1. ラスト サムライ
これは渡辺謙の映画といっても良いのではないでしょうか?完全にトム・クルーズを食っちゃってます。圧倒的存在感。もっと国際的な舞台で活躍して欲しい俳優ですね。内容的には、かなり日本人に配慮している印象を受けました。最後の明治天皇の台詞なんて、日本人としてまったく共感できる言葉です。ハリウッド映画も進化したものです。さらに印象的だったのが、トム・クルーズがインディアン虐殺に関して強く後悔していたシーンです。ハリウッド映画として、アメリカの侵略行為を自省したなんて前代未聞ではないでしょうか。細かい時代考証の不備は、商業的に映画を盛り上げるための必要悪として、目を潰れる程度の失点です。観客は日本人だけじゃないですから、お決まりの芸者ガールと青い目の異人さんの恋は避けて通れないでしょう。あと、合戦シーンはハリウッドお決まりの単細胞的な迫力至上主義でしたが、まー良しとしましょう。減点要素は多少ありますが、結論としては「見る価値あり」の映画です。 7点(2004-01-19 07:40:47) |
2. Love Letter(1995)
これまでの作品(劇場長編ではない)と全く違う作風でデビューして、当時の岩井俊二はちょっと謎を秘めた期待の新人監督としてまさに時の人でした。慶応大学在学中で芥川賞を受賞したばかりの若手小説家みたいな感じですね。この作品も良いと思うのですが、それよりも「次は何を撮るんだ?」という周囲の期待を大きく膨らませました。仙台出身だし、当然私も期待しました。「PiCNiC」に続く。。。 7点(2003-12-10 07:29:32) |
3. ライフ・イズ・ビューティフル
見た直後は、これは素晴らしい感動的な作品だと思ったのですが、後からだんだんとロベルト・ベニーニの仰々しすぎる演技が気になって再び観る気が起きません。なので点数はこの程度ですが、素晴らしい映画だとは思います。 7点(2003-12-09 03:03:49) |
4. ラヂオの時間
「映画とはこうあるべきだ」と言う大上段に構えた確固たる映画論に対して、三谷幸喜なりの悪ふざけたっぷりの強烈な返答に感じました。考えてみれば、世の中にはミュージカル映画もあるし、ドキュメンタリー映画もあるわけで、「演劇映画」みたいなジャンルがあっても良いと思います。ようは面白ければスタイルなんて関係ないと。 7点(2003-12-08 10:21:43)(良:1票) |
5. らせん
原作は間違いなく面白かったですが、視覚的な怖さがないので確かに映像化が難しい内容ではあります。結局、原作の「設定」に忠実に立ち返ろうとし過ぎて、「怖さ」の演出に失敗してしまったのではないでしょうか。 3点(2003-12-07 03:45:54) |