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1.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
戦時中に実在した日本のスパイ養成所である陸軍中野学校を舞台にした増村保造監督の映画で、雷蔵晩年の現代劇での代表作となるシリーズの1作目。雷蔵演じる三好(常盤)次郎が本当にクールでカッコよく、増村監督が脚本に参加していた「ある殺し屋」でもそうだったけど、時代劇だけではなく現代劇でもじゅうぶんに魅力を感じることのできる俳優だとあらためて思う。モノクロというのも効果的で、これが映画全体の緊張感と重厚感を高めていて、中野学校の講習シーンなどどこかドキュメンタリータッチのような雰囲気を出すことに成功している。増村監督らしさもよく出ていて、クライマックスの次郎が恋人の雪子(小川真由美)を殺すシーンはもちろんだが、なんといっても女性のマネキンを使っての講習とかいかにもな感じの描き方をしていて、個性がちゃんと出てるのが良い。一方でその後の芸者を使っての実習シーンは彼らをスパイに仕立て上げる中野学校の中心人物である草薙中佐を演じるのが加東大介のためか、どことなく社長シリーズを思い出してしまい、少し浮いて見えてしまったのはちょっと残念。でも、この中佐役の加東大介自体は思ったより違和感がなかったのは良かった。(でも確かに少しこの俳優の人の良さが出てしまってる気はするが。)次郎の中野学校での生活と並行してヒロインである雪子が次郎を捜すストーリーが描かれていて、雪子視点で見るととても悲しい結末なのだが、出来ればこの部分をじっくり見たかった気がして、今になって見るとむしろその方が増村監督らしさはもっと出たのではと思ってしまうし、小川真由美には悪いのだが、やっぱりこのヒロイン役は増村作品の顔である若尾文子の方が合ってるかなと自分も思う。(2023年5月13日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2023-12-30 18:36:27)
2.  陸軍中野学校 開戦前夜 《ネタバレ》 
シリーズ最終作となる5作目。このシリーズでは唯一前作の監督が続投していてオープニングも前作のラストから始まるところなんかについそれを感じる。内容もタイトル通り太平洋戦争開戦をめぐる敵諜報組織との対決というスケールの大きなものだが、少し話の規模が大きくなりすぎていてこれを90分に収めているせいか全体的に散漫な印象が強く、面白くなくはないがはっきり言って凡作という感じ。中野学校女子部が登場するのもかなり唐突に感じる。でも、その中で次郎(市川雷蔵)今回のヒロインである秋子(小山明子)との関係や対決がそこそこ見ごたえのあるものになっていたのが救い。今回が最後なのは雷蔵の体調面もあってのことかもしれないが、秋子が次郎のこれまでの活動を羅列したり、開戦後のラストシーンなどちゃんと完結編を思わせる部分もあったのは良かったと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2023-07-07 08:04:23)
3.  陸軍中野学校 密命 《ネタバレ》 
シリーズ第4作。今回は次郎(市川雷蔵)が冒頭いきなり逮捕され、憲兵に拷問されるという衝撃の展開によるいつもと違う幕開けだが、それは拘留されている今回の敵であるキャッツ・アイとつながりのある高倉(山形勲)と接触するための作戦だったのだが、その詳細を事前に次郎に伝えない草薙(加東大介)の敵を欺くには味方からと言わんばかりの巧みさに感心させられると同時に彼の次郎に対する絶対の信頼感というものも感じることができる。さて、そんな今回は国際スパイ(英国諜報部というのがなんか007を意識してるみたいだけど。)が敵ということでスケールも大きくなり、このシリーズではよく出来た脚本になっていて1作目に次いで面白かったし、失敗した後輩スパイ(山下恂一郎)に次郎が自決を迫るシーンの雷蔵の演技など鬼気迫るものがあり、思わずドキドキして見入ってしまう。でも、それだけにラストはちょっと急展開すぎてご都合主義的なものも感じてしまったのはちょっと残念。ヒロインを演じる高田美和の可憐さと野際陽子の若さ(でも野際陽子、見た目的にはそんなに変わってないような気がする。)が印象的。
[DVD(邦画)] 6点(2023-06-04 14:40:14)
4.  陸軍中野学校 竜三号指令 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。今回はいよいよ上海での次郎(市川雷蔵)の諜報活動が描かれるわけだが、もちろん国外ロケではなく、登場する上海はセットによる再現。でもそんなことがあまり気にならないほどセットが作り込まれているのは大映らしいし、主演の雷蔵はもちろんヒロイン役の安田道代をはじめ、中国人を演じる俳優陣がちゃんと中国語を話しているのも良い。(ただ松村達雄だけはイントネーション含めて全部日本語で風貌も中国人に全く見えず、最後までいつもの松村達雄だったのはちょっと残念。)3作目ともなると雷蔵演じる次郎もそうだが、シリーズとしても板についてきた感じがあって安心して見ていられるし、草薙(加東大介)から提供されるメガネや万年筆といった小道具を次郎が駆使するのも前作よりもさらにスパイ映画らしさが増した感じがして面白い。(こうしてみると草薙は007のMとQ、両方の役割を持っているんだなと分かる。)今回は中国人に扮して関所を通り抜けるシーンがハラハラさせられるが、次郎の変装はやはり巧みで見事。この変装シーンはシリーズ毎回の見どころで、また雷蔵だからこそ様になっている。1作目からずっと出ていた杉本(仲村隆)が殉職してしまうのは悲壮感があり、またそれによって彼らの目的が果たされるわけではないというところにやりきれなさがありスパイという仕事の無情さがよく出ていたのがけっこうリアルで印象に残る。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-30 17:48:33)
5.  陸軍中野学校 雲一号指令 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作で中野学校を卒業し、任地へ向かった次郎(市川雷蔵)が列車の中で草薙(加東大介)から別の指令を受け引き返す冒頭はやや拍子抜けしてしまうものの、新型砲弾をめぐる攻防が描かれていてスパイ映画らしい内容になっているし、次郎の母親のその後についても触れられるところは前作とのつながりも感じさせてくれて良く、全体的に地味な印象を受けるものの、続編としてはまずまずといったところ。雷蔵演じる次郎も相変わらずクールでカッコよく、それでいて商人に変装して敵に近づくシーンなどは彼ならではの芸達者ぶりが堪能できて、まさに雷蔵の魅力が詰まっていて、やはりこのシリーズの魅力は主演の市川雷蔵自体にあるのだと早くも2作目にしって感じることができる。スパイアクションものというよりはミステリー要素が強く、刑事ドラマのような雰囲気があるのもまた良い。ツッコミどころも多い映画ではあるが、それも微笑ましく見ていられる。でもやっぱり、次郎に病気の母親の見舞いに行くように促す草薙はさすがに違和感があり、いくら演じているのが加東大介とはいえ、こんな人情派なスパイ組織のリーダーはいないだろうと突っ込まずにはいられず、この部分だけで前作ではそれほど感じなかったミスキャスト感が思いっきり出てしまっているのが残念。前作の増村保造監督に続いて今回は森一生監督が手掛けていて、この二人がこの翌年に雷蔵の「ある殺し屋」の脚本と監督をそれぞれ手掛けるのはなにか感慨深いものがある。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-28 16:50:09)
6.  リオの若大将 《ネタバレ》 
シリーズ12作目で大学生篇の完結篇、そしてヒロイン 澄子が登場するのもこれが最後となる節目の作品だが、だからと言ってどういうことはなくいつもどおりの展開で安心して見ていられる。が、最後なのだからもう少し捻ったストーリーでもよかったような気がする。若大将が劇中で歌をうたうのはいつものことだが、今回は曲名がテロップ表示されたりして歌のシーンは加山雄三のPVを見ている感じがいつもよりも強くなっている気がする。「エレキの若大将」に出ていた内田裕也が同じように音楽ショーの司会者役で出ているが、意識したキャスティングかもしれない。若大将をリオに同行させる大学教授が宮口精二だったり、今回の青大将の父親が中村伸郎(田中邦衛と中村伸郎が親子役というのがすごい組み合わせだなあ。)だったり脇役陣はいつもよりも豪華な印象だが、和尚役が勝新の「悪名」や鈴木清順監督の「河内カルメン」の原作者である今東光なのはビックリ。なかなか貫ろくのある演技で存在感があり、本職の俳優に負けていない。星由里子同様に小学生の頃にゴジラ映画でよく見かけていた久保明が出演しているのも嬉しかったりする。星由里子を初めて見たのは小学生の頃に見た「三大怪獣地球最大の決戦」と「モスラ対ゴジラ」。もう20年ほど前の話になる。同じく小学生時代にゴジラ映画でよく見ていた志村喬や土屋嘉男に高校時代に黒澤明監督の映画を見て再会したとき、懐かしくそして嬉しかったのを覚えているが、最初にこのシリーズに「大学の若大将」でふれたときも既に星由里子を朝ドラ「あぐり」などゴジラ映画以外で見かけたことがあるにも関わらず、そのときと同じような嬉しさがあった。彼女がこのシリーズで演じている澄子はそんなに好きではないが、このシリーズを見る動機の一つとして、「小学生の頃、好きだったゴジラ映画で印象に残っている女優の一人である星由里子をまた見れる」というのがあったのかもしれない。そんな星由里子も若大将の大学卒業とともにシリーズから卒業してしまうのだが、なんだかんだ言ってやっぱり少しさびしいような気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2011-04-28 23:49:09)
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