1. 隣人は静かに笑う
巷にあふれる「衝撃の結末」というキャッチコピー。サスペンスファンの身としては、そんな触れ込みの作品を数十本と見てきましたが、未だこの作品を越えるものは現れていないといえる。それ程の結末。アーレン・クルーガー(弱冠27歳!?)の天才的な脚本構成に完璧にやられます。加えて素晴らしいのは、PV出身監督マーク・ペリントンのスピード感溢れる演出。アンジェロ・バダラメンティの素晴らしいスコアも相まったオープニング、そしてクライマックスでは鳥肌モノのスリルを味わえるでしょう。「羊たちの沈黙」「セブン」に比べて知名度で劣るのは、名画らしい重厚さ、行き届いた役者演出という点が欠如しているからか。しかし、サスペンス史上にその名を刻む超・衝撃作であることには違いありません。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-21 03:37:55) |