1. リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
《ネタバレ》 漫画のようなノリと展開で娯楽作としては王道路線をいっています。その昔、様々な小説や映画で描かれていた「超人」達が結集し「悪人」をやっつけちゃう設定からして、少年の頃を思い出してしまいました。ただ、1人1人の「アク」の強さというものがあまりなく(ネモ船長などはめっぽう強いので驚いたのだが)平凡な扱われ方という気がします。S・コネリーはさすがに存在感のある役所なのですが、その他の人達が少し霞みます。しかし、それを補うかのような映画ならではの描写もかなりあり、潜水艦の登場にはただただ圧巻。それとベニスの街の崩壊シーン。ラストの要塞めいた所のアクションよりも見せ場だったです。肩の力を抜いて見るべき映画ですね。それにしては単調なきらいもありますが。でも、20世紀フォックスのマークがそのまま街の屋根の上の看板にオーバーラップするファーストシーンだけでも、「あっ、おもろい!」と反応する自分なので、正当な評価とは言えませんね。(マークやタイトルのお遊びといったものが好きなのです。こんなお遊び、映画しか出来ませんものね) 7点(2004-06-14 16:32:18) |
2. リベリオン
《ネタバレ》 アクションのアイデアで勝負した、意外と面白い作品。近未来、戦争を廃止するために人間の感情をコントロールし、「怒り」「哀しみ」「笑い」などが全て取り除かれた社会。感情の発露が戦争に繋がるという短絡思考には閉口するが、その中で管理されない人々を取り締まるためにガン=カタ(特殊な格闘戦法ですか)を身につけた主人公が、段々感情を持ち出すというストーリー。世界観は無機質な感じが、都市、人々の衣裳、オフィスの中などに黒色で活かされており、(反面車等は白色)寒そうな「絵」づくりに成功しています。無感情な人々の集団が歩く場面では、昔のドイツ映画「メトロポリス」を思い出しました。そう言えば、その影響が多々あるのか、ドイツの感覚(建物、服装、旗などの美術)が見られます。ナチスをイメージした方が、伝わりやすいのでしょうね。しかし、最大の見せ場はガン=カタのアクション。いちいち型を決めるそのポーズはまんま劇画です。しかし、単純に面白いのです。ありえないでしょ、そんな。を上手に描いて、不自然を自然に見せるあたり、スタッフの意気込みを感じます。「マトリックス」を意識した数多くの模倣映画が乱立する中、これはしっかり観れますね。楽しかったです。 7点(2004-04-05 11:03:01)(良:1票) |
3. リロ&スティッチ(2002)
《ネタバレ》 最近では珍しい程、懐かしい匂いのするアニメです。ディズニーの古い時代のあの独特の動きや自然の背景、家屋等の造形物にとても強いノスタルジーを感じます。また、丁寧に描かれたことにも、「手作り」のセンスの良さが見られます。ハワイを舞台にしているのも、各キャラクターの体温が伝わるようで、観ていても暖かくなれました。お話としては、1人きりで友達のいない少女とこれまた乱暴者で宇宙から追放となったコアラ型エイリアンの交流を描いた、孤独同志が友達になる、ありきたりと言えばありきたりな内容です。しかし、先に述べた要素が上手く活かされていて、新鮮な印象を与えてくれています。適切な言葉が見つからないのですが、まるで時間が止まったような、古いアルバムの中の思い出話のような、そんな錯覚を覚えます。泣けるまではいきませんが、胸に少しジーンとくる良品です。 7点(2004-04-05 10:43:52)(良:1票) |
4. リバー・ランズ・スルー・イット
《ネタバレ》 現時点でロバート・レッドフォード監督作品の中でもナンバーワンです。もう愛すべき映画。果てしなく愛すべき映画になってしまいました。もし無人島に行くとしたら、どのDVDを1本もって行くかと聞かれたら、迷わずコレ!にするくらい惚れてしまいました。好きなものに理由などありませぬ。生理的にも、経験的にも、今までに生きて来た自分の歴史はこの作品に出会う為とさえ思う映画です。好みが別れるのは合点承知。自分だけが認めた、自分だけが擁護できる、そんな作品があってもいいのでは。勝手な感想ですみません。 10点(2004-03-10 17:12:34) |
5. リーサル・ウェポン
典型といえば典型。白人と黒人の凸凹コンビの刑事物なんて。でも、この映画は、魅せてしまうのですね。キャラの立ち方が他とちがうのでしょう。奥さんが死んで、自暴自棄になっている自殺願望の男と、寄る年波には勝てぬ男、変にリアルな設定で、互いに思いやり、心が癒される展開は、面白いですし、うまいですね。アクション映画と銘打つ割には、飛び抜けたアクションていうのがないんですよね。でも、ダイナミックという言葉がぴったりの場面転換であるとか、裸足で必死に犯人を追うシーンとか、非常にアナログ的な演出がいいですね。最後も格闘ですし。4まで製作されましたが、1作目の重さは後になるにつれてなくなり、コメディ路線になりかけていますが。まさか、続編ができるとは思ってなかったんでしょう。この完結スタイルも好きです。ドナー監督は手際よくまとめていますね。 8点(2004-03-03 17:36:00) |