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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1922
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1.  夜に生きる 《ネタバレ》 
ベン・アフレック監督・主演で送る重厚なギャング・ドラマ。なかなか手堅く作り込まれていてそれ相応に見応えはあるのですが、いかんせん地味な印象。もう少しパンチの効いた演出が欲しかったですね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-01 23:50:47)
2.  余命90分の男 《ネタバレ》 
最愛の息子を事故で亡くしてから、常に怒ってばかりの偏屈オヤジになってしまい誰からも嫌われる孤独な男、ヘンリー。健康診断の結果を聞きに病院へと向かった彼は、そこに現れた代理の若い女性医師シャロンから衝撃の事実を聞かされる。脳動脈瘤。その病名に到底納得できない彼は、そこで彼女と酷い口論となってしまうのだった。一方、唯一の心の慰めであった飼い猫を亡くしたばかりのシャロンは、彼の理不尽な物言いについつい激高して出鱈目な余命を告げてしまう。「そうよ、あなたの余命は90分!せいぜい悔いのないようにね!」――。常に怒ってばかりで家族からも見放された偏屈オヤジは、その短い時間で自分を見つめ直そうとするのだが……。名優ロビン・ウィリアムスの最後の主演作となったのは、そんな終始小気味よく進む軽いタッチのヒューマン・コメディでした。さすがに余命90分というのを簡単に信じ込んじゃう主人公には違和感があるし、なのに映画の上映時間が84分しかないというのもご愛嬌だけど、まあ最後まで軽~い感じで観ていられる娯楽作としてなかなか面白かったです。最後のセックスをしようと別居中の嫁の家へと乗り込んじゃう主人公とか、まあアホですよね(笑)。そんな一向に共感できない主人公なのですが、自分のキャリアを潰されまいと彼のことを追いかけて街を駆けずり回る一方の女性主人公シャロンが好対照をなしていて、作品にいいアクセントを与えておりました。うん、気軽に観られるエンタメ映画としては、ぼちぼち面白かったんじゃないでしょうか。以下、個人的な感想。そんな精神的に問題を抱えている主人公を演じた名優ロビン・ウィリアムズ。この映画に主演したのを最後に、彼が長年の闘病生活の果てに自死を選んだことは周知の事実でしょう。結果論とはいえ、このすぐ後に自ら命を絶つことになる人が、これから自殺しようという人間を演じるのはやはり見ていて痛々しいものがあります。映画の中の彼にはちゃんと救ってくれる人がいて助かったのですが、現実での彼にそんな人がいなかったことがつくづく残念でなりません。「ここで死んだらあなたの人生も周りの人々も取り返しがつかなくなる」という劇中でのミラ・クニスの言葉が彼の心に届くことはなかった。遺された僕たちは、哀しいですが、彼のご冥福を祈ることしかできません。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-02 10:15:16)
3.  4ヶ月、3週と2日 《ネタバレ》 
1987年、独裁政権下のルーマニアでは、労働力確保を目的に一切の堕胎手術が法律により禁止されていた。そんな中、望まれない妊娠をした女学生ガピツァ。彼女はその日、仕方なく街のとある産科医に依頼し、非合法の堕胎手術を受けることを決意する。ルームメイトであるオティリアはそんな心身ともに追い詰められていたガピツァのために、「一日だけなら」と手を貸すことに。だが、依存心の強いガピツァの様々な不始末によりオティリアはことごとく振り回される羽目になる。彼氏との約束も反故にされ、ホテルの予約も取り直し、そして足りなかった堕胎費用のためにオティリアは自らの身体まで……。東西冷戦末期、長年の独裁体制の果てにあらゆる面で行き詰っていたルーマニアを舞台に、男たちの身勝手な性欲によって翻弄される若い女性たちのとある一日を冷徹に追ったカンヌ映画祭パルムドール受賞作。うーん、確かにこの監督の言いたいことや描きたいテーマは充分に分かるのだけど、この見れば見るほど気が滅入るような辛気臭いお話をひたすら見せ付けられて、正直僕は途中からもうゲンナリしちゃいました。自分の身体のことなのに終始他人事のようなガピツァもそんな彼女に何故か怒りもせずにひたすら尽くすオティリアも横柄で自己中心的な産科医も、もう出てくる登場人物どいつもこいつもこれっぽっちも魅力がなくてイライラするし、映像だって必ずしも綺麗じゃなく終始薄暗くて見辛かったし、挙句の果てに排泄された血まみれの胎児を画面いっぱいに映し出した日にゃ「もう、ええ加減にせい!」って感じでした。いやー、いかにもカンヌが好きそうな作品でしたね、これ。だからと言って、そんな胸糞悪い思いを観客に抱かせながらもやっぱり観て良かったと思えるほどの芸術的価値がこの作品にあったかと言えば、あくまで個人的意見だけど僕は「否」と言わざるをえなかったです。だって、このラストだと結局は男たちの身勝手さに泣き寝入りしただけのような気がしてならなかったんだもん。愚かな男たちの身勝手さに決然と立ち向かう女性の力強さ、みたいなものを僕は観たかった。5点!
[DVD(字幕)] 5点(2014-09-26 20:17:34)
4.  横道世之介 《ネタバレ》 
あのころ、ほんとおれたちってバカだったよなぁ。ただ若いってだけで、頭の中は女のことばっかり、将来のことなんかこれっぽっちも考えてなかったし。そんなおれたちが、いつの間にか大人になってるんだものな。人生って、どうなるか分からないもんだよ、まったく。そう言えば、あいつ元気にしてんのか――。大学進学のために、長崎から上京してきた横道世之介18歳。見るもの聞くもの何もかも新しい世界で、彼は様々な人たちと出会い、年上の格好良い女性と同い年の女の子の間で揺れ動き、色んな現実を目の当たりにして、本人も知らないうちに少しずつ大人になってゆく…。吉田修一の新たな代表作とも言える青春小説を、穏やかで優しい空気の中に描き出す青春物語。普段、こういういかにもテレビドラマの延長のような邦画ってほとんど観ないのだけど、昔から僕がずっと愛読してきた吉田修一の傑作を映画化したということで今回鑑賞してみました。うん、なかなか原作に忠実に作られ、その数々の美点が巧く映像化されていて素直に良かったと思います。世之介役の彼を初めとする、役者陣の抑えたナチュラルな演技も味わい深かったですね(お馬鹿紙一重の世間知らずのお嬢様・祥子という難しいキャラクターを嫌味たらしくならずにちゃんと演じられるのだろうかとちょっと不安でしたが、祥子役の彼女けっこう頑張ってましたね)。いやー、今は反抗期の娘に説教しているお父さんも、昔はみんなこんな感じでふわふわ生きていたんだよね~。この映画を観ると、そんなあのころの自分が懐かしく思い起こされます。そして、あのころのバカだった自分たちでは想像すらしなかった、現在の大人になった自分や友達たちの生活を思うとまた切なさが込み上げてくる。観終わった後、優しさと切なさが良い余韻となって残る優れた青春映画であったと思います。以下余談。今作の原作者である吉田修一氏が僕は昔から凄く好きで、その代表作はほとんど読んでいます(現代の日本の小説家の中では最高に文章が巧い!と勝手に認定してるぐらい笑)。そんな氏の知的でスタイリッシュな筆致が冴え渡っている原作には、映画では語られなかったエピソードの数々が丁寧に書き込まれているので(映画では登場しなかった倉持の成長した娘もちゃんと出てきて良い台詞を残してくれるんだ、これが)、まだ原作を読んでいない方は是非読んでみることをお薦めしときます。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-23 18:16:34)(良:2票)
5.  欲望のバージニア 《ネタバレ》 
下の兄貴フォレストが言った、俺たち兄弟は絶対に死なないって――。1931年、禁酒法が施行されたアメリカ、のどかな自然の風景が拡がるバージニアで、酒の密造に手を染めるポンデュラント三兄弟は順調にその商売を軌道に乗せつつあった。そんなやり手の兄貴たちに憧れと引け目を感じながらも、末っ子ジャックは早く一人前の男になろうともがく日々を過ごしていた。だが、そこに蛇のように狡猾なレイクス検事がやってきたことから、事態は急にきな臭くなり始める。情熱的な長男、カリスマ性に富んだ次兄、都会から逃れてきたどこか陰のある美しい女、伝説的な大物犯罪者、そしてジャックがほのかな恋心を抱く教会の可憐な少女…、バージニアを舞台にそんな多彩なエピソードを交えて描かれる濃厚な犯罪ドラマ。こういう題材を扱った映画って、普通は夜の匂いを漂わせる都会を舞台に描かれることが多いのだけど、今作の特徴は、どこまでも穏やかな田園風景が拡がる田舎ののどかな雰囲気の中に描き出したところが特徴ですね。実力派の役者陣が織り成すツボを押さえたストーリー展開はなかなか楽しめました。特に、グロ描写もふんだんに取り入れた犯罪ドラマでありながら、末っ子ジャックの青春ラブストーリーとしても観れるこの監督のバランス感覚はなかなか秀逸。ねっとり横分けガイ・ピアーズのいかにも粘液質なイヤらし~い悪役っぷりも良かったです。まあ、実話を基にしたと言いながらも、けっこう荒唐無稽な部分が散見されるのはご愛嬌だけど(首をざっくり切られた次兄が死ななかったばかりか、数日入院しただけで簡単に退院してすぐに元気に元通りって、おい!笑)。あと、ちょっぴりエピソードを盛り込みすぎかなってところも若干気になったけど、うん、普通に面白かったっす。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-15 07:47:40)
6.  用心棒 《ネタバレ》 
それまで、どちらかというと芸術性の強い娯楽作を主に撮っていた黒澤明が、肩の力を抜き娯楽性に重きをおいて作られた傑作。とにかく三船敏郎のかっこよさに尽きる。その外見、台詞、刀さばき、飄々とした姿勢、そして時折り見せる弱者に対する優しい視線。侍はやはりこうじゃなくっちゃ。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-16 17:26:19)
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