1. リング(1998)
《ネタバレ》 邦画の場合、俳優が演じる役柄に100%感情移入できないものです。後半になってしまえば多少ストーリーに入り込んでいてその感覚は消えますが、前半は無理です。どうしても俳優の過去や近況などが頭をよぎり、「こいつ結婚生活うまくいってるのかなー」とか「数年前に交通事故起こしたよな」とか余計なことが頭をよぎるわけです。真田広之が出る映画の場合、どうしてもJAC(ジャパン・アクション・クラブ)出身というものが頭からはなれず、簡単に殺されたり、死んだりするのはおかしいという感覚が付きまといます。恐ろしい「何か」からも万能選手の彼なら逃げられるだろうという先入観があるのです。したがって、彼がおびえたり、みすみすヤラレルシーンを見るとつい嘘っぽく見えてしまいます。これは、演出力と演技力の問題かもしれませんが。で、この「リング」。正直驚きました。あのラスト、どんなに万能選手でも、天下のJAC出身者でも、あれはビビリます!テレビから出た後の彼女は冷静な判断を欠かせるには充分な動き&目つきです。それだけでも10点の価値はあります。 [ビデオ(吹替)] 10点(2006-05-26 10:15:20)(良:1票) |