれ、結果的にすべての貧乏くじを室井慎次一人が背負った格好になってしまった。室井の言動・明かされる過去は、主人公らしいと言えばらしい。が、そのキャラクターが、蓄積された人気シリーズの上に成り立っている以上、シリーズ上での“鉄則”を忘れてもらっては、ファンは落胆するばかりだ。 製作サイドは、ドラマ時代から通じて、今シリーズを巧く展開させ発展させてきたと思う。興行的なものを見ても、本当に見事だと思う。「交渉人~」はまだ良かった。あれは本当に脇役であった真下正義のその後の物語だし、何よりエンターテイメントに徹していた。しかし、遂に調子に乗りすぎ、ファンにとってあまりに酷い終末を見せてしまったのではないか。室井慎次は、シリーズにおいて脇役ではない。主人公青島と表裏一体の準主役である。言うなれば、最もピンで主人公にしてはならないキャラクターだったのかもしれない。
[映画館(字幕)] 0点(2013-10-12 08:36:02)(良:1票)
6.  容疑者Xの献身
この映画は、「容疑者Xの献身」というベストセラー小説の映画化に対し、「どうすれば面白い映画になるか」、そして「どすれば売れる映画になるか」ということを、真剣に考えた製作サイドの完璧な“企画勝ち”だと思う。  原作でそうであるように、この物語の主人公は、「容疑者X」こと石神哲哉である。 しかし、「X」というワードが示す通り、この主人公は終始「謎」を秘めなければならない。 その文体であるからこそ表現できている微妙な立ち位置の主人公を、映像化する上でもそのまま表現できるかというと、それはとても困難なことだ。出来ないことはないだろうが、高い確率で、文体で表現する以上にナイーブで地味な作品になってしまったと思う。  そこでまず必要だったのが、原作でももちろん登場する“探偵ガリレオ”こと湯川学が、映画作品では、魅力的な主人公であるという「前提」だったのだと思う。  その「前提」を作るために、ドラマシリーズ「ガリレオ」を展開させ、福山雅治演じる湯川学、そして柴咲コウ演じる内海薫の主演コンビのキャラクター性に対する強い印象を観客に植え付けておいたわけだ。 そして、その主演コンビを言わば「狂言回し」として存在させ、「真実=X」を追い求める役割を与えることで、真の主役である「容疑者X」の立ち位置を確立させている。 つまりは、いわゆる「月9」で大ヒットしたドラマシリーズ自体が、この映画のための豪華な「伏線」であったのだと思う。  「容疑者X」という陰の主人公に、陽の主演コンビが花を添えるというなんとも奇妙ではあるが、絶妙な配役のバランスが、この作品を殊更に「面白く」していると思う。  売れた小説や、漫画の映像化は、もはや「常識」となりつつある。 そのこと自体に異論は無いが、大切なことは、「映像化する意味」を確実に持たせることだと思う。 今作の場合、堤真一が容疑者Xを演じることにより、よりリアルな形でその人間性を感じることができ、ある部分においては文体以上に「感動」を与えることが出来ていると思う。 そして、ガリレオ役の福山雅治と対峙することにより、ビジュアルの異質さと、白熱する頭脳性が絶妙に混じり合い、映画世界ならではの塩梅を得られていたと思う。  「実に面白い!」……思わずそう言いたくなった。
[映画館(邦画)] 8点(2013-01-12 23:14:29)(良:2票)
7.  八日目の蝉
3年前に小豆島へ行った。当時付き合っていた彼女との初旅行だった。 思い返してみれば、「小豆島へ行きたい」と思ったきっかけは、角田光代の「八日目の蟬」を読んだことだった。 幼子を誘拐した主人公が逃亡の果てに安住したのが小豆島だった。文体からは、偽りの母娘を包む優しい島の光と空気と香りがありありと伝わってきた。  あれから3年が経ち、あの小説の映画化作品を観た。  いつぶりだろうか、映画館で号泣した。泣いた。めくり上げていたパーカーの袖を手首まで戻して、とめどない涙を拭った。もれ出そうな嗚咽を必死に抑えた。  素晴らしい小説の映画化は非常に難しい。ただし、それが成功した時、その映画は特別なものになる。 この映画は、映画が好きな人、小説が好きな人、その両者にとって幸福な奇蹟だと思う。  子を産むという愛、子を育てるという愛、本来合致しているべき二つの愛が分断されてしまったことによる悲哀。 もちろん、それは「幸福」なことではなかった。 ただそれが、そのまま「不幸」でもないということに、二つの別々の愛を受けて生きた娘が気付いたとき、この物語はその真の意味に辿り着く。  文体が映像化されることにより生まれる“差異”は、多くの場合弊害となる。でも、この映画にはそういう弊害がまるでない。 それはこの映画が、良い意味で原作に依存していないからだと思う。 文体が伝える情感に寄り添いつつも、映画表現として一線を画し、映画作品ならではの新たな情感を生み出している。  決して消えることのない悲しみを抱えながら偽りの母を演じ、子を育てる幸福を心の底から感じた女の心情。 子を育てる幸福を奪われ、戻ってきた子にまっすぐな愛情を注ぐことが出来なかった女の心情。 その狭間で苦悩を抱えながら成長し、自らが宿した子への愛に気付いた女の心情。  それはもう、喜びも悲しみもすべてひっくるめた眩しい光のようだ。あまりに眩しいその光を覆うように、涙が溢れた。  男の僕は、子を身籠るということの本当の意味を一生理解できない。絶対に。 それでも、それぞれの激しい心情の吐露に、胸が締め付けられた。  3年前に小豆島へ行った彼女は、妻になり、もうすぐ母になる。 僕自身が親になるこのタイミングで、この素晴らしい映画を観られたことを幸福に思う。
[映画館(邦画)] 10点(2012-06-29 00:25:23)(良:3票)
8.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 
なんて勇敢なのだろう!と、思う。接近する巨大妖星を前にして、「地球ごと避けてしまえ!」っていう劇中の人類もそうだが、それ以上に、1962年という時代にこれほど大規模で大胆なSF大作を作ってしまう当時の日本映画界の心意気に対して、心の底から勇敢だと思う。そして尚、その映画世界の秀逸さに驚く。特撮は明らかにミニチュアであるが、その精巧さと芸術性にはCG全盛の現在であっても舌を巻くしかない。突如として南極に現れる怪獣、結局のところ意図が不可解な主人公の記憶喪失、ジェット噴射で地球の軌道を変えるという設定自体、本来なら突っ込みたくなる破天荒なアイデアのすべてが、ひとつの完成された映画の中で違和感なく息づいている。「今度は北極の海にジェット噴射を作って軌道を戻さなきゃ!」ああ、素晴らしい。
[DVD(邦画)] 9点(2012-02-17 17:04:27)
9.  48時間
確かエディ・マーフィの映画初主演作だったと思う。ここからスターになっていくエディ・マーフィの芸達者ぶりは見所の一つ。全体的な雰囲気はよくある軽いノリのアクション映画で単純に楽しめる。考えてみると、人種の違う2人の男がコンビを組むアクション映画はこの後けっこう作られている。
[地上波(吹替)] 5点(2009-06-23 23:21:34)
10.  夜のピクニック
24時間かけて、80㎞の道のりを、高校生活を共にする仲間たちと歩き通すという稀有な行事「歩行祭」。  「一緒に並んで歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」 すべては、その想いに尽きると思う。  それは、毎朝毎朝10㎞近い道のりを自転車通学したことや、部活が終わって疲れきっているのにたわいもない話を延々としていたことと全く同じで、自分自身も感じてきたその“特別さ”がよみがえってきた時、この映画の真の価値が煌めいたと思う。  おそらく初めてのことだが、実は、映画を観る数時間前に原作を読み終えたばかりだった。 そのことによって、作中の登場人物たちの心情が掴めやすかったと同時に、描き方として不充分だなと思われるところも多々あったと思う。 特に映画の序盤は、原作の持つ空気感が表現されていなくて、映画作品として「失敗」かなとも思った。  しかし、「歩行祭」も折り返しを経て、物語が“ゴール”に向けて突き進むにつれ、空気感が一変する。 疲労困憊の中、それぞれの高校生たちが心情を吐露していくその息づかいが、とても情感に溢れ素晴らしかった。  それは同時に、将来の日本映画界を担うであろう若い俳優たちが、この作品の中だけでも確実に成熟していく様を見ているようで、今まさに等身大の若者たちが「成長」を遂げている姿だったのではないかと思う。  「ただそれだけのこと」の素晴らしさ。 そこには明確な理由も派手さもなく、ただただじわりと染み渡る。  時の重なりとともに、何ものにも代え難くなるその「特別」に涙が出る。
[DVD(邦画)] 7点(2009-06-18 15:44:08)(良:2票)
11.  妖怪大戦争(2005)
妖怪好きな人にはある意味たまらない映画なのかもしれないけど、別に妖怪に造詣の無い者にとっては、少々苦痛感も漂う映画だった。そもそも“妖怪×三池崇史”なので、実際“真面目”に観てはダメで、開き直るというか、観る側も“妖怪の大行進”に参加して騒ぎ回るくらいの気持ちがないと、楽しみきれない世界だと思う。 それにしても、何故これほどまでに出演陣が豪華なのか?豊川悦司はどこへ行きたいのだろう?そして、菅原文太は……?。
[映画館(字幕)] 3点(2005-10-05 14:51:12)
12.  世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM>
元来、このシリーズは大好きなテレビドラマなので、テレビ受けの良いSMAPの面々と個性的な演出家たちによる5つの小話はどれも衝撃と小気味よさに富んでいて面白かった。特に、確か「鮫肌男と桃尻女」の石井克人演出だったキムタクの話は、とめどなく破天荒でこれまでのテレビドラマの枠を越えたものだったと思う。
7点(2003-11-25 13:51:00)
13.  48時間PART2/帰って来たふたり
前作においてはキャラクターのコンビ性にオリジナリティがあり楽しめる映画であったが、まったく信念を感じない今作は二番煎じもいいとこで、魅力もなにもない。まあそういうある種のいい加減さは、娯楽映画には必要なところでもあるけど。
3点(2003-11-04 12:26:42)
14.  世にも不思議なアメージング・ストーリー
オムニバスで気軽に観れるスタイルがそれぞれの作風にあっていて良かった。特に一話目のクライマックスは、アメリカらしいファンタジー性を見せてくれて、子供心にとても楽しかった。
6点(2003-10-31 12:48:31)
15.  用心棒
世間の絶大な評価と人気のわりには、個人的には充足感に至らなかった。主人公のキャラクターや、有名なストーリー展開は興味深かったが、映画全体の盛り上がりには欠けた。もはや、昨今の目まぐるしく編集された映像に慣れてしまっているせいかもしれないが、映像的にも衝撃を受けるようなことはなかった。
6点(2003-10-31 03:25:22)
16.  夜逃げ屋本舗
Vシネ的な映画であるのでそれほど質が高いとは言えないけど、アイデアは強引ではあるけど独特で社会風刺も効いていて楽しめる内容ではある。
6点(2003-09-29 13:23:02)
0160.62%
1592.28%
2752.90%
31415.45%
41716.60%
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637114.33%
752620.32%
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