1. ライアンの娘
最初見たときはアイルランド独立運動など歴史に疎く、前半の不倫ロマンスものからこういう展開になるとは予想だにしてなかった。さらにDVDで再度見直すと記憶のあやしかったところが鮮明になり、映画に理解が深まったと思う。特にマイケルに対しては昔はなぜこういう醜い男が出ているのかと偏見すら持っていたのだが、今ではこの映画の重要なキャラクターであり、物言えぬ障害者だからこそロージーとその周辺が見えていたのではと思うようになった。 [映画館(字幕)] 7点(2013-06-22 22:45:29) |
2. 蘭の肉体
エロティックな題で、シャーロット・ランプリングも惜しげもなく裸体を見せるが、ジャンルはサスペンス。叔母が財産をせしめようとしたり、殺し屋が目撃者を消そうとするのはわかるが、どうもわかりづらい内容だ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-25 21:23:16) |
3. ラ・マンチャの男
《ネタバレ》 娼婦をお姫様、自分を騎士に見立て、大魔王が変身した風車に突進するなど、狂人としか思えないドン・キホーテ。他にもぼろ布の薄紗や洗面器の金の兜なども出てくる。しかしドン・キホーテは見果てぬ夢を追い、かなわぬ敵にも立ち向かう勇気ある正義の騎士だったのだ。映画を最初見たときは、舞台劇とは思いつつもまさかミュージカルとは思わずびっくりしたことを覚えている。宗教裁判にかけられ捕らえられたセルバンテスの物語の中の、気のふれたキハナ老人の、妄想の中の騎士ドン・キホーテの物語という複雑な構造でとまどうが、改めて見てみるとなかなかおもしろい。ミュージカルのタイトル曲や「ドルシネア」「見果てぬ夢」も良い曲だ。 [映画館(字幕)] 8点(2013-04-16 05:59:09)(良:1票) |
4. ラムの大通り
《ネタバレ》 タイトルは「サンセット大通り」をもじったものであり、登場人物はまさに美女と野獣。10人の荒くれ男が弾丸1発500ドルで、暗闇の中でぶっ放すゲームからして乱暴そのもの。「恋する女豹」の題名に誘われ、映画館に入るとフィルムが燃えだし火事騒ぎになるという具合。かの有名な淀川長治さんは、「お遊び」のおもしろさと評していた。 これが延々と続くだけであれば、それこそ低レベルの「お遊び」かと思いきや、ラストの締め括りが実に良い。(他の方々が書かれているとおり) [映画館(字幕)] 6点(2011-07-17 16:51:45) |
5. ラストタンゴ・イン・パリ
マリア・シュナイダーさんが亡くなった。代表作「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は確か20になる前に出演した映画だったと思う。 いろいろな噂が飛び交う中、私も興味を抱いて公開時に見たが、猥褻云々よりも内容がさっぱりわからないという映画でした。 主演の二人は裁判にかけられ有罪になったとか、私にしてみれば、そんなことよりもっとわかりやすい映画にしてくれと言いたかった。 もしかして日本公開は映倫でカットかぼかしがしてあったのかもしれない。ずいぶん昔の私の若かりし頃の話。 [映画館(字幕)] 4点(2011-02-05 15:45:51) |