4. 用心棒
《ネタバレ》 これを観た後我輩の辞書から「銃は剣よりも強し」という言葉が書き換えられました。「剣は銃よりも強し」です。 出来としては椿三十郎の方が良いように思う。 アクションシーンが若干少なめなので少し前半は飽きてしまう。 ちょっとした頭脳戦というのもこの用心棒(と椿三十郎)のちょっとした面白味である事も確かだがいささかそういったシーンが多すぎたか・・話はどうしても都合よく進んでしまうのだから椿のようにもっとアクションシーンを多くした方が良かったかな。 盛り上がりもラストの決闘も椿を先に観てしまうとどうしても劣るなぁと感じてしまうところ。 それでも「椿三十郎」より「用心棒」の方が好きという人は少なくないんですよ。三十郎がただの無敵のヒーローではない、という所に何となく親近感が湧いたのが良かったのかも。1回敵を騙していたのがばれて捕まってボコボコにされちまうんですね。そして椿でもそうであったようにやはり人柄。 何といっても魅力的なキャラなんですね。あの酒屋のおっちゃんも最初は出てけだ何だ言っていたがいつの間にか愛想良く三十郎に接している。おっちゃんと一緒に自分もどんどん三十郎に惹かれてしまう。 そして渋い。ラストの「あばよ!」も椿に劣らないぐらいかっこよく、それが非常に清清しい後味を残す。このラストシーンがかっこ良い映画。 アクションが少ない分だけ、話としては椿よりこっちの方が面白いかも。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-04 22:00:08) |