1. 妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク
《ネタバレ》 イイじゃないですか~、コレ!いやもう全編通じてニコニコと好々爺の如き顔で鑑賞してしまいました。我ながら、傍から見てたらさぞかしキモかったことでしょう、きっと。 確かに冒頭のヒーローによるレイプ&殺戮シーンは考えもの。抜け忍なんだから(ってこともないかも知れませんが)もっとストイックな生き様でいて欲しいところ。これじゃ単なるエロい無法者。この描き方だけは要修正ですね。 でも、後は概ね満足。洋画・邦画を問わずこの手のトンデモ作品にありがちな演技だか何だか分からない、てか俳優だかエキストラだか分からないなんてことはなく、キチンとした俳優陣。アクションや殺陣はキレッキレじゃないですか。物語的にも若干オリジナリティ的には如何かとは思いつつも大いに練られたストーリー。派手な血糊やバラバラの人体なんかは、作品のテイストに合わせて敢えてチープな雰囲気にしてる感じ。サメの造形も満足です。口を開いたカットで中からエラ越しに外が見えてるのなんてクオリティ高いです。そんな訳で概ねどこをとっても及第点と評価したいです。 ただし、タイトルは考えものですね。恰も洋画トンデモB級作品の邦題の如きタイトル。邦画なんですから邦画としてのプライドを持ってカッコいいタイトルでキメて欲しかったです。それに、そもそもこれってサメ映画じゃないですよ。サメの出る忍者アクション作品?そこのところは只管残念!尺を延ばしてサメカットをマシマシして欲しかったかも。それもあってやや減点しての6点献上です。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-11-07 22:18:54)(良:1票) |
2. 夜の来訪者(2015)<TVM>
《ネタバレ》 原作や舞台、他の映像化作品は未読・未見です。てか殆ど予備知識なしに鑑賞しました。 濃密に絡み合った人間関係とそこから生まれる悲劇性。どことなく本邦の2時間枠TVドラマとの共通性を思わせる雰囲気ですね。「え¨~!そこで繋がる?!」みたいな意外性というよりお約束感に満ちつつも、決して破綻することなく展開していく物語には、約1時間半の尺とは思えない魅力を感じました。 物語の中心をなすグール警部。登場シーンから妙に謎めいていて、かつ威厳に満ちて誰一人抗うことを許さない姿には、途中から「この人は人間ではない?」という雰囲気を感じました。結局、人間ではないような?かと言って「神」とも思えず、いったい何者だったのか?謎です。強いて言うならば、この存在は若干反則的と思えないこともなかったりしますが。(悪魔やエイリアンが登場すると何でもありになってしまう物語と近しいものがあるかも) ただ一つ言えることは、警部は集まった者たちに自らの犯した罪を見つめ直し悔い改めることを促したのだろうということ。(実際、直接的に台詞にもありましたが)しかし、それは叶うことなく結局予言的に警部が示した悲劇は現実となってしまったということ。原作が生まれた時代であれ現代であれ、暗喩的に社会、或いは個々の生き方に対する何らかの警鐘を鳴らしているように思うところです。 何度もリメイクされていることを納得の作品(原作?)でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-07-25 16:24:48) |
3. 良いビジネス
《ネタバレ》 わずか5分のこの作品、人類全体を投影したシニカルな作品なのか、それとも世界各地で勃発している戦乱への警鐘なのか。クリーチャーの出来栄えを見る限り結構な気合の入った作品とは思えるものの、どこまで深掘りされたテーマなのかは少々解りにくい感じです。てか、シンプルに娯楽作品と受け止めた方がいいのかも。 物語としては、地球環境が破綻し新転地を求めた人類が見つけたある惑星。大気も重力も何もかもが理想的な惑星ながら、そこには先住民?が居た。そして、彼らは種族間抗争の真っただ中にあって強力な武器を欲していた。そこに目を付けた人類は、先住民に旧式の武器を大量にバラまき、争う種族が共倒れするように画策。しかし、彼らの首領が手にしている杖に装着された人間の頭蓋骨が象徴するように、彼らは招かれざる来訪者である人類こそが優先して駆除すべき対象であることを理解していたのだった。 こんな感じでしょうか。すみません、№1のレビュー内容に似ちゃいました。でも、ショートムービーは自分なりに想像が膨らませられるのが楽しい。長尺の大作じゃそうはいかないですからね。とは言え、クリーチャーの出来の良さに+1したとしても5点献上が適当かなと思えた作品でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-05-16 22:07:51)(良:1票) |
4. ヨコクソン
《ネタバレ》 本邦の怪談話に洋画的悪魔モノ&スプラッターテイストを足して二で割ったような作品。グロさ加減は少々抑えめのようにも思えますが、如何にも韓国ホラーのテイストです。 おどろおどろしいカットの連続。ただし、演出的には想定内であって予想以上の恐さはありません。物語的にも斬新ということはなく、寧ろ古典的とも思えます。そこそこの恐さともの悲しさ。期待以上でもなければ以下でもないという無難な仕上がりと思えます。 ただし、ラストシーンは全くの蛇足、要りません。お腹の子が悪鬼に支配されているかどうかは結構早い段階で予想されます。ダメ押しのようでいて、最後の最後にトーンダウンしてしまった感があります。その分-1点の5点献上します。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-10-14 23:46:28) |
5. 4人の食卓
テーマというかコンセプト自体は悪くないです。霊能力者のヒロインもきちんと機能しているかに見える。 でも、無駄が多い。と言うか、描き方が少し歪に感じてしまいます。何故?どうして?という感じが多過ぎる。ファンタジーなのかホラーなのか、何か中途半端に感じ、しかも突出して悪趣味な点が強調されている。 Kホラーらしい、と言えばそれまでなんですけれども、ほんの少し角度を変えれば良作になるような気がして惜しいかも。 [DVD(字幕)] 4点(2011-03-07 00:58:08)(良:1票) |
6. 予言
Jホラーとしては、かなり楽しめる。アジアンホラーとしても又然り。JやらKやら中途半端なお笑いチックな作品が多い中、無理におどろおどろしくしない演出には、好感が持てる。やはり原作がいいと、全体的にまとまるもんですね。ただ、散見される不要な画像表現(床を這う男とか顔ナシ女とか)はやめて欲しい。作品のグレードが落ちる感じ。あと、時間軸の狂い方とその意味について、イマイチ判りにくいと言うか説得力に欠けますね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-07-12 23:51:18) |
7. 夜になるまえに
非常に重い作品ですね。映像やカメラワークがテーマの重さに拍車をかけてる感じです。趣味に合う合わないは別として、良く出来た作品だと思います。ショーンやジョニーの出演が思いがけなかったです。(予備知識ナシで観たので…) でも、やっぱ重すぎたかなぁ。。。 6点(2004-06-19 21:36:14) |