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1.  用心棒
初めて見た黒澤映画がコレだった。最初は世界的巨匠の映画ということと、時代劇をほとんど見たことがなかったのでどうかなあと思っていたが、徐々に引き込まれていって非常に面白かった。主人公の三十郎も魅力的だが、首にマフラーを巻いてピストルを持った西部劇のガンマンのようなスタイルの悪役の仲代達矢のインパクトは強烈に印象に残る。
[地上波(邦画)] 10点(2005-03-09 19:59:54)
2.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 
本多猪四郎、円谷英二両監督によるSFパニック映画。長らくなかなか見る機会に恵まれなかった東宝特撮映画の一本だが、ようやく見ることができた。巨大隕石が地球に向かっていてこのままだと激突するかもしれないというのは「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」と全く同じなのだが、あれらのように隕石を破壊しにいくのではなく地球の軌道を変えてしまうという発想が素晴らしく、また荒唐無稽とも思えるその方法が説得力を持って描かれており、なかなか面白いし、その発想だけでハリウッド大作であるさっき挙げた二本にはじゅうぶん勝っていると思う。特撮のミニチュアワークもよく、今のCGでは出せないような魅力を感じることができ、まさにこれが円谷英二の特撮映画だ。脚本的には唐突な怪獣の登場(本当になんの前触れもなく登場し、あっけなく倒される。ちなみに当初は予定になかったらしい。)や、久保明がゴラスの影響で記憶喪失となる展開が中途半端に終わっている感があるなど難もなくはないが、まあ大目に見よう。出演者も東宝特撮映画常連の久保明や志村喬などに加え、主演が池部良だったり、小沢栄太郎や西村晃といった東宝特撮映画ではなじみの薄い名優も出演していて豪華である。さっき書いたように脚本的にはアレな部分も多いが、間違いなく「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」よりも面白かった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-18 16:26:53)
3.  妖怪百物語
子供向けかなあと思っていたら、本格的時代劇としても妖怪映画としてもとてもよく出来ていて面白かった。この手の映画の妖怪の登場シーンは今現在であれば子供だましのような演出がなされてることが多いけど、この映画はそうはなっていないのも嬉しい。おいてけ堀のエピソードは本気で怖かった。ろくろ首やのっぺらぼうには怖いというより郷愁のようなものを感じてとても懐かしかった。(とくにのっぺらぼうの「こんな顔じゃあなかったかい。」には思わず拍手。)面白かったのでシリーズ残りの二つも見たいと思う。ついでに三池の「妖怪大戦争」も見てみようかな。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-04 13:18:15)(良:2票)
4.  酔いがさめたら、うちに帰ろう。 《ネタバレ》 
西原理恵子の夫のアルコール依存症闘病記を「サード」の東陽一監督が映画化した作品。こう聞くと重苦しい映画のように思うが、東監督は主人公をあくまで客観的に見つめることで、けっして重くならないようなつくりにしている。アルコール依存症の患者の描写が主人公含め全くリアルでないのもおそらく意図的なものだろう。確かにこれではアルコール依存症の本当の意味での怖さというものは伝わらないかもしれないが、東監督はあえてリアルさを抑えて客観的に描くことでこのだらしない主人公の滑稽さを強調することで観客に主人公に対して同情の余地を与えないという狙いがあったのではないだろうか。アルコール病棟の患者たちの日常は病気に関してはリアリティーがないものの、そのほかは実際の入院患者たちの日常を垣間見ているようである。どことなく「サード」の少年院を思い出してしまうが、ここがドキュメンタリー出身の監督らしいところかもしれない。ただやはり「サード」のほうがこういうドキュメンタリータッチの演出は活かされている気がする。浅野忠信は「風花」でも酒を手放すことのできない男を演じていたが、本作でも酒に溺れる男を違和感なく演じており、「風花」のDVDのメイキング映像において、本当は酒が飲めないふうなコメントをしてたと思うが、それが信じられないほどの演技を見せている。永作博美演じる妻の「一度好きになった人のことをなかなか嫌いにはなれない。」というセリフが印象的だった。ラストの海で戯れる家族とエンディングの忌野清志郎「誇り高く生きよう」が余韻を残す。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-07 13:55:07)
5.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
特に興味もなかった映画だったのだが、見ているうちにだんだんと引き込まれた。他人の子どもを赤ん坊のときに誘拐して育てながら逃避行を続ける女・希和子(永作博美)を描いた過去と、成長した娘・恵理菜(井上真央)の葛藤を描く現代が交互に出てくるが、二つのパートとも丁寧で秀逸なつくりで、日本映画らしい日本映画になっている。本当は永作博美演じる希和子は憎らしい存在なはずなのに、話がすすむうちにこの二人が愛おしく微笑ましく見え、本当の親子ではないことをつい忘れてしまうほどだった。それだけに希和子が逮捕されるシーンは切ない。赤ん坊を誘拐された家族にとっては一刻も早くわが子に戻ってきてほしいという気持ちは分かる、でも誘拐された赤ん坊にとってはこのまま本当のことを知らずに育てられるほうがしあわせかもしれない、ふとそんなことを考えてしまった。あまり出演作を見ていないせいか現代パートで主人公を演じる井上真央には明るいイメージがあるのだが、暗い過去を持ち、その過去を肯定するまでの主人公をうまく演じており、幅の広さを感じた。ラストの恵理菜の決意も泣ける。暗く重苦しい映画だが、女性の強さや希望といったものを感じられるいい映画だったと思う。また、現代の希和子をあえて出さずに終わったのはいい意味での裏切り。後半の舞台である「二十四の瞳」でお馴染みの小豆島(二十四の瞳映画村が撮影協力としてクレジットされている。)の美しい風景も印象的だ。おそらくここでの生活が二人にとってもっとも幸福な時間だったのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 7点(2012-05-24 18:02:04)(良:1票)
6.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
「ガリレオ」の劇場版。ドラマからの勢いで見たが、この映画では石神(堤真一)と花岡(松雪泰子)のドラマが主軸になっていて、ドラマであった軽いコミカルな雰囲気がなく、陰気な雰囲気となっているのに驚かされる(数式を書いて推理するというドラマではお約束となっている部分もない。)もののこの二人のドラマが見ごたえがあり、原作のせいかもしれないが、客寄せパンダ的な印象が強い(そのために普段はあまり見る気が起こらないジャンルではあるが。)最近のテレビドラマの劇場版ではわりとよく出来てると思う。主演のはずの福山雅治を差し置いて堤真一と松雪泰子が事実上の主役として描かれているが、二人ともなかなかいい演技を見せている。ただ、脚本的にはなぜ石神が無関係の人間を殺してしまったのかという部分がちょっと理解に苦しむし、よく考えればわざわざそんなことしなくてもいいのではと感じてしまう。石神と花岡のドラマがよかっただけにこのあたりの石神の心境をもう少しちゃんと描いて欲しかった。それに殺されるホームレスの扱いの軽さも気になる。一方、花岡に関しては娘を守りたい親の心情や、石神に対する心の葛藤がよく描けていて、はっきり言って石神の心情よりよほど花岡の心情のほうが理解できる。最後のシーンは連行されていく石神よりも、意を決して自首した花岡のほうに感情移入してしまい、ジーンとさせられた。しかし、その後の二人の号泣シーンはちょっとわざとらしい気もする。主題歌を「ガリレオ」のアップテンポな「KISSして」からバラード調の「最愛」に変えているのは映画の雰囲気に合わせてのことだと思うが、それならば最後の最後で福山雅治作曲の「ガリレオ」のテーマ曲を流すのは止めてほしかった。(余韻がアレでちょっと飛んでしまった。せめて流すならドラマ同様最初のほうが良かった。)面白かったというわりには褒めているのか貶しているのかよく分からない文章になってしまった気もするが、予想ではもっとつまらないだろうと思っていたのでちょっと甘めだけど7点。このシリーズはけっこう好きなのでもし続編がまた出るなら見てみたいなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2011-02-03 01:23:02)(良:1票)
7.  酔いどれ天使
若い三船敏郎がすごくギラギラしていて、後の映画で見せる渋みがかった芝居とはまた違った魅力がある。しかし、やはり全盛期の黒澤作品と比べてしまうとやや物足りなさもある。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-05-26 10:34:02)
8.  夜の流れ
川島雄三監督といえばエネルギッシュで勢いがよく、パワーにあふれている特異な映画が多いという印象が強い。一方、成瀬巳喜男監督といえば派手な動きはあまりない静かな映画が多いという印象。そんな作風の違う二人の共同監督作で、オムニバスではなく一本の長編映画である。果たしてどういう出来の映画なのかと思っていたが、司葉子、山田五十鈴親子と三橋達也の三角関係と元夫(北村和夫)にストーカーされる草笛光子など話の焦点がイマイチ定まっていない部分もあり、全体としては傑作ではないが、駄作でもないという感じ。二人の監督がそれぞれどのシーンを撮影したのかはよく分からないが、とにかく司葉子の魅力が際立っていて、今まであまり意識して司葉子を見たことがなかった(主演作見るのもこれが初めて。)のだが、こんなにきれいな女優だったとは今まで気がつかなかった。山田五十鈴が包丁を握り三橋達也に心中を迫るシーンはいかに山田五十鈴が三橋達也のことを愛しているかが伝わってきて印象に残る。やはりこの二人の監督の共通点は女性を描くのも女優を美しく撮るのもうまい監督であることだとあらためて感じた。司葉子の出演作(とくに主演作)ももっと見てみたいと思った。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-08-23 20:10:00)
9.  48時間 《ネタバレ》 
昔、けっこうテレビで何回も見た記憶のある映画の一本だが、やはり今回久しぶりに見た。エディ・マーフィーのデビュー作としても知られているが、トップクレジットがニック・ノルティであり、実際、エディ・マーフィー演じるレジーの登場は映画開始から30分ほど過ぎた頃というのは昔見ていた時はエディ・マーフィーの主演作というイメージだっただけに今見ると少し意外に感じる。それでもデビュー作である本作から既にエディらしさは健在で見ていて懐かしさを感じられたのが嬉しい。それにニック・ノルティ演じるジャックの武骨なはみ出し者刑事のキャラもうまい具合に対比されていてこのコンビぶりを見ているだけで楽しく、何も考えなくても面白く見られるのが良い。一方で真面目な刑事アクションとしての側面もちゃんとあってそこらへんは抜かりない感じなのもまた良し。欲を言えば昔見た時から思っていたことではあるが、やはり今見てもタイトルにもなっているレジーの保釈期限である48時間というリミットをもう少しストーリーの中で生かしていても良かった気はする。(2023年10月7日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 01:08:37)
10.  夜の牙
サスペンスとしてはかなり普通だと思うけど、最後までだれることなく楽しめた。昔のエレベーターってああいう構造だったのか。浅丘ルリ子が異様に若くて最初気がつかなかったよ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2005-11-11 01:29:49)
11.  世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM> 《ネタバレ》 
SMAPのメンバーが各1話ずつ主演する「世にも奇妙な物語」。以前に見たときは「エキストラ」と「BLACKROOM」くらいしか印象に残らなかったこともあり、再放送であらためて見てみた。香取の「エキストラ」。日常の会話がすべて台本に書かれたセリフという発想が面白く、初見時にも印象に残った話。主人公が最後に一生分の台本を渡される展開は怖かったし、最後の最後、セリフではなく自分の言葉でヒロイン(矢田亜希子)に話しかけても結局それも台本上のセリフであったというオチがなかなか利いている。草彅の「13番目の客」。ストーリー自体はありがちに感じるものの、なかなかに味わい深い短編で見終わった後に考えさせられるものがある。ラストを説明過多にならず、視聴者の想像に委ねているのも良い。キムタクの「BLACKROOM」。真っ暗なだだっ広い部屋で展開する親子三人の不条理なコントのような会話劇がひたすら笑える一編で、不気味で怪しすぎる両親を演じる樹木希林と志賀廣太郎がなんともハマっているが、それをいつものチャラい感じで受け止めるキムタクもそのチャラい感じがハマっていてなかなか良かったと思う。オチもぶっ飛んでいて、以前に見たときもそうだったが、やはり今回見てもこの話がいちばん面白かったし、強烈な印象が残る。演出を担当した石井克人監督の作品はコレしか見ていないのだが、ほかの作品もちょっと見てみたい。稲垣の「僕は旅をする」。「BLACKROOM」と一転して静かな雰囲気のミステリーで、この話がいちばん「世にも奇妙な物語」らしいエピソード。でも、よく出来てはいるものの、面白いかと言われればそれほどでもなく、見終わってもとくに印象に残るものはなかった気がする。今となっては主人公の姉を演じる桜井幸子が懐かしい。中居の「オトナ受験」。大人になるために免許が必要になった世界というのは、社会性があるし、先見の明も少し感じるものの、とくに盛り上がりはなく、オチもつまらない感じがしたのがちょっと残念。5話全体としては話によってばらつきがあるものの、(オムニバスだから仕方のない部分ではあるのだが。)5話ともそれなりによく出来ていたと思う。(さっきも書いたが「BLACKROOM」が最高。)ただ、今回見た再放送ではタモリが登場するストーリーテラー部分がまるごとカットされていたのが違和感が大きかった。やはりあれがないと「世にも奇妙な物語」独特の雰囲気が出ない。(2017年1月22日更新)
[地上波(邦画)] 6点(2005-03-27 22:36:40)
12.  蘇える金狼(1979)
「殺人遊戯」と「処刑遊戯」の間に作られた村川透監督、松田優作主演の角川映画。大作だけあって遊戯シリーズより金がかかっていて、全体的に派手な印象で、松田優作に加え千葉真一、岸田森、小池朝雄、そして「探偵物語」でいい味を出していた成田三樹夫とキャストも豪華。このキャスト陣を見ているだけで楽しめる映画である。中でも暗殺者を演じる岸田森が印象的だった。でも、全体的に見ると少し冗長な印象があるし、村川監督の演出も遊戯シリーズ同様にテレビドラマっぽい。ラストの空港のシーンは確かに印象に残るけど、あのシーンは別に無くてもよかったような気がしないでもない。松田優作は相変わらずカッコつけてはいるが、それがあまり鼻につくことないから不思議。(「処刑遊戯」ではカッコつけてるのが気になってしまったが、本作ではそういう事はあまり感じなかった。)でも個人的にはこの映画では共演者である成田三樹夫や岸田森、千葉真一のほうが松田優作より魅力的に思える。
[DVD(邦画)] 5点(2010-07-21 18:33:19)
13.  楊貴妃
溝口健二監督のカラー映画は本作と「新・平家物語」の二本。「新・平家物語」がイマイチだったのであまり期待はしていなかったが、話が壮大なわりに上映時間は90分と短く、ドラマに深みを感じることができない上に後半はえらく駆け足になってしまっているのでかなり物足りなく感じる。楊貴妃(京マチ子)と皇帝(森雅之)がお忍びで出かける祭りのシーンが印象に残るのだが、それ以外は溝口監督の演出も精彩を欠いている感じで、いままで見た溝口監督のほかの作品と比べても平凡な印象しか残らず、はっきり言ってあまり気乗りしないまま引き受けてしまったのではないかとも思えるような凡作で、ちょっと言い過ぎになるかもしれないが、この前の大映のカラー映画「地獄門」がカンヌでグランプリを受賞したことで調子に乗った永田雅一社長(溝口監督に絶大な信頼を寄せていたという。)に溝口監督がいいように使われただけという気もしてきて、そう考えると残念としか言いようがない。「新・平家物語」と同じく5点という評価だけど、この映画は今まで見た溝口監督の映画の中ではいちばんつまらないと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2009-05-26 13:34:17)(良:2票)
14.  容疑者 室井慎次
「交渉人 真下正義」を見たのでこれも取り合えず見てみた。内容が内容だけに地味だが、脚本にオリジナリティーがほとんど感じられなかった「交渉人 真下正義」よりはいくらか面白かった。しかし、全体的な印象としては2時間ドラマの域を出ておらずイマイチ見終わって印象には残らないし、シリーズのサブ主人公である室井をメインの主人公にすえていてしかも室井が逮捕されるという内容なのに青島が和久(どうやら「男はつらいよ」シリーズにおける笠智衆没後の御前様のような扱いになってるみたい。)と一緒にセリフで出てくるだけで姿を見せないのはどう考えても違和感がある。田中麗奈の出ている映画を「がんばっていきまっしょい」しか見たことなかったのだけど、こんなに演技下手だったっけ。灰島弁護士役の八嶋智人の演技ははっきり言ってウザイ。 ところで柳葉敏郎の顔が高橋悦史に似ていると思うのは自分だけだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2008-08-23 14:49:54)
15.  48時間PART2/帰って来たふたり 《ネタバレ》 
前作から8年ぶりに作られた続編。先週に1作目を見たのだが、前作ではジャック役のニック・ノルティがトップクレジットだったのに対し、今回はレジー役のエディ・マーフィーがトップクレジットで、それだけでなく自らの会社も製作に参加していて、これだけでも前作からの時の流れを感じるし、話のほうもレジーの存在が重要になっていて、紛れもなくエディ・マーフィーの映画だと感じられるものの、間をおかずに続けて見たせいか前作にあった主人公ふたりのキャラのバランスの良さのようなものがあまり感じられず、前作同様の二人の喧嘩シーンについても確かに面白いのだが勢いがないように思い、この喧嘩の原因含めなにか全体的にムリヤリ感もあったのはちょっと残念。初めて見たのは実は前作よりも先だったのだが、そのほうがやはりこういうことは気にならないだろうと感じる。でも、前作にも登場していたジャックの同僚が今回の黒幕というのは明らかにやりすぎで、これで場合によっては前作の印象まで変わってしまうだろう。敵の一味に前作の敵ボスであるギャンズの弟がいるのだが、これももう少しうまく活かしてほしかった気もする。前作のようなハードアクションの側面も鳴りを潜めている感じだが、それでも冒頭の西部劇のような雰囲気は良いし、普通のアクション映画として見ればそこそこ面白いものにはなっているので、見て損したということはなかったのがまあ良かった。映画館のスクリーンを突き破ってバイクが出てくるシーンは初めて見たときから印象深かったのだが、今見てもここだけはけっこうなインパクトがある。ラストはまたしてもレジーを人質に取った敵をニックがレジーもろとも撃つという前作とまったく同じシチュエーションだが、このラストのシチュエーションと夜の街の陰鬱な雰囲気がこのシリーズらしいところでもある。でも、本作は前作以上にタイトルの意味を感じなかったなぁ。(2023年10月12日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-01 01:14:50)
16.  妖怪大戦争(2005) 《ネタバレ》 
大映の妖怪三部作をベースにした妖怪映画だが、子供向けとしてもイマイチとしか言いようのない出来で、仲間内だけで盛り上がってしまっているような映画になってしまっている。(大映の三部作は「妖怪百物語」しか見ていないが、ちゃんと見ている人のことを考えたつくりになってたし、既に子供ではない自分が見てもけっこう面白かったのだが。)水木しげるロードや、記念館が登場するのはまだいいが、宮迫がビールを飲んでいるのは完全にCMとしか思えず幻滅。企画に参加している作家たちのカメオ出演もちょっとなあ。その作家たちのうち、原作としてクレジットされてるのが荒俣宏で、ボスとして加藤保憲が登場するのだが、演じているのは嶋田久作ではなく豊川悦司。悪くはないのだが、どうしても嶋田久作が頭をよぎってしまう。というか、「帝都大戦」でヒロインを演じていた南果歩が出ている(あんまりストーリーへの絡みはないが。)のだから、よけいに加藤役は嶋田久作が良かったと思えてしまう。おそらく、それだけで本作への自分の評価は少しは上がったはずだ。たぶん。
[DVD(邦画)] 3点(2013-02-12 01:34:43)
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