1. 汚れた血
《ネタバレ》 これ若い時に観ていたら色々刺激があったんじゃないかと思う。 40を疾うに過ぎたオッチャンの初見としては、アレだが・・・(アレって何だよ)。 映像的には洒落ている思う(軽い言い方でスンマセン)。 猿顔の主人公が、デビッド・ボウイの『モダン・ラブ』で疾走するシーンが印象的で気に入ったのと、序盤の近未来でも確り避妊をしているのが好感と思いつつ見習わなくては・・・と。 ふと、尾崎豊氏の『15の夜』を思い出したりもした映画でした。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 05:47:10) |
2. 夜の大捜査線
《ネタバレ》 刑事モノの犯人探しとしては終盤拍子抜けだったけど、この時代の黒人差別を描いた作品としては佳作だと思う。 レイ・チャールズの歌も見事にマッチしていた。 私事ですが、昔港町の某ファミレスでバイトしてた時、同僚に米国人のバイト(奥さんは日本人)が居て、客で黒人とかも来るので何となしに黒人差別の事を訊いたら、黒人の友人も居るし黒人一人一人を毛嫌いする訳じゃないけど、心の奥底では“このニガー”って思いはあると仰ってて、やはり根深い問題なんだなと思ったりしていました。 だからこそのラストの微妙な距離感の微笑み合いは実にリアルで名シーンだなと感じました。 更には、それを考えると今現在のオバマ大統領ってのは、とんでもなく凄いことなんだな思ったりする次第です。 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-21 10:27:28) |
3. 八日目の蝉
《ネタバレ》 開始早々の裁判での実母の証言は尤もだし、 実母の立場に立ったら、こんな酷い出来事はないと思う。 が、希和子もまた誘拐犯でありながらも確かに母親でした。 (だからこそ余計に実母にとっては遣る瀬無い・・・) そして、実父や恵理菜(薫)の不倫相手の岸田の身勝手さに同じ男であることに情けなくなり、実母や希和子、そして恵理菜(薫)を見て優れた母性愛の映画だなと思いました。 終盤の船着場での希和子の行動や言動、皮肉にも誘拐犯の疑似母である希和子の母性愛を思い出し、薫が母親になる決意のラストまで私は嗚咽しっぱなしでした。 どう解釈していいのか、どんな意味があるのか、いまいち把握出来ていないとこもあるのですが『八日目の蝉』というタイトルも秀逸だなと、今まだ一生懸命鳴いている蝉の鳴き声を聴きつつ、このレビューを書いています。 [DVD(邦画)] 8点(2012-09-10 16:15:31) |
4. 洋菓子店コアンドル
《ネタバレ》 人気の洋菓子店、伝説のパティシエ、新人パティシエール、常連客・・・これだけの良い素材が揃っているんだから、もう少し上手く(美味しく)仕上げてくれればなぁ~と。 10年も現場から離れている伝説のパティシエが復帰する動機づけが弱いし、復帰するならするで伝説のパティシエと呼ばれたなりの活躍の場面を、もっと盛り上げて見せてくれないと・・・ 人物の描き方が浅いし、ストーリーも薄っぺらいと思う。 でも、先輩マリコとなつめの本音でぶつかり合いながら築き上げていく関係なんかは良いなぁ~と思いました。 まぁ~私は甘いモノ好きなオッチャンなんで、点数も甘めで(これでも)御馳走様でした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-06-27 13:46:40) |
5. ヨコハマメリー
《ネタバレ》 横浜以外に在住の人には(横浜に在住でも今の若い人は知らないか・・・)知らないであろうメリーさん。 横浜限定で、ここまで有名な人は居なかったでしょう・・・ 初めて見た時のインパクトったら、そりゃ凄かったです、何しろ真っ白に白塗りした顔に真っ白なドレスを着て街中に佇んで居るんですから。 高校時分、友人等と伊勢ぶら(伊勢佐木町をぶらぶらする)や、横浜駅周辺(特に高島屋近辺)で出くわしたものでした。 もう何度も見ているうちに横浜の街並みに当たり前に溶け込んで、それが当たり前の日常であり、大袈裟だけど横浜の歴史だった訳です。 メリーさんを知らない人にとっては、何てことないドキュメンタリーかも知れませんが(それでも生前親交のあったという人達、特に永登元次郎さんの生き様なんかは観れると思う)、私にとってはドキュメンタリーであると同時に私の思い出の一部でもある。 ラスト、郷里の施設に入っていたメリーさん・・・ 以外な程に普通のお婆ちゃん・・・いや凛として素敵でした。 ミステリアスだったメリーさんの行く末を知ってしまったのが、何とも微妙な気持ちでしたが、これは貴重な(人生の)記録だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2012-01-15 10:46:25) |