1. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 静かなヒューマンドラマでしかない内容なのかと思っていたら、サスペンスとしての見せ場満載な内容でうれしい驚きがありました。 そして、評価としては・・・ 既に指摘されている方が多いですが、ヴィースラーの変化(タイプライターを隠すに至る)に説得力を欠きますね。 もっとヴィースラーにスポットを当てた内容にして、彼は若かりし頃クリエイティブな職業に憧れ、挫折した過去(しかも、挫折のキッカケは失恋)があるなんてバックストーリーを加えただけで、そこら辺の不満は解消されると思う(芸術家として生きる二人への憧憬と敬意という向きが明確になる)。ましてや、その職業が作家であったなんて設定にすれば、彼に捧げるという献辞の記された本を手にした時の感慨はより深く複雑なものとなり、より一層良いシーンにもなったことでしょう。 [DVD(吹替)] 6点(2008-01-30 04:27:34) |
2. 予言
何なんでしょうか、この世界観を乱暴に投げただけのような内容は・・・。 [地上波(邦画)] 0点(2007-12-26 18:15:20) |
3. 容疑者(2002)
確かにタイトルやパッケージからサスペンスを期待してしまった人には不満があがるでしょう。主人公は刑事だし、殺人起こるし。 ちゃんとヒューマンドラマだと認識できていれば、構造的に見せている良質の文芸作品だと思う。 ただ、2つ目の殺人はもう少し早く起こった方がいいような気もする。 [DVD(吹替)] 7点(2007-12-17 03:53:54) |
4. 世にも奇妙な物語 映画の特別編
「携帯忠臣蔵」は短編としてのまとまりがあるものの、他はだいたい世界観を披露しただけの代物。 諸々の平均点として・・・2点。 [DVD(邦画)] 2点(2007-12-13 17:46:21) |
5. 容疑者 室井慎次
とりあえず脚本にしても演出にしても何を見せたいのか整理してから臨んでくれ。 [地上波(邦画)] 0点(2007-10-21 08:29:39) |
6. 黄泉がえり
同情させるために用意されたシチュエーションとエピソード。 芸が見当たらない。 [地上波(邦画)] 0点(2007-10-13 12:12:27) |
7. 夜のピクニック
《ネタバレ》 原作未読。 映画として見せるなら前半の尺を削り、もっと早い段階で西脇と貴子の関係を披露して方向性を示した方がいい(漠然と群像劇を見せられる時間が随分と続くので退屈です)。 それと、監督はこの人じゃない方が良かったんでしょうね。ガチャガチャした演出が多く、作風にそぐわない(歩くだけのシチュエーションを扱うのが怖いのはわかりますが)。 個人的には、西脇と貴子が一気に仲良くなりすぎなように思うし、学校行事に好意的な生徒ばかりなのは不自然(もっとやる気がない連中やいかにさぼるかと画策する連中の中に彼や彼女らの姿があった方がいい)。中途半端にサブキャラを扱う尺をとるぐらいなら、「歩行祭」のムードをもっと確立して欲しい。 それらを除けば、傑作と言える。原作があれほどヒットした理由がわかりました。 確実に原作の方が優れているのでしょうから、読んでみようかな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-07-03 19:22:01)(良:2票) |